Jazz & Drummer

ジャズ・フュージョンの新譜や好きなドラマーのことなど音楽98%、感じたままに書いている個人ブログです。

カテゴリ: ライブ関係

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日時 7月28日(土) 開場12:00  開演13:20  終了20:00(予定)
会場 カッコーの森エコーランド 野外ステージ(八戸市南郷区内)
前売券 一般4,500円(当日券5,500円) 中高生2,500円(当日券3,500円) 小学生以下無料
全席自由席
主催 南郷ジャズフェスティバル実行委員会

第1部 類家心平 4 Piece Band +1
<類家心平(Tp), 中嶋錠二(P), 鉄井孝司(B), 吉岡大輔(Ds), 田中"Tak"哲也(G)>
一昨年は自己の4ピースバンド、昨年は地元のビッグバンドを率いてと、3年連続出演の類家心平。私としてはジャズフェスでは毎回違う人を観たいと思っているので、正直言ってまた類家かと出演者が発表になった段階でガッカリしてしまったのだが(地元八戸市出身なので、主催者側が毎回呼びたい気持ちも分からないでもないが)、実際のステージは2年前の4ピースバンドのピアニストだったハクエイ・キムから中嶋錠二へと代わっているのと、ギタリスト田中"Tak"哲也の参加が相まって、また一味違った雰囲気のサウンドを堪能できた。マイルスや70年代の日野皓正を連想させるような自由度の高い演奏はどの曲も非常にアグレッシブで、それ自体は私の好みとも合致するのだが、似たような曲調や演奏上のアプローチが続いていたので、もっと何らかの工夫があってもよかったのではと思う。

第2部 Grant Stewart Quartet
<Grant Stewart(Ts), David Hazeltime(P), Dezron Douglas(B), Phil Stewart(Ds)>
今回一番期待していたのがこのバンドなのだが、その演奏はあまりにもオーソドックスすぎて、心に引っかるものがなかった。特にフィル・スチュワート(グラントの実弟)のドラミングがパッとしない。ドラムソロをとらせるとそこそこ面白いことをやるのに、バッキングでは全く自己主張をしていない(淡白すぎる)せいで、バンドとしての演奏もなんとなくつまらなく感じてしまった。そんな中デズロン・ダグラスを生で観れたのだけは大収穫で、CDと同様の骨格のガッチリしたベースには魅了された。またフェスに遊びに来ていたデヴィッド・マシューズも、1曲に飛び入り参加して楽しませてくれた。

第3部 寺井尚子Quartet
<寺井尚子(Vln), 北島直樹(P), 店網邦雄(B), 中沢剛(Ds)>
寺井尚子を観るのはこれで3度目だし、メンバーもベースの店網以外は代わり映えがしないので、全く期待はしていなかったのだが、これまでになくリズミカルな曲が中心のエネルギッシュなステージングには思わず興奮してしまった。どのよな演奏をすれば観客が乗れるのかを予め考えながら楽曲が構築されているので当然の結果だろうが、中でも「カメレオン」のリフまでぶち込みながらの「サム・タイム・アゴー~ラ・フィエスタ」と、最後の方の組曲が滅茶苦茶カッコよかったね。ラスト曲の「シング・シング・シング」もこれでもかというぐらいにノリノリで、私としては今回の出演者の中でこの寺井のバンドが一番楽しめた。

第4部 Soil & "Pimp" Sessions
<社長(Agitator), 元晴(Sax), タブゾンビ(Tp), 丈青(P), 秋田ゴールドマン(B), みどりん(Ds)>
クラブ系のジャズには全く興味がないので、「得体の知れないバンドがトリを務めるなんていかがなものか」と観る前は思っていたのだが、さすがにこっち方面で熱狂的なファンを獲得しているだけあって、若い人を中心に大いに盛り上がっていた。パフォーマンスや単なるグルーブ重視のバンドではなく、各人のテクニックもなかなかのもので、特にハンコック調にアウトしまくりの丈青のピアノが光っていた。立って観戦することを強要されたので、そこまでの気力は残っていなかった私としては、途中で椅子席から芝生席に移動して観ていたけれど、「サム・スカンク・ファンク」まで飛び出してきたりして、終始ノリノリで楽しむことができた。この手のバンドとしては、昨年の東京ジャズに出演したquasimodeよりも、こちらの方がよかった。

今年の南郷ジャズフェスは出演者にあまり魅力を感じなかった(Soil & "Pimp" Sessions以外は以前にも観ている)ので、行こうかどうしようか開催日の1ヶ月ぐらい前まで迷っていたのだが、やっぱり観に来て正解だったね。わずか4,500円で長時間に渡って素敵な演奏を楽しめるイベントというのもそうそうあるものではない。予算の関係でか、例年よりも出演者を減らしたことも、その分各バンドが長めの演奏をしていたので気にならなかった。
  

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日時 2011年10月21日(金) 開演19:00 終了21:00すぎ
会場 市民プラザ(能代駅前)
前売券 一般3,500円、当日券 一般4,000円
主催 スタジオじゃんくす

Aquapitメンバー 金子雄太(Or)、小沼ようすけ(G)、大槻 "KALTA" 英宣(Ds)

「Yuta Kaneko, Yosuke Onuma, Hidenobu "Kalta" Otsuki / Aquapit(11年、別頁あり)」のところでも書いたとおり、Aquapitのライブに行ってきた。その演奏はCDよりも一段とグルーヴィーで、3人が一体となってグイグイと突き進んでいく様がとてもカッコよかった。あと場面によっては思わずニヤリとしてしまうようなトリッキーなフレーズの応酬なんかもあったりして、きっとライブを重ねるごとに新しいアイデアが湧き出すのだろうなあと感心したし、演奏している表情からも楽しさが伝わってきてとてもいい雰囲気だった。このトリオでは過去にも同じ能代市で一回、また南郷ジャズフェスとその前夜祭でも太田剣と佐藤"ハチ"恭彦が加わったクインテット編成で観ているけど、メンバーの中では特に大槻の成長が著しい(TKYに参加してから一皮むけた感がある)のと、久々にCDがリリースされたことも相まって、今回のライブが一番ノリノリだったね。こうなるともう私としても体はひとりでに動いて止まらなくなるし、会場内で販売されていたアルコール類(一杯500円)やその前から飲んでいたビールでの酔い加減も手伝って、くどいほどに「イエーイエー」やってしまうのだが、限定100席が満席の会場中をふと見回すとほとんどのお客さんは大人しく観ているので、自分だけが変に浮いてしまった(苦笑)。こういうグルーヴ重視の音楽の場合は、足踏みするなり手拍子するなり掛け声を送るなりしてもっとリラックスながら楽しめると、演奏者と観客が一体となった素晴らしい空間が生まれるんだけどね。どのような観方をしようが個々の自由とはいえ、先日聴いた「Pat Martino Quartet / Undeniable」はまさに理想的な観客のあり方だっただけに、なおさらそのように感じてしまった。
なにはともあれノリノリな演奏のおかげで楽しい一夜でした。Aquapitのメンバーと主催者のスタジオじゃんくす、関係者のみなさんにはお礼を申し上げます。
  

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日時 7月30日(土) 開場12:00  開演13:20  終了21:00
会場 カッコーの森エコーランド 野外ステージ(八戸市南郷区内)
前売券 一般4,500円(当日券5,500円) 中高生2,500円(当日券3,500円) 小学生以下無料
全席自由席
主催 南郷ジャズフェスティバル実行委員会

オープニング 類家心平スペシャルビッグバンド&中沢中学校ジャズバンド部
地元八戸出身の類家心平と、スイングベリー・ジャズ・オーケストラ、中沢中学校ジャズバンド部の共演。類家心平はプロなので当然として、八戸のアマチュア・ミュージシャンもレベルが高いので、安心して聴いていることができた。

第1部 寺久保エレナ・カルテット
<寺久保エレナ(As)、大林武司(P)、中村健吾(B)、マーク・ホイットフィールドJr.(Ds)>
今年高校を卒業したばかりの寺久保エレナ(19歳)の演奏は、昨年の東京ジャズ2010をテレビで観たことがあるぐらいでCDは聴いたことがなかったのだが、想像していたのよりもアグレッシブに吹いているのには好感が持てた。9月にはバークリー音楽院に留学するそうなので、きっと多くのものを吸収してますます上手くなるのは確実だろう。日本の女性アルト奏者から世界のアルト奏者に成長することを願っている。共演者ではマーク・ホイットフィールドの息子のホイットフィールドJr.(21歳)の、あらゆるテクニックをマスターしているメリハリの効いたドラミングが最高にカッコよかった。また中村健吾は当然として、ホイットフィールドJr.と同様に今年バークリーを卒業したばかりの大林武司(24歳)の上手さもきらりと光っていた。

第2部 平賀マリカ
<平賀マリカ(Vo)、荒武裕一朗(P)、生沼邦夫(B)、力武誠(Ds)>
平賀マリカはエリック・アレキサンダー、マンハッタン・ジャズ・クインテット、ギル・ゴールドスタイン等海外の一流ミュージシャンとレコーディングしているだけあって、その堂々たる歌いっぷりには感心した。とはいえジャズヴォーカルを好んでは聴かない私としては、バックの3人の方がより魅力的だったけどね。その中でもサンバ調の曲における力武誠の現地のリズムに近いドラミングは見ものだった。また歌バンだからといって単に耳当たりのいいバッキングに徹するのではなく、場合によっては容赦なくガツンといっていいことも、趣味でバンドをやっている身としては本トリオから改めて教わった。

第3部 5 Cats & Woong San
<太田剣(As)、鈴木央紹(Ts)、ハクエイキム(P)、日野JINO賢二(El-B)、大槻"KALTA"英宣(Ds)、Woong San(Vo)>
今回のプログラムで最も注目していたのがこのバンド。鈴木央紹以外は過去にも観たことがある面々なのだが、その中でも大槻"KALTA"英宣は会場で用意したドラムセットを叩いているのにもかかわらずより一段とアグレッシブになっていて、その凄すぎるドラミングにはあんぐりと開いた口が塞がらなかった。また2人のサックスもノリノリで聴かせてくれたし、ハクエイキムも日本人離れしたフレーズがきらりと光っているし、日野JINO賢二のバンドの統率力も強力なプレイ共々大したもの。それに加えて韓国のWoong Sanの歌唱力もこれこそが本物といった感じで、満足度100パーセントの演奏だった。

第4部 Fried Pride
<Shiho(Vo)、横田明紀男(G)>
Fried PrideはCDも何枚か持っているけれど、やはりライブの方がより楽しめた。演奏面ばかりではなくコール・アンド・レスポンス等観客の乗せ方も非常に上手だし(最後の方では客席の全員が総立ちだった)、普段はShihoのヴォーカルに細心の注意を払いながらも自分のプレイに没頭している感のある横田明紀男が、今回は積極的にMCをしたりして大いに楽しませてくれた。また選曲も最高だったね。デュオ結成のヒントになったと思われる本家のタック&パティは最近音沙汰がない中、Fried Prideは貴重な存在なので、さらなる躍進を願っている。

第5部 日野皓正カルテット+日野JINO賢二
<日野皓正(Tp)、石井彰(P)、須川崇志(Ac-B)、日野JINO賢二(El-B)、田中徳崇(Ds)>
プログラムには日野JINO賢二の名前が載っていなかったので、日野皓正との親子共演(賢二はゲストとしてではなく、最初からレギュラーメンバーとして参加していた)を観れたのがまず嬉しかった。最新作「Aftershock」は聴いていないのでいったいどういう音楽をやるのか興味津々だったのだが、その場の状況に応じてヒノテルの指示一つでどんどん演奏が変わっていく、いい意味でマイルスの影響が感じられるような緊張感漂うスリリングな展開がカッコよかった。賢二のラップまでをも取り入れながらの(それに対抗してヒノテルもラップしたり、ノリのいいビートではダンスしたりのはしゃぎっぷり)手法は現代的ではありながらも、やっていることは紛れもなく日本のジャズだというのにはむしろ潔さを感じた。面白かったのはヒノテルがトランペットを吹くとき以外に叩いていたカウベルやマラカスを、ピアノの開口部に全部突っ込んでしまった場面。一瞬困った石井彰だけど、その状況をきちんと乗り切ったのはさすがだった。今回が初体験の須川崇志と田中徳崇は顔がよく似ていたけれど、兄弟ではないんだね。2人ともさすがにヒノテルのバンドに参加できるだけあって、ここぞというときにはインパクトのあるプレイで聴かせてくれた。

第6部 マンハッタン・ジャズ・クインテット
<David Matthews(P)、Walter White(Tp)、Chris Hunter(As, Ts)、Jon Burr(B)、Jimmy Madison(Ds)>
デヴィッド・マシューズ以外はメンバー一新のマンハッタン・ジャズ・クインテットだけど(その理由はなんとなく想像がつく)、マシューズがアレンジした譜面で演奏する限りにおいては、誰がメンバーであろうと紛れもないMJQなのに変りはない。今回は特にクリス・ハンターの上手さが際立っていて、アルトだけではなくテナーでのプレイも実に素晴らしかった。またそれに対抗するウォルター・ホワイトもハイノート・ヒッターといった感じで、パワフルに吹きまくっているのが印象的だった。マシューズの古くからの盟友ジミー・マディソンは、はたして4ビートはどうかなと観る前は思っていたけれど、ちゃんと無難にこなしていたので安心した。マシューズのMCにおける冗談を交えながらの相変わらずの日本語の堪能さには、演奏以上に感心したりもするのだが、八戸三社大祭の囃子(?)をジャズアレンジで披露したサービス精神にも大いに感銘を受けた。舞台袖にいた人はもしかすると川島重行プロデューサーかな?MJQのアルバムは「Take The A Train(04年)」以来久しく買っていないけど、ハンターのプレイを聴くだけでも価値があるので、次回作はぜひとも買ってみようと思う。

MJQの演奏終了後は、MJQに日野皓正バンド、Fried Pride、平賀マリカも加わっての大ジャムセッションで盛り上がり。今年の南郷ジャズフェスもとても楽しかった。ただし年々厳しくなっているカメラ撮影や録音行為の禁止については、ミュージシャン側からすると当然かもしれないけれど、スマフォやケータイからでも簡単にYouTube等に動画をアップできてしまう(それもほとんどリアルタイムで)今の時代にはそぐわないような気がする。デジカメやレコーダーは禁止で、それらと同じぐらいに高性能になっているスマフォやケータイに関してはその限りではないのであれば、持ち物検査をしても意味がないだろう。この際フラッシュ禁止ぐらいに留めておいて、想い出を記録として残せるような体制をとってもいいのではと思う。
  

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日時 2010年8月22日(日) 開演19時 終了21時過ぎ
会場 ホテル サンルーラル大潟
前売券4,000円 当日券5,000円 (ワンドリンク、軽食付き)
主催 NPO法人元気秋田応援隊設立準備室

出演者 土濃塚隆一郎 (Flh)、菊地康正(Ts, As, Fl)、河野三紀 (P)、納谷嘉彦 (P)、河上修 (B)、小林陽一 (Ds)、大坂昌彦 (Ds)

秋田県出身のジャズメンが集結したAkita Jazz All Starsライブに行って来た。あと有名な人といえば、ギターの小沼ようすけと、先日大館市でライブをやったジャズシンガーmeg(大館生まれ横浜育ち)と、地元秋田市を拠点に活躍中のピアニストの早川泰子ぐらいかな。ジャズが全然盛んではないわりには、ごくたまにではあるが突然変異的に素晴らしいミュージシャンが出現するのが本県の特徴となっている。
今回のライブは、若手の育成にも力を注いでいる小林陽一の司会進行の元、満員のお客さんにはアルコールも入っていたこともあり、ミュージシャンにしてもお客さんにしても素晴らしい盛り上がりを見せていたのが印象的だった。これほどまでに終始和やかな雰囲気でライブが進行したのも、やはり故郷での演奏ということで、いい意味でリラックスできたからだろう。個人的には小林と大坂の、世代や音楽の方向性の違いが如実に現れているドラミングを存分に堪能できたし、土濃塚が数年前に観た時よりもさらに上達していたのと、納谷の相変わらずのハンコック的なフレーズのカッコよさが強く印象に残った。また30年以上も前から名前を知っていたものの、生でもCDでも聴いたことがなかった河上のベースにも感銘を受けたし、同じく初体験の菊地は、特にテナーとアルトではアドリブのアプローチの仕方が全く異なっているのに好感が持てた(フルートもグッド)。紅一点の河野だけは、パワフルな納谷と比較するとピアノのタッチが弱くて、いささか影が薄く感じてしまったのだが、この辺はどうにもならないことなので致し方ないだろう。
基本的には河野がピアノのときは小林が、納谷がピアノのときは大坂がドラムスを担当していた(と思う)のだが、途中からはメンバーがごっちゃになったりして最高潮の盛り上がりを見せてくれたおかげで、ルンルン気分で帰路に着くことができた。正直言ってライブを観る前はそんなに期待していなかったけれど、結果的にはとても楽しかったので、ミュージシャンの皆さんにも、主催者や関係者にも、またノリのいいお客さんにもとても感謝している。
  

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