Mike Allen / Just Like Magic

Mike Allen (Ts)
Peter Washington (B)
Lewis Nash (Ds)

Executive Producer: Cory Weeds
Produced by Mike Allen and Cory Weeds
Recorded at Rudy Van Gelder's in Englewood Cliffs, New Jersey, January 5, 2019
Engineered by Maureen Sickler, assisted by Don Sickler
Mixed and mastered by Dave Sikula
Photography by Randy Cole
Design and layout by Perry Chua
(Cellar Music CM010519)

1. Big Bertha (D. Pearson) 5:59
2. Klondike (M. Allen) 5:06
3. A Weaver of Dreams (J. Elliott / V. Young) 7:49
4. Charlotte (M. Allen) 7:37 
5. Someone to Watch Over Me (G. Gershwin) 5:39
6. The Man (M. Allen) 6:32
7. Miles' Mode (John Coltrane) 4:03
8. Metamorphosis (M. Allen) 6:20
9. Solitude (Duke Ellington) 6:07
10. Same Old Feeling (M. Allen) 7:35
11. Jelly Roll (Charles Mingus) 5:43

リズム隊の黄金コンビのピーター・ワシントン、ルイス・ナッシュ買い。リーダーのマイク・アレンを聴くのはこれが初めてだけど、柔らかめなテナーの音質がまずいいね。奏法的にはソニー・ロインズを連想。コード楽器レスながらもオーソドックスな演奏で楽しませてくれる。おそらく同じくサックストリオでやっているロリンズの「ヴァンガードの夜」あたりを意識したのだと思うけど、アレンのフレーズに敏感に反応しながら叩いているナッシュと、ウォーキングだけでも存在感がたっぷりのワシントンも流石のプレイで聴かせてくれる。既成曲の間にアレンのオリジナルを挟みながらの曲配列も、曲調的に浮いた感じの曲は入っていなくていい塩梅。全体的に一本調子になっているきらいがあるのと、ワシントンとナッシュのソロがもう何曲かで用意されていればなあと思う以外は演奏に不満はないのだが、録音に関してはヴァン・ゲルダー的な音で録れているのが気になる点。テナーとベースはこれでいいとしても、ドラムには変な加工臭を感じてしまうんだよね。音像もドラムだけが奥に引っ込み気味で、おそらく昔の雰囲気を醸し出すためにあえてこういう音で録ったのだと思うけど、先日聴いたばかりのナッシュ参加の「Larry Fuller / Overjoyed(19年、別頁あり)」と比べると、こちらの方は大雑把な音で録れているためにナッシュの上手さがきちんと伝わってこないので、できればスタジオを変えるなり、エンジニアをマイケル・マルシアーノあたりにするなりして、音的にもいい感じで楽しませて欲しかった。

評価☆☆☆☆ (☆最悪!、☆☆悪い、☆☆☆普通、☆☆☆☆良い、☆☆☆☆☆最高!)


Just Like Magic
Mike Allen
Mvd
2019-05-17