Enrico Pieranunzi / Something Tomorrow

Enrico Pieranunzi (P)
Thomas Fonnesbæk (B)
André Ceccarelli (Ds)

Recorded on September 5 & 6, 2021 by Thomas Vang at Village Recording, Copenhagen
Mastered by Jørgen Vad
Executive producer Christian Brorsen
Photo by Finn Nygaard (page 1, 4-5, 8), Pieranunzi's portrait by Matteo Gabrieli・CMPhotoltaly (page 2), and André Ceccarelli by Roberto Cifarelli (page 6-7)
Disign by FinnNygaard.com
(Storyville Records STORYVILLE 1018498)

1. Those Days (Enrico Pieranunzi) 4:54
2. Perspectives (Enrico Pieranunzi) 4:28
3. Wave of Interest (Enrico Pieranunzi) 3:46
4. The Heart of a Child (Enrico Pieranunzi) 4:58
5. Something Tomorrow (Enrico Pieranunzi) 3:19
6. What once was (Thomas Fonnesbæk) 4:50
7. Three Notes (Enrico Pieranunzi) 4:01
8. Suspension Points (Enrico Pieranunzi) 4:21
9. Je Ne Sais Quoi (Enrico Pieranunzi) 5:36
10. This is New (K. Weill - I. Gershwin) 4:53

エンリコ・ピエラヌンツィの、トーマス・フォネスベック(「Enrico Pieranunzi Trio / New Visions(19年、別頁あり)」にも参加していた)、アンドレ・チェッカレリ(前作「Enrico Pieranunzi Jazz Ensemble / Time's Passage(20年、別頁あり)」等、多くのアルバムに参加)とのピアノトリオ作品。
その演奏は、叙情的な曲からアップテンポでノリのいい曲まで、どれをとってもいい感じ。ピエラヌンツィのピアノが何といっても素敵だし、彼の音楽性にバッチリ嵌っているフォネスベックのベースも、ソロを含めて実に見事。また今回はブラシを多用しているものの、チェッカレリのドラミングにもベテランならではの味わいが感じられるのだが、総じて曲が短めなのは気になることろ。簡潔ではあるけれど、もっと遊びを多くするとかチェッカレリのソロも増やすなりして、できれば1曲1曲をもう少し長い時間聴かせて欲しかった。トータル45分なので、LP化する関係でこうなったんだと思うけど、であれば似たような曲調のものを2曲ぐらいカットして、その分1曲の演奏時間を長くした方が、より充実感を味わえていたと思う。
楽曲としてはオリジナル以上に、ラスト曲「This is New」が最高。この曲は愛聴盤である「Chick Corea Trio / Trilogy(13年、別頁あり)」でもやっているので、取り上げているだけでも嬉しいというのに、その演奏も意識的に似せているのだから何ともたまらない。
演奏自体は素晴らしいし、録音も各楽器がクリアーながらも温かみのある音で録れているのが私好みで、本作にはそれなりに満足している。

評価 ★★★★ (4/5)