Lee Konitz / frescalalto

Lee Konitz (As, Vo)
Kenny Barron (P)
Peter Washington (B)
Kenny Washington (Ds)
Rec. December 1, 2015, NY
(Impulse 0602557208733)

普段は滅多に聴かないリー・コニッツだけど、メンバー買いした「Lee Konitz, Brad Mehldau, Charlie Haden, Paul Motian / Live at Birdland(11年、別頁あり)」やサイド参加の「Iverson, Konitz, Grenadier, Rossy / Costumes Are Mandatory(13年、別頁あり)」でのプレイがなかなかよかったので、同じくメンバー買いした本作にも期待している。ケニー・バロンがリズム隊として絶妙なコンビネーションを見せるピーターとケニーの両ワシントンとやっているのも記憶に無いので、ピアノトリオとしても新鮮な気持ちで楽しめそう。ちなみに本作のプロデュースはケニー・ワシントンが担当している。

コニッツ曲が3曲と、スタンダードの「Stella by Starlight」「Darn That Dream」「Out of Nowhere」「Invitation」「Cherokee」で全8曲。
各人のちょっとしたソロからスタートする1曲目の「Stella by Starlight」からして実にいい塩梅。何の変哲もないスタンダード・ナンバーを、単純ではあるけれどソロスタートという小洒落たアレンジで聴かせてくれるだけでも買ってよかったという気になってしまうのだが、続く2曲目のオリジナル曲「Thingin」なんかもまた大好きな「All The Things You Are」のコード進行をパクっているのだからなんともたまらない。ピーターとケニーの両ワシントンがリズム隊だけあって、バントとしての演奏にもスウィンギーさが満ち溢れていて、オーソドックスなジャズとしての雛形的な演奏で楽しませてくれる。問題はコニッツの冷めた感じの奏法や弱々しいアルトの音質が私の好みとは合致しないことだけど、それは昔からそうなので、いまさらどうこういうこともないだろう。その辺のところをバックの3人が魅力的な演奏でカバーしているわけだしね。コニッツは3曲目「Darn That Dream」等で枯れた味わいのスキャットも披露しているけれど、それがまたいいアクセントにもなっているし、ケニー・ワシントンのソロが多めなこともあって、忘れかけていたジャズドラミングの伝統的なスタイルも再確認(バッキングにおけるスネアのオカズ等も含めて)できるのに加えて、曲進行のメリハリを考慮しながらの選曲もバッチリで、最後までノリノリで楽しませてくれる。
このメンバーだったら悪いはずはないだろうと思っていたけれど、想像していた以上に良い演奏だね。5つ星とまではいかないけれど、これは愛聴盤として何度も繰り返し聴くことになりそうだ。本作は録音(エンジニアはジェームス・ファーバー)もふくよかな音で録れているアルトの音色に妙な色気を感じるし、各楽器のバランスもバッチリで、オーディオ的にも満足させてくれる。

評価☆☆☆☆ (☆最悪!、☆☆悪い、☆☆☆普通、☆☆☆☆良い、☆☆☆☆☆最高!) 

Frescalalto
Lee Konitz
Imports
2017-02-24