Mike Clark / Indigo Blue Live At The Iridium

Mike Clark (Ds)
Christian McBride (B)
Donald Harrison Jr. (As)
Rob Dixon (Ts)
Randy Brecker (Tp)
Antonio Farao (P)

Produced by Mike Clark
Remixed & Mastered by Jean-Christophe Santalis at Raw Recording
Edited & Mixed by Lenny White
Recorded & Edited by Gary Meilke
Cover art & Package design by Kaya Marks
Mike Clark played DW Drums, Istanbul Cymbals, Evans Drumheads, Innovative Percussion Drumsticks.
(Ropeadope RAD-485)

1. Of Infinity (Rob Dixon) 6:14
2. Black Inside (Antonio Farao) 6:47
3. Past Lives (Linda Reynolds) 5:18
4. Sweet (Antonio Farao) 6:40
5. Straight No Chaser (Thelonious Monk) 4:23
6. If We Must Die (Rob Dixon) 6:58
7. Lucky No.7 (Rob Dixon) 7:24
8. Well You Needn't (Thelonious Monk) 6:28

Herbie Hancock / Thrust(74年、別頁あり)」「Herbie Hancock/Flood(75年、別頁あり)」での、ハーヴィー・メイソンとはまた一味違った白っぽいドラミングが大好きだったマイク・クラークだけど、近年の「The Headhunters / Platinum(11年、別頁あり)」でのプレイも悪くなかったし、それにも増して本作にはクリスチャン・マクブライド、ドナルド・ハリソン、ロブ・ディクソン(上記「Platinum」に参加)、ランディ・ブレッカーに加えて、なんとアントニオ・ファラオ(「Antonio Farao/Woman's Perfume(08年)」「Antonio Farao / Domi(11年)」「Antonio Farao American Quartet / Evan(13年)」「Antonio Farao / Boundaries(15年)」各別頁あり)までもが参加しているのだから大いにそそられる。その演奏はメンバーからも分かるとおりの純ジャズで、ヘッドハンターズのようなファンクはやっていないけど、流石に元来はジャズ屋だったと思われるクラークだけあって4ビートのドラミングも実にいい塩梅。今どきの凄腕ドラマーと比較すると一昔前の叩き方ではあるけれど、確かなテクニックに裏打ちされたバイタリティ溢れるプレイが堪能できるし(7曲目「Lucky No.7」と8曲目「Well You Needn't」ではソロもとっている)、当然ながら他のメンバーも本気モードの熱演を繰り広げていて、ライブとしての理想的な演奏で楽しませてくれる。ディクソンのサイトによるとレコーディングされたのは2013年のようなので、ちょっと古めではあるけれど、演奏はもちろん、モンク曲の2曲(「Straight No Chaser」「Well You Needn't」)を含んだオリジナル主体の楽曲も好ましいものばかりなので、そんなことはどうでもよくなる。3管編成によるハードバピッシュでノリのいい演奏に身を委ねながら聴いていたら、トータル50分があっという間に終わってしまった。
ということで本作は買って大正解。録音もジャズクラブでの演奏のわりには各楽器がいい感じで録れているし、観客の絶妙なタイミングでの掛け声や拍手もライブの楽しい雰囲気を倍増させてくれる。

評価☆☆☆☆ (☆最悪!、☆☆悪い、☆☆☆普通、☆☆☆☆良い、☆☆☆☆☆最高!)


Indigo Blue (Live At The Iridium)
Groove Attack / Koeln
2019-09-06