Behn Gillece / Still Doing Our Thing

Behn Gillece (Vib)
Art Hirahara (P, Rhodes on 1, 6 & 10)
Boris Kozlov (Ac-B, El-B on 6 & 10)
Rudy Royston (Ds, Per)

Marc Free - producer
Nick O'Toole - mixing & mastering engineer
Michael Brorby - recording engineer
Recorded August 9-12, 2020 at Acoustic Recording, Brooklyn, NY
Mixed & Mastered at Woodland Studio, Lake Oswego, OR
Photography by Anna Yatskevich
Package design by Alex Koehler
(Posi-Tone Records PR8218)

1. Extraction (Behn Gillece) 5:31
2. Rattles (Behn Gillece) 5:00
3. Still Doing Our Thing (Behn Gillece) 4:53
4. Blue Sojourn (Behn Gillece) 5:21
5. Glad To Be Back (Rudy Royston) 4:59
6. Outnumbered (Boris Kozlov) 5:40
7. Event Horizon (Art Hirahara) 6:46
8. Back To Abnormal (Behn Gillece) 5:22
9. Going On Well (Behn Gillece) 5:15
10. Don't Despair (Behn Gillece) 7:49

・ベン・ギレッセ(?)はリーダー作「Behn Gillece / Parallel Universe(19年、別頁あり)」の他には、「Walt Weiskopf / Overdrive(14年)」「Out To Dinner / Different Flavors(19年)」「Alexa Tarantino / Firefly(21年)」(各別頁あり)でしか聴いたことがないバイブ奏者。その中の「Firefly」よりも1か月ほど前に、アレクサ・タランティーノを除くアート・ヒラハラ、ボリス・コズロフ、ルディ・ロイストンとのカルテットでレコーディングされたのが本作だけど、私はコズロフやロイストンが大好きなので、当然ながらこちらにもすぐに飛びついた。
・4ビートをメインに、ラテンタッチなものや16ビート系もありのその演奏は、「Firefly」よりもハードな曲調が多いだけあって実にいい塩梅。もちろんゆったり目の曲もちゃんと用意されているので、聴き疲れするようなことはない。
・これまで聴いてきたイメージと同様、ミルト・ジャクソン、ボビー・ハッチャーソン、ゲイリー・バートンのいいとこ取りしたような感じのギレッセの、クールな中にもホットさが感じられるプレイが素敵だし、ソロの出番は思ったよりも少ないながら、ヒラハラも3曲でのエレピを含めて曲調にバッチリ嵌ったプレイで聴かせてくれるし、コズロフの力感のあるベース(エレベも弾いている曲もあり)に乗っかりながら、ロイストンが水を得た魚のように大張り切りして叩いている(ソロをとっている曲も多い)のもなんともたまらない。またクレジットには見当たらないけど、ボッサ調でドラムレスの7曲目にはテナー(誰が吹いているのかな?)が入っているのもいいアクセント。
・楽曲は奇を衒っていないおかげで身体にすんなり入ってくるし、エネルギッシュな曲の後には落ち着いた曲といった曲配列のバランスも申し分がないし、バンドとしての調和をとりながらの各人のプレイも魅力的なおかげで、ルンルン気分で聴いていたら、トータル56分があっという間に終わってしまった。
・同じくヒラハラ、ロイストンが参加していた「Parallel Universe」もなかなか良かったけれど(中盤あたりからノイズや音飛びが発生したので減点しているけど、演奏的には4つ星)、本作はそれ以上に良く感じる。録音も各楽器が私好みのウォームな音で録れているし、バランスも良好で、オーディオ的にも上機嫌で楽しめた。

Evaluation ★★★★☆

Still Doing Our Thing
Behn Gillece
Posi-tone Records
2021-02-27