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Ondřej Štveráček (Ts, Ss)
Klaudius Kováč (P)
Tomáš Baroš (B)
Gene Jackson (Ds)

Produced by Ondřej Štveráček
Recorded at Studio Svárov, October 17, 2017 by Lukáš Martinek
Mixed and masterd by Lukáš Martinek
Album was released in March 2019
Front cover photo by Alena Chlumská
Other photos by Peter Ganzglück
Design by Adda Adowicz
(Štvery Records SR19-01)

1. Summer Time (George Gershwin) 6:39
2. Djelem Djelem (Žarko Jovanovič) 4:54
3. Great River (Gene Jackson) 9:01
4. Naima (John Coltrane) 8:24
5. Nature Boy (Eden Ahbez) 7:55
6. Dear Old Stockholm (Anders Fryxell) 9:01
7. It is What it is (Ondřej Štveráček) 6:12
8. Dedicated (Ondřej Štveráček) 9:46
9. Summertime (alt. take) (George Gershwin) 7:32

先月聴いたばかりの「Ondřej Štveráček Quartet / Live in Prague(19年、別頁あり)」に引き続き、オンドレイ・ ストヴェラチェクの最新作が早くも登場。レコーディングデータを見ると「Live in Prague」が2017年10月12日の録音なので、本作は5日後の録音ということになる。こちらの方はアルバムタイトルどおりスタンダードナンバーも取り上げているけれど、その演奏が基本的にコルトレーン・カルテットを連想させるのは変わりなし。コルトレーンも愛奏していた「Summer Time」(1曲目、9曲目)、5曲目「Nature Boy」、6曲目「Dear Old Stockholm」は本人が吹いているのではと錯覚するほどだし、ライブ盤でもやっていた4曲目「Naima」は当然として、8曲目「Dedicated」しかダブっていないオリジナルの楽曲からもコルトレーン臭がプンプン漂ってきて、かつてはコルトレーン・カルテットを狂ったように聴いていた私に手に汗握る興奮を味あわせてくれる。それにはスタジオレコーディングながらも、ライブ盤と変わることなく熱い演奏を繰り広げていることも大きく関係しているね。個々のプレイについては前作の他に、「Ondřej Štveráček Quartet feat. Gene Jackson / Sketches(17年、別頁あり)」のところでも書いているので割愛するけれど、どの曲にもどっぷり浸りながら聴いていたら、トータル69分があっという間に終わってしまった。
私はこのような精神性の高いモーダルで熱い演奏がジャズの中で最も好きなので(ヘビーなので毎日聴きたいとは思わないけれど)、本作は当然ながらの5つ星。ライブ盤では不満だった録音も各楽器の音質、バランス共に申し分がなくて、音的にも至福な気分が味わえた。

評価☆☆☆☆☆ (☆最悪!、☆☆悪い、☆☆☆普通、☆☆☆☆良い、☆☆☆☆☆最高!)


Plays Mostly Standards
Ondrej Stveracek Quartet
Self Produced