Jazz & Drummer

ジャズ・フュージョンの新譜や好きなドラマーのことなど音楽98%、感じたままに書いている個人ブログです。

カテゴリ: DVD / Blu-ray

Chick Corea / The Musician

CD-1
Return to Forever: Stanley Clarke (B), Lenny White (Ds), Frank Gambale (G)
T1(Captain Marvel), T2(Light as a Feather) 
Chick Corea Trio: Gary Pecock (B), Brian Blade (Ds)
T3(I Hear a Rhapsody)
Five Peace Band: John McLaughlin (G), Kenny Garrett (Sax), John Patitucci (B), Brian Blade (Ds)
T4(Sprit Rides), T5(Special Beings)
Chick Corea & Bobby McFerrin Duet
T6(I've Got the World on a String), T7(Spain)

CD-2
Chick Corea & Gary Burton with The Harlem String Quartet
T1(Overture), T2(Your Eyes Speak to Me feat. Gayle Moran Corea)
From Miles: Wallce Roney (Tp), Gary Bartz (Sax), Eddie Gomez (B), Jack DeJohnette (Ds)
T3(If I Were a Bell), T4(Nefertiti)
Flamenco Heart: Concha Buika (Vo), Carles Benavent (B), Jorge Pardo (Sax, Fl), Nino Josele (G), Jeff Ballard (Ds)
T5(Zyryab), T6(Mi Nino Lola)

CD-3
Chick Corea & Marcus Roberts Duet
T1(CC's Birthday Blues feat. Wynton Marsalis), T2(Caravan)
Chick Corea & Heabie Hancock Duet
T3(Hot House), T4(Dolphin Dance), T5(Cantaloupe Island)
The Chick Corea Elektric Band: Dave Weckl (Ds), John Patitucci (B), Eric Marienthal (Sax), Frank Gambale (G)
T6(Ritual), T7(Silver Temple)

Blu-Ray
Chick Corea / The Musician
 
Rec. October-November, 2011, Live at the Blue Note Jazz Club, NY
(Concord Jazz CJA00019)

今年のチック・コリアはエレクトリック・バンドでワールド・ツアーを行うようだけど(もう始まっているのかな)、それに合わせてか2011年秋にNYブルーノートで23日間に渡って開催されたコリアの70歳記念のライブ盤が登場。60歳記念のときは「Chick Corea / Rendezvous in New York」と題した、国内盤で31,500円もする9枚組DVDの他に2枚組CDも買ったけど、本作(ブルーレイ扱いとなっている)もまたブルーレイ1枚とCD3枚で約6,000円とけっこういい値段。しかもレコーディングから5年以上も経過しているのでどうしようか迷ったのだが(YouTubeにも動画が上がっているし)、ミュージシャンの中で一番好きなコリアのアルバムをこれだけ所有しないわけにはいかないので奮発して購入した。でもブルーレイなしのバージョンも4月21日にリリースされるんだね。もっと早く知っていればそちらにしていたかもしれない。

96分のブルーレイにトータル216分のCDと、かなりの長丁場ではあるけれど、インタビュー、各人との会話やリハーサル風景等も収録されたドキュメンタリー仕立てのブルーレイ(本来こういうのはあまり好きではないのだが)といい、3枚のCDといい、綺麗な画質やいかにもバーニー・カーシュらしい素晴らしい音質も相まって、飽きることなく楽しませてくれる。演奏自体もベストトラックが収録されているだけあって、どのユニットも最高だね。凄腕揃いなので手に汗握る興奮を味わえるのだが、その中でも特にゲイリー・ピーコック、ブライアン・ブレイドによるChick Corea Trio、ウォレス・ルーニーをマイルスに見立てたFrom Miles、マーカス・ロバーツとのデュオで1曲にはウィントン・マルサリスも参加しているChick Corea & Marcus Roberts Duetはこれまで聴いたことがなかったので、興味津々楽しむことができる。またエレクトリック・バンドのプロローグ的な曲だった「Overture」を、ストリング・カルテット入りでゲイリー・バートンとデュオっていたり、フランク・ギャンバレがReturn to Foreverに参加しているのも、同時期のレコーディングの「Return To Forever / The Mothership Returns(12年、別頁あり)」と同様とはいえ乙なもの。ブルーレイにはCD未収録の曲も通しではないながらも入っているので、単なるCD3枚組よりもこちらの方を買って正解だった。
素晴らしいの連発になってしまうので、ユニットごとの感想は割愛するけれど(「Ritual」でのデイヴ・ウェックルのロング・ドラムソロが凄すぎることだけは記しておこう)、演奏良し、音良し、映像良しに加えてパッケージングも豪華で、本作は当然ながらの5つ星。エレクトリック・バンドに関しては今年中に新作もリリースされそうな予感がするので、そちらの方も楽しみにしている。

評価☆☆☆☆☆ (☆最悪!、☆☆悪い、☆☆☆普通、☆☆☆☆良い、☆☆☆☆☆最高!) 

The Musician (Live at the Blue Note Jazz Club, New York, NY October-November 2011 )
Chick Corea
ユニバーサル ミュージック合同会社
2017-03-07


  

--EDIT--

Pat Metheny / (←→)The Unity Sessions

Pat Metheny(El-G, Ac-G, G-Syn, Electronics,Orchestrionics)
Chris Potter(Ts, Ss, B-Cl, Fl, G)
Antonio Sanchez(Ds, Cajon)
Ben Williams(Ac-B, El-B)
Giulio Carmassi(P, Flh, Whistling, Syn, Vo)
Rec. 2014, at 5 Angels Theater, NYC
(Eagle Vision EVB335169)

映像ものを買うのは「Billy Cobham Band / Live in Leverkusen(12年、別頁あり)」以来。今の時代はYouTubeだけでも事足りるようになったとはいえ、やはりTVの大画面で観るのは次元が全く違うので、ブルーレイでリリースされた本作には、輸入盤が2,275円(HMV)と格安なこともあってすぐに飛びついた。演奏的にもパット・メセニーのユニティ・バンド(「Pat Metheny / Unity Band(12年、別頁あり)」)やユニティ・グループ(「Pat Metheny Unity Group / Kin(←→)(14年、別頁あり)」)は、これまでメセニーのバンドの中でラリー・グレナディア、ビル・スチュワートのトリオ以来の最強メンバーなので、何回かのツアーを重ねてからの演奏ではたしてどういうことになっているのかワクワクする。

メセニーの「Genealogy」「On Day One」「This Belongs to You」「Roofdogs」「Come and See」「Kin」「Born」「Rise Up」「Adagia」「Sign of the Season」「Go Get It」「Two Folk Songs (#1)」「Medley」、レイ・ノーブルの「Cherokee」、オーネット・コールマンの「Polige People」で全15曲。ボーナス・トラックとしてメンバー全員のインタビューも収録されている。
さあ観ようという段階でAVアンプのスイッチを入れようとしたら、どこをどうやっても入らない。数年前からアンプが熱を持つとリミッターのようなものが働いてスイッチが切れるようになったので、しばらく使っていなかったけど、とうとう完全に故障してしまったよう。なので音については割愛するけれど、せっかくのサラウンド録音なのにTVの貧弱なスピーカーでしか聴けないなんて残念だね。ブルーレイ・レコーダーにはラインアウト端子も付いているはずなので、これからはステレオに接続して観ることにするけれど、映画はさておき音楽もののDVDやブルーレイはサラウンドシステムよりもピュアオーディオの方がはるかに良い音がするのは昔から分かっていたことなので、AVアンプの故障はちょうどいい機会だったかもしれない。
ということで初っ端からつまずいてしまったけれど、映像に関してはブルーをメインとした暗めのライティングにもかかわらずノイズ感は皆無で、さすがにブルーレイだけのことはある。画質が綺麗なのはもちろん、数台のカメラワークのスイッチングも完璧で、メセニーだけではなく他のメンバーの指(手足)の動きや表情もきちんと捉えられているおかげで、どんどん演奏に引き込まれてしまう。おそらくこの撮影のために会場を借り切って行われたお客さんなしの演奏だと思うけど、「Pat Metheny Unity Group / Kin(←→)」の何倍も手に汗握るスリルと興奮の連続には完全にノックアウト。あまりにも演奏が凄すぎて(各人が渾身のプレイをしている生身の演奏に、機械であるオーケストリオンが完璧に同化しているのも驚異的)、こんな感想文を書いている場合ではなくなるほどに圧倒されて、特にアントニオ・サンチェスのドラミングには、あんぐりと開いた口が塞がらなくなってしまった。
音楽ものの映像作品はビデオテープやレーザーディスクも合わせて300枚以上所有しているけど、その中でも本作はチック・コリアのアコースティック・バンドと並んで群を抜いているね。演奏者も撮影スタッフもここまでいい仕事をされては文句のつけようがない。最後の方で演奏している「Two Folk Songs (#1)」は懐かしさが蘇ると共に、クリス・ポッターにマイケル・ブレッカーが吹いている姿がオーバーラップするし、往年の名曲(メセニーの)をメドレーで弾いているアコギでのソロにも涙が出るほど感動してしまった。なお本作のプロデュースはスティーヴ・ロドビーが担当している。

評価☆☆☆☆☆ (☆最悪!、☆☆悪い、☆☆☆普通、☆☆☆☆良い、☆☆☆☆☆最高!) 

Unity Sessions [Blu-ray] [Import]
Pat Metheny
Eagle Rock Ent
2015-09-18

 
  

--EDIT--

Billy Cobham Band / Live in Leverkusen (DVD)

Billy Cobham(Ds)
Camelia Ben Naceur(Key)
Christohe Cravero(Key, Vln)
Jean-Marie Ecay(G)
Fifi Chayeb(B)
Junior Gill(Steel Pans, Per)
Rec. November 11, 2010, Germany
(BHM DVD 10)

音源はすでにCD(「Billy Cobham Band / Live in Leverkusen(12年、別頁あり)」)で聴いているのだが、大好きなビリー・コブハムのことだし、その演奏もまた滅茶苦茶カッコよかったので、本DVDも迷わず購入した。でもリリース月をずらして、CDとDVDの両方を買わせようとするレコード会社の商法は嫌いだけどね。それとブルーレイが浸透していないためか、TV放送よりも画質の悪いDVDでのリリースというのも、本盤に限ったことではないけれど気に入らない。かといって映画のように、ブルーレイとDVDをセットにして値段を高くされても困ってしまう。

本作の音楽内容についてはCDのところで書いてあるので割愛するとして、いざ観ようとしたら、なんとAVアンプの電源(スイッチ)が入らず。コンセントを抜き差ししてもうんともすんともいわないので、きっと故障してしまったのだろう。こうなると音声はTVのスピーカーからしか聴けないので、映像ものの楽しみは激減してしまうのだが、とりあえずパッケージにはドルビー・デジタルとしか表示されていないので、サラウンドではなく単なるステレオ音声と思われる。映像は16:9のワイド。画質はDVDにしてはかなり綺麗だね。4~5台のカメラで撮影しているカメラワークも、カット割りは細かくて映像に落ち着きが感じられないものの、そんなに悪くはない。見どころはなんといってもコブハムなのだが、左利きの特性を活かしながらの右利き用セッティング(タムだけはスネア手前のやつ以外は逆に並んでいる)から繰り出させる、年齢を感じさせないパワフルかつテクニカルなドラミング(ドラムソロでは片手に2本ずつスティックを持って叩いてい場面もあり)には、CDを聴いているとき以上に圧倒される。使っているドラムはYAMAHAで、色は茶系統。ヘッドは打面・裏面共にEVANSのようだ。コブハムのトレードマークである2バスに、5タム、2フロアとドラムの点数が多いわりには、シンバル(SABIANを使用)はハイハットを含めて7枚だけと意外とスッキリしているのは、顔が見えなくなるのを嫌ってのことだろう。他のメンバーの楽器については、フィフィ・シャイーブ(?)が5弦ベースを使っていること以外、門外漢の私にはよく分からないけれど、その中でもパーカッションのJunior Gillが、本物のスティールパンの他に、それと同じような音階配列のエレクトリック・パッドも使用しているのがビジュアル的にも面白い。ステージ上の並びは、右からシンセ(Camelia Ben Naceur)、ギター、ベース、ドラムス、パーカション、シンセ&ヴァイオリン(Christohe Cravero)で、アドリブの終わりはコブハムのアイコンタクトや手ぶりが合図となっている。
数多いスポットライトが当たっているのも関係しているのかもしれないが、コブハムは着ているシャツが汗でびしょ濡れになるほどで、音源はすでにCDで聴いていたとはいえ、その熱演ぶりをトータル83分たっぷりと堪能できた。またDVDにはコブハムのインタビューも収録されている。

評価☆☆☆☆☆ (☆最悪!、☆☆悪い、☆☆☆普通、☆☆☆☆良い、☆☆☆☆☆最高!)   

--EDIT--

Wynton Marsalis, Eric Clapton / Play The Blues-Live from Jazz at Lincoln Center

Wynton Marsalis(Tp, Vo)
Eric Clapton(G, Vo)
Victor Goines(Cl)
Marcus Printup(Tp)
Chris Crenshaw(Tb, Vo)
Don Vappie(Banjo)
Chris Stainton(Key)
Dan Nimmer(P)
Carlos Henriquez(B)
Ali Jackson(Ds)
Guest: Taj Mahal(Vo, Banjo)9,10
Rec. April 7-9, 2011, Live at Jazz at Lincoln Center, NY
(Rhino 8122.797554)

ウィントン・マルサリスとエリック・クラプトンの共演とはなんとも珍しいのだが、きっと根っこの部分であるブルースが共通点となっているのだろう。そういえばマルサリスは、カントリー界の大御所ウィリー・ネルソンとの「Willie Nelson, Wynton Marsalis/Two Men With The Blues(08年)」や、さらにノラ・ジョーンズも加わったライブ盤「Willie Nelson, Wynton Marsalis featuring Norah Jones/Here We Go Again: Celebrating The Genius Of Ray Charles(11年)」がリリースされたりして、近年はポップス方面の人たちとの共演が多くなっているけれど、本作もまたそれの一環ということなんだろうね。一方のクラプトンは、本格的なジャズ・ミュージシャンたちと共演するのはこれが初めてかな。過去にはスティーヴ・ガッドがツアーに参加しているけれど、マルサリス率いるJazz at Lincoln Center Orchestraの選抜隊を相手に(キーボードのクリス・ステイントンだけはクラプトン側からの参加のよう)、いったいどのような演奏を繰り広げているのか興味深い。
なお本作はCDだけの盤(輸入盤のHMV価格1,279円)と、CD+DVD(輸入盤のHMV価格1,757円)の二種類があり、私はCD+DVD(CDと同じ内容にボーナストラックが1曲追加)の方を購入したので、DVDの感想を書くことにする。

クラプトンの「Layla」以外は、曲名を見ても作曲者を見てもピンとこない楽曲ばかりで全11曲(CDは10曲)。
映像は16:9のワイドで、音声はステレオと5.1サラウンド(DTS)の二種類。DVDにしてはかなり綺麗な映像だし、カメラワークもバッチリ。サラウンド音声はリア側への回り込みが極度に少ないのと、オフ気味に録れているので音の薄さが気になるけれど、聴いているうちに慣れてくる。
Jazz at Lincoln Centerでのライブ映像で、1曲目と2曲目の間にはマルサリスが解説しながらのリハーサル風景も挟み込まれている。その演奏はマルサリス側が完全に主導権を握っていて、それにクラプトンが歩み寄ったプレイをしているのだが、1曲目では本格的なニューオリンズジャズ・サウンドの中で歌ったりギターを弾いたりしているのが場違いのように感じてしまう。2曲目のブルース曲でようやくクラプトンも溶け込んでくるけれど、何せビートが相当昔風なので違和感は拭えない。3曲目ももろニューオリンズ的な演奏だし、続くどの曲もみんなそうなので、クラプトンが他流試合をしきれていないような感覚がずっと付き纏うねのだが、やはり彼の領域はいいとこR&Bまでであって、このようなブルースというよりは思いっきりニューオリンズジャズしてしまっている演奏(その原点がブルースなのかもしれないが)に参加するのは無理があるのかもしれない。クラプトンが影響を受けたロバート・ジョンソンの路線とも異なるわけだしね。マルサリスが一旦テーマを決めるととことんやるのはいつものことにしても、くどいだけのニューオリンズジャズ・サウンドには押しつけがましさを感じてしまい、さすがの私も途中で疲れてしまった。こうなると7曲目の「Layla」に期待するしかないのだが、これがまた見事にニューオリンズジャズに変身しているのだから逆にズッコケる。そんな中、最後の方に登場してくるタジ・マハールの本物のブルース・ヴォーカルが実に素晴らしい。ヴォーカリストが代わっただけで、バックの演奏からもより本物の匂いが漂ってくるのだから不思議なものだね。こうまで違うとなると、クラプトンは1~2曲歌うだけに留めておいて、最初からマハールに任せた方がよかったのではと思ってしまう。だいたいテンポを刻んでいる足踏みからして、みんな2、4拍のアフタービートなのに対し(2ビートの曲であったとしても)、クラプトンだけが逆の1、3拍刻みだしね。ノリ自体が違うので呼吸もバッチリ合うはずがない。
ということでマルサリスとクラプトンの共演はミスマッチの妙とまではいかなかった。でもラスト曲でアリ・ジャクソンが披露している本場のセカンドライン・ビートでのドラムソロや、その後のタンバリンも絡めたソロを目で確認できたのは、それなりの収穫だった。

評価☆☆☆ (☆最悪!、☆☆悪い、☆☆☆普通、☆☆☆☆良い、☆☆☆☆☆最高!)
  

--EDIT--

Abstract Logix Live! / The New Universe Music Festival 2010 (DVD)

・Alex Machacek(G), Jeff Sipe(Ds), Neal Fountain(B)
・Ranjit Barot(Ds, Voice), Bala Bhaskar(Vln), Scott Kinsey(Key), Matthew Garrison(B), Arto Tuncboyaciyan(Per, Voice), Wayne Kranz(G)
・Scott Kinsey(Key), Matthew Garrison(B), Arto Tuncboyaciyan(Per, Voice), Ranjit Barot(Ds)
・Jimmy Herring(G), Neal Fountain(B), Matt Slocum(Key), Jeff Sipe(Ds)
・Wayne Krantz(G), Anthony Jackson(B), Cliff Almond(Ds)
・Lenny White(Ds), Jimmy Herring(G), Tom Guarna(G), Richie Goods(B), Vince Evans(Key)
・John McLaughlin(G), Etienne M'Bappe(B), Gary Husband(Key, Ds), Mark Mondesir(Ds), Special Guest: Zakir Hussain(Tabla)
Rec. November 20-21, 2010, North Carolina
(Abstract Logix ABLX031)

7月にリリースされたCD「Abstract Logix Live! / The New Universe Music Festival 2010(別頁あり)」のDVD版。予算的な関係上、普段はCDかDVDのどちらか一方だけで済ませてしまうのだが、各バンドとも素晴らしい演奏を繰り広げていたので、本DVDにはすぐに飛びついた。値段も2,322円(Amazon価格)と安かったしね。クレジットを見たら、ボーナス・ディスクとしてジョン・マクラフリンとザキール・フセイン以外の全メンバーが参加しているセッション曲が1曲追加されていてラッキー。これだけの凄い面子で、いったいどんなことになっているのか楽しみだね。

映像は16:9のワイド。DVDにしては綺麗な方だし、見たい場面にきっちりと焦点が合っているカメラワーク(6台ぐらいで撮影)も実に素晴らしい。音声はステレオのみだけど、CDと同様に良い音で録れているので特に不満は感じない。
各バンドの演奏についてはCDのところで書いているので省略するが、例えば3曲目(ランジット・バロット・バンドの1曲目)なんかはてっきりメンバー全員で演奏していると思っていたのが、実はヴァイオリンとドラムス以外は口タブラも含めて打ち込みだったり、あるいはジョン・マクラフリンのバンドのエティエンヌ・ムバペ(?)が両手に手袋をしながらベースを弾いていることが判明したりして、やっぱりCDを聴くのとDVDを観るのとでは情報量の多さが全然違うね。おかげでCDの何倍も楽しめるし、その興奮度もハンパではない。
ドラムセットはジェフ・サイプとランジット・バロット用としてSonorが1台、クリフ・アーモンドとマーク・モンデジール用としてYamahaが1台(セッティングはそれぞれ自分用に変えている)、そしてレニー・ホワイト用のTamaをそのままの状態でゲイリー・ハズバンドが使用。トリを務めるマクラフリン・バンドのステージに設置されている2台のセットが、最後のセッション(マクラフリンへのトリビュート曲)でも用いられている。そのメンバーが入れ替わり立ち替わりで、ソロイストによって曲調がガラリと変化する演奏はどれだけ長かったのか、期待していたのとは違ってダイジェスト版のような編集になってしまっているけれど、その最後の部分のジミー・ヘリングがフロントを務めているところで、マハビシュヌ・オーケストラの「Resolution」(アルバム「火の鳥」のラスト曲)で締めているのには、まさに曲調どおりの昇天するような心持ちとなってしまった。その後には主要メンバーのインタビュー映像(マクラフリンに対するリスペクトを多く語っているよう)もたっぷりと収録されていて、このボーナス特典のDVD2だけでも59分の長丁場なので(その割には演奏シーンが約10分と短いが)、非常にお買い得感がある。また三面開きの艶々した紙パッケージも高級感があるね。
CDでさえ5つ星だったのだから、それをはるかに上回る本DVDには10星ぐらいつけてしまいたい気分になっている。

評価☆☆☆☆☆ (☆最悪!、☆☆悪い、☆☆☆普通、☆☆☆☆良い、☆☆☆☆☆最高!)   

--EDIT--

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