Jimmy Greene / Flowers - Beautiful Life, Volume 2

Jimmy Greene (Ss, As, Ts, Bs)
Kevin Hays (P, Rhodes)1, 3, 6, 8, 11
Ben Williams (B)1, 3, 6, 8, 11
Otis Brown III (Ds, Per)1, 6, 8, 11
Renee Rosnes (P, Rhodes)2, 4, 5, 7, 9, 10
John Patitucci (Ac-B, El-B)2, 4, 5, 7, 9, 10
Jeff "Tain" Watts (Ds)2, 3, 4, 5, 7, 9, 10
Rogerio Boccato (Per)2, 4, 5, 9, 10
Mike Moreno (G)5, 9, 10
Sheena Rattai (Vo)3
Jean Baylor (Vo)7
Rec. 2016?, NY
(Mack Avenue MAC1118)

サブタイトルが「Beautiful Life, volume 2」となっているとおり「Jimmy Greene / Beautiful Life(14年、別頁あり)」の続編なので、おそらくバラード的な作品だと思うけど、リニー・ロスネス以外はメンバーを一新していて、しかもケヴィン・ヘイズ、マイク・モレノ、ベン・ウィリアムス、ジョン・パティトゥッチ、オーティス・ブラウンIII、ジェフ・"ティン”・ワッツといった強力な面々が参加しているのだから、また一味違った演奏が楽しめそう。ジミー・グリーンには以前のようにガンガン吹きまくってもらいたいものだが、そういう心境になるにはまだまだ時間が必要なのかもしれない。

グリーン曲が10曲と、マーク・キングの「Something About You」で全11曲。
1曲目「Big Guy」からアップテンポの4ビートで快調に飛ばしていて、想像していたのとは異なっているのにまずはホッとする。せっかくこれだけのメンバーを集めているのだから、やっぱりこのようなエネルギッシュな演奏をしてもらわないと面白くないんだよね。それはメンバーが入れ替わっている2曲目「Stanky Leg」も同様で、こちらの方はパーカッションも加わったサンバ調の演奏となっているのだから(ジェフ・ワッツがこういう曲を叩くのは珍しいかも)、またまたいい感じで楽しむことができる。グリーンは1曲目でテナー、2曲目ではソプラノを吹いているけれど、どちらの楽器も以前ほどのアグレッシブさは薄れているものの、フレーズ自体はバイタリティに溢れているので、吹き足りなく感じることは全くなし。また他のメンバーもアドリブの場面は少ないながらも、曲調によく合ったノリのいい演奏で聴かせてくれる。3曲目「Flowers」は女性ヴォーカルをフィーチャーした曲だけど、現代的かつ明るめな曲調なのがいい塩梅。こういうのを聴くとグリーンの心の傷もだいぶ癒えているように思えるし、続く4曲目「Second Breakfast」もラテンタッチでノリのいい演奏となっているし、5曲目「Fun Circuits」も速めの8ビートでガツンといっていることからしても(グリーンの他にはモレノのギターとロスネスのピアノがなかなかの聴きもの)、少なくとも仕事に影響を及ばさないぐらいには立ち直っているのだろう。他の曲も女性ヴォーカル入りのバラードの7曲目「Someday」を除いて、やけにノリのいい演奏が続いているのは、逆に空元気を出しているような気がしないでもないけどね。でもそのおかげで久しぶりにいいグリーンが帰ってきたように感じるのに加えて、ヘイズ、ウィリアムス、ブラウンIII組とロスネス、パティトゥッチ、ワッツ、Rogerio Boccato、モレノ組のどちらのユニットも甲乙つけがたいほどにいい演奏をしていることもあって、ドラマーとしてはワッツよりもブラウンIIIの頑張りがよく目立っている感があるものの、どの曲をとってもノリノリで楽しむことができる。
ということで予想したのとは全然違う演奏なので、コルトレーンの「Ballads」以外は誰のバラード的なアルバムであってもあまり聴きたいとは思わない私としては嬉しい限り。本作は録音(エンジニアはマイク&ジョー・マルシアーノ)も温かみのある各楽器がバランスよく録れているし、ユニットの違いにり音質が極端に変わることもなくて上々だね。

評価☆☆☆☆ (☆最悪!、☆☆悪い、☆☆☆普通、☆☆☆☆良い、☆☆☆☆☆最高!)


FLOWERS-BEAUTIFUL LIFE
JIMMY GREENE
MACAV
2017-04-28