Jim Snidero & Jeremy Pelt / Jubilation!

Jim Snidero (As)
Jeremy Pelt (Tp)
David Hazeltine (P)
Nat Reeves (B)
Billy Drummond (Ds)

Produced by Jim Snidero and Jeremy Pelt
Recorded December 23, 2017, Red Rock Studio
Recording engineer: Kent Heckman
Mixed & Mastered by Dave Darlington at Bass Hit Recording, December 27, 2017
Photography by Gulnara Khamatova
Graphic Design by Christopher Drukker
(Svant Records SCD 2167)

1. Party Time (J. Pelt) 5:38
2. Del Sasser (S. Jones) 6:59
3. Wabash (J. Adderley) 6:40
4. Saudade (W. Booker) 7:12
5. Stars Fell On Alabama (M. Parish) 7:11
6. Sack O' Woe (J. Adderley) 7:50
7. Ball's 90th (J. Snidero) 5:40
8. Work Song (N. Adderley) 6:05

前作「Jim Snidero / MD66(16年、別頁あり)」が最高に良かったジム・スナイデロだけど、今調べてみたら2015年リリースの「Jim Snidero / Main Street」(未所有)にも同じくルディ・ロイストンが参加しているんだね。他のメンバーもファビアン・アルマザンにリンダ・オーなのだから、こちらの方も相当良いことは容易に想像がつく。それらとは異なり、本作はデヴィッド・ヘイゼルタイン、ナット・リーヴス、ビリー・ドラモンドといったオーソドックスなメンバー構成となっているのだが、そこに現代トランぺッターとしてはフレディ・ハバードにも通じるブリリアントさを兼ね備えているジェレミー・ペルトも加わっているのが面白いところ。やっている音楽はアルバムのサブタイトルとなっているCelebrating Cannonball Adderleyや選曲からも分かるとおりのハードバップ路線だし、ペルトもそれに合わせて吹いているけれど、スナイデロの本質自体がこれなわけだし、同じくこっち系の演奏を得意とするヘイゼルタインとリーブスが参加しているだけあって、どの曲をとってもノリノリで楽しませてくれる。ドラモンドを聴くのはロン・カーター入りのペルト盤「Jeremy Pelt / #Jiveculture(16年、別頁あり)」以来だけど、ルイス・ナッシュやケニー・ワシントンあたりと同等の伝統的なバップ・ドラミングを重んじながらも、現代性が感じられるフレキシブルなドラミングが、この演奏にはよくマッチしているね。1曲目「Party Time」と6曲目「Sack O' Woe」のジャズロック的な8ビートは、今の時代に叩くのは躊躇してしまうほどに古臭いビートだけど、そういうのもためらいなく叩いているのはある意味カッコいいし、ちょっと軽めの音がするドラムセットも相変わらずいい音がしていて、私としてはドラムを聴いているだけでも幸せな気分になってしまった。楽曲はキャノンボールの愛奏曲の中にスナイデロとペルトのオリジナルが混じっているけれど、50~60年代の雰囲気を醸し出した曲作りとなっているので、浮いた感じはなし。演奏的にはドラムソロからスタートするラスト曲の「Work Song」が特に気に入った。
普段はもっと難しいジャズを好んで聴いているので、こういうオーソドックスなスタイルの演奏は逆に新鮮に感じるね。本作は録音も各楽器の骨格ががっしりしていながらも温かみがあって上々だ。

評価☆☆☆☆ (☆最悪!、☆☆悪い、☆☆☆普通、☆☆☆☆良い、☆☆☆☆☆最高!)


JUBILATION! CELEBRATIN
JIM & JEREM SNIDERO
SAVAT
2018-04-27