Dan Pratt / Hymn for the Happy Man

Dan Pratt (Ts, As)
Mike Eckroth (P)
Christian McBride (B)
Gregory Hutchinson (Ds)
Rec. December 2, 2013, NY
(Same Island Music SIM1601)

大好きなクリスチャン・マクブライド、グレゴリー・ハッチンソン買い。リーダーのダン・プラットはこれが初聴きだけど、本人のサイトを見るとマクブライドのビッグバンドに参加しているので、きっとそれが本レコーディング(4枚目のリーダー作のよう)へと繋がったのだろう。他のメンバーのマイク・エクロスは名前には記憶がないけれど、自ブログで検索したら「John Scofield / New Morning: The Paris Concert(10年、別頁あり)」に参加しているのが見つかった。

プラット曲が7曲と、クルト・ワイルの「Speak Low」で全8曲。
非4ビート主体のコンテンポラリーな演奏。プラットのテナーはマイケル・ブレッカーに近い感じといえば分かりやすいかな。現代的かつ都会的なプレイながらも単なるモノマネには終わっていないのが実にいい。曲によってはアルトも吹いているけれど、どちらの楽器も線が太い音色なのもグッドだね。またエクロスも曲調にバッチリ嵌ったプレイで楽しませてくれる。バッキングにもアドリブにもセンスのよさがキラリと光っていて、こうして聴くとなかなかいいピアニストだね。そしてなんといってもマクブライドとハッチンソンのリズム隊が超強力。どの曲においてもマクブライドの強靭なベースが非常に魅力的だし、バックビートをあえて強調しないハッチンソンの手数の多いドラミングもバイタリティーに満ちあふれていて、もうそれだけでも買ってよかったという気分にさせてくれる。私好みのアップテンポの曲は4ビートでやっている8曲目「Speak Low」のみと少ないけれど、楽曲自体がカッコいいのに加えて、演奏にも各人の持ち味がきちんと発揮されているので、そんなこともどうでもよくなってくるね。どの曲もノリノリで楽しませてくれるのだが、その中でも拍子に変則的な部分があるブルース曲の1曲目「Gross Blues」(曲名からしてプラットはスティーヴ・グロスマンが相当好きなのだろう)、バンドとしての生きのよさがビンビン伝わってくる4曲目「Warsaw」、ラテン的な要素を隠し味にしている5曲目「Junket」、アルバムタイトルにもなっている5拍子の7曲目「Hymn for The Happy Man」、アップテンポなだけではなくアレンジも洒落ている8曲目「Speak Low」が特に気に入った。
昨年リリースの本作だけど、ベストアルバム発表前に入荷していれば間違いなく入れていたほどの優良盤。録音(エンジニアは)も力強さの中にも温かみのある各楽器が、スピーカーの前にドーンとせり出してきて極上だ。

評価☆☆☆☆☆ (☆最悪!、☆☆悪い、☆☆☆普通、☆☆☆☆良い、☆☆☆☆☆最高!) 

Hymn for the Happy Man
Dan Pratt
CD Baby
2016-06-03