Joey DeFrancesco + The People / Project Freedom

Joey DeFrancesco (Or, Key, Tp)
Jason Brown (Ds)
Troy Roberts (Ts, Ss)
Dan Wilson (G)
Rec. 2016?, NY
(Mack Avenue Records MC11121)

ジョーイ・デフランセスコは、ドラムスがバイロン・ランダムからジェイソン・ブラウンに代わった前作「Joey DeFrancesco / Trip Mode(15年、別頁あり)」から更に良くなった気がするので(それまでは演奏内容は悪くないけどマンネリ傾向だった)、本作にもブラウンが参加しているのがまず嬉しい。またギターのダン・ウィルソンも「Trip Mode」から引き続き。テナーのトロイ・ロバーツは聞き覚えのない名前だけど、自ブログで検索したら「Jeff "Tain" Watts / Blue Vol. 1(15年、別頁あり)」に参加しているのが見つかった。「Trip Mode」ではアコピも弾いていたデフランセスコだけど、今回はオルガンに専念しているので(曲によってはキーボードとトランペットも用いているのはこれまでとも変わらず)、また一味違った演奏が楽しめそうだ。

デフランセスコ曲が7曲と、ジョン・レノンの「Imagine」、トラディショナルの「Lift Every Voice and Sing」、トニー・クロンビー/ベニー・グリーンの「So Near, So Far」、サム・クックの「A Change is Gonna Come」で全11曲。
プロローグ的な短いソロ演奏ではあるけれど、大好きな「Imagine」でスタートするのだからなんともたまらない。しかも途中からアップテンポの4ビートになる2曲目「Project Freedom」ではブラウンが大フューチャーされているし、複雑なテーマのユニゾンも滅茶苦茶カッコいいものだから(グイグイ突き進むような疾走感溢れるバンドとしての演奏にも圧倒される)、もうこの2曲だけでも買ってよかったという気分になってしまう。ブラウンはゆったり目の16ビート(途中からは弾む感じのビートに変化)の3曲目「The Unifier」や、続くミディアムテンポで拍子がコロコロ変わる4ビートの4曲目「Better Than Yesterday」なんかでも豪快なソロを取っていて、このバンドに無くてはならない存在となっているね。数曲でのローチューニングのセカンドスネアも効果的。またロバーツの熱いプレイや、ウィルソンのホットな中にも爽やかさが感じられるプレイも聴きものなのだが、なんといっても曲によってはエレピやトランペットも用いながらギンギンに弾き倒している、ハートフルかつバイタリティ溢れるデフランセスコのホットなオルガンプレイが素晴らしくて、どの曲を取ってもノリノリで楽しませてくれる。
60年代のオルガンジャズやゴスペル風味を加味しながらの、比較的オーソドックスな演奏ではあるけれど、現代的な要素も部分的に取り入れることによって(ブラウンのエフェクト系の鳴り物が効いている)、よくあるタイプのオルガンジャズとは差別化を図っていることに好感が持てるし、4ビートと非4ビートの比率や動と静のバランスも良好で、演奏自体には何も言うことがないのだが、テナーが若干金属的な音質で録れている(エンジニアはTodd Whitelock)のは気になる部分。もう少し温かみのある音で録って欲しいところだけど、それだと全体的にモコモコしたサウンドになってしまう恐れもあるので、これで正解なのかもしれない。

評価☆☆☆☆ (☆最悪!、☆☆悪い、☆☆☆普通、☆☆☆☆良い、☆☆☆☆☆最高!) 

Project Freedom
Joey Defrancesco
Mack Avenue
2017-03-10