George Colligan / Again With Attitude

George Colligan (P)
Buster Williams (B)
Lenny White (Ds)

Produced by George Colligan & Lenny White
Recorded at Mozart Studios
Engineered by Kostadin Kamcev
Cover Painting by Kenneth Marunowski
Photos by Chris Beaudry
Cover Design by Chris Beaudry
(Iyouwe Records IYW1015)

1. L's Bop (White) 4:50
2. Lost On 4th Avenue (Colligan) 8:23
3. Again With Attitude (Colligan) 5:52
4. Waltz 1 (Colligan) 5:36
5. Christina (Williams) 7:26
6. A Different Place (Williams) 3:28
7. Monk's Dream (T. Monk) 6:07
8. False Valse (Colligan) 5:00
9. Well You Needn't (T. Monk) 4:00
10. Always and Forever (P. Metheny) 6:48
11. Usain (Colligan) 3:18

ジョージ・コリガンのバスター・ウィリアムス、レニー・ホワイトとの共演盤は、「Buster Williams / Griot Liberte(04年)」「Hancock Island/The Music of Herbie Hancock(09年、別頁あり)」「Buster Williams / Audacity(18年、別頁あり)」に次ぎ、これで4枚目ということになるのかな。これまでとは異なり本作はピアノトリオ作品なので、その分コリガンのプレイをたっぷりと堪能できるし、1曲目から大好きな「L's Bop」をやっているのだからなんともたまらない。「Cantaloupe Island」的な8フィールの2曲目「Lost On 4th Avenue」も、いかにもこのメンバーらしい演奏でニヤリとさせてくれるし、モーダルな4ビートの3曲目「Again With Attitude」、ゆったりとした4ビートが途中からサンバ調に盛り上がる3/4拍子の4曲目「Waltz 1」、よく知っている楽曲ではあるものの、それがウィリアムスの「Christina」という曲だったのは今知ったバラード調の5曲目や、これまた大好きなモンク曲を2曲(「Monk's Dream」「Well You Needn't」)も取り上げているのに加えて、メセニーの美しいバラード曲「Always and Forever」までやっていたりしていて、私好みの楽曲のオンパレードとなっているのだから(ラスト曲を高速の「Usain」で締めているのもグッド)、この演奏には文句のつけようがない。しいていうならウィリアムスの弦高が低いと思われるベースの音がロン・カーター的にアンプ臭いのがイマイチ好きになれないのだが、それはいつものことなので致し方ないだろう。コリガンだけではなく、ウィリアムスとホワイトのソロもふんだんに用意されていて、どの曲もノリノリで聴いていたらトータル61分があっという間に終わってしまった。
コリガンの近作では「George Colligan / More Powerful(17年、別頁あり)」が最高だったけど、それとはまた一味違ったこのメンバーならではの安心感のある演奏が楽しめるし、録音も若干の加工臭はあるものの、各楽器がやっている音楽によくマッチした骨太かつ温かみのある音色で録れていて、そのバランスと共に音的にもベースの音質以外は満足できた。

評価☆☆☆☆ (☆最悪!、☆☆悪い、☆☆☆普通、☆☆☆☆良い、☆☆☆☆☆最高!)