Aldo Romano / Reborn

Aldo Romano (Batterie)
Jasper Van't Hof (P, Claviers) 5
Darryl Hall (B) 6, 7, 8, 10
Enrico Rava (Tp) 7, 8, 10
Baptiste Trotignon (P) 6, 7, 8, 10
Michel Benita (B) 2, 4
Glenn Ferris (Tb) 2, 4
Yoann Loustalot (Tp) 2, 4
Géraldine Laurent (Sax) 1, 3, 9
Mauro Negri (Cl) 1, 3, 9
Henri Texier (B) 1, 3, 9

Enrgistré Live au Triton, Les 4, 11, 17 et 25 Mal 2019
Prise de Son, Mixage: Jacques Vivante
Mastering: Philippe Teissier Du Cros
Photo, Cover art: Julien Vivante
Pao: AGC
(Le Triton TRI-20556)

1. Annobón 3:46
2. Sud-Ouest Jump 2:35
3. Petionville 3:55
4. Twenty Small Cigars 3:38
5. Il Piacere 3:57
6. Dreams and Waters 5:12
7. Dear Old Stockholm 4:51
8. Positano 9:38
9. Spring Tide 2:52
10. Darn That Dream 8:07
Compositions Aldo Romano (1, 3, 5, 6, 8, 9) / Glenn Ferris (2) / Franck Zappa (4) / Anders Fryxell (7) / Jimmy Van Heusen (10)

・アルド・ロマーノのリーダー作を聴くのは「Aldo Romano' New Blood / Plays "The Connection"(13年、別頁あり)」以来。
・本作には1、3、9曲目がジェラルディン・ローレン(アルト)、マウロ・ネグリ(クラリネット)、アンリ・テキシェとのカルテット、2、4曲目がグレン・フェリス(トロンボーン)、ヨアン・ルスタロット(トランペット)、ミシェル・ベニータ(ベース)とのカルテット、5曲目がヤスパー・ファントフ(ピアノ、シンセ)とのデュオ、 6曲目がバティスト・トロティニョン、ダリル・ホールとのトリオ、7、8、10曲目がそれにエンリコ・ラヴァも加わったカルテットと、楽器編成の異なった4日間のライブ演奏からの抜粋曲が収録されている。
・分数の短い曲は、どちらかというとアンサンブルに重きを置いた小品的な演奏、ラヴァやトロティニョンとのカルテットはアドリブも堪能できるストレート・アヘッドな演奏と、トラックによりアプローチは少々異なっているものの、アルバムとしての統一感は取れているので、元々が本作に向けてのライブ・レコーディングだったのかもしれない。
・肝心のロマーノは、9曲目でのドラムソロ以外ほとんどバッキングに徹しているだけではあるけれど、その代わりにメンバー各人が魅力的なプレイで楽しませてくれる。中でも1曲目でのテキシェのベースソロや、参加曲でのトロティニョンの上手さはきらりと光っている。また5曲目でのファントフのピアノとシンセの同時弾きによるプログレッシブなプレイも、フェードアウトするのは残念だけどなかなかの聴きものだし、バラード曲の8、10曲目でのラヴァのプレイも人間味に溢れていて、流石だなあと思わせてくれる。
・既成曲はもちろん、ロマーノのオリジナルも非常にセンスがいいし、アルバムとしての動と静のバランスも良好なおかげで、トータル48分をルンルン気分で楽しめた。
・そんな演奏に加えて録音も特筆もの。曲途中で拍手が入るまではライブ・レコーディングなのを気付かないほどに各楽器がいい意味でクリアーに録れているし(それでいながら温度感も高い)、バランスも申し分なく、オーディオ的にも満足させてくれる。

Evaluation ★★★★☆

Reborn
Romano, Aldo
L'autre
2020-10-30