Mike LeDonne / That Feelin'

Mike LeDonne (Or)
Eric Alexander (Ts)
Vincent Herring (As)1,5,6
Peter Bernstein (G)
Joe Farnsworth (Ds)
Rec. June 16, 2016, NJ
(Savant Records SCD 2159)

マイク・ルドンのエリック・アレキサンダー、ピーター・バーンスタイン、ジョー・ファンズワースとの共演盤はけっこうな枚数がリリースされているのだが、ワタシ的には「Mike LeDonne / Keep The Faith(11年、別頁あり)」に次いで、買うのはこれが2枚目。7月に小林陽一のGood Fellows featuring Vincent Herring & Eric Alexanderライブを生で観たこともあって、ハーリングもゲスト参加している本作を聴いてみたくなった。ちなみにルドン、アレキサンダー、ハーリングの3人は、「Eric Alexander & Vincent Herring/The Battle(05年、別頁あり)」でも共演している。

ルドン曲が3曲、Tom Bell/William Hart(デルフォニックス)の「La La Means I Love You」、ドナルド・バードの「Fly Little Bird Fly」、レイ・ブラウンの「Gravy Blues」、ハリー・ウォーレンの「At Last」、Charles Jackson/Marvin Yancyの「This Will Be An Everlasting Love」、チャールズ・ストラウスの「A Lot of Livin' to Do」で全9曲。
オルガントリオにサックスを加えただけの、何の変哲もないオーソドックスな演奏ではあるけれど、やけに新鮮に感じるのはアレキサンダーやファンズワース入りのアルバムを意識的に買わないようにしているから(「Keep The Faith」以降のアルバムとしては「Eric Alexander / Chicago Fire(14年、別頁あり)」以来)。どれだけ好きなミュージシャンであっても、いつも同じような演奏をされては飽きてしまうからね。なのでここでのプレイをマンネリに感じるようなことはないし、ルドンのオルガンが手数が多いながらも非常にグルーヴィーなのと(曲によってはブルージーさも漂わせている)、こういうオルガンジャズになるとますます効力を発揮するバーンスタインのギターも最高にいい感じなのと、ゲストで3曲に参加しているハーリングのアルトも演奏上のいいアクセントとなっているのが相まって、どの曲もノリノリで楽しませてくれる。オリジナルと既成曲の統一感がとれていて、温度差が感じられないのもまたいい塩梅。バンドとしての演奏に特に不満は見当たらないのだが、昔のヴァン・ゲルダー・サウンドを意識したかのような、加工臭が感じられる録音(エンジニアはChris Sulit、マスターはKevin Blackler)が気に入らない。オルガンとギターはこれでいいとしても、サックスは細身で硬質な音で録れている上に人工的なリバーブがかかっているし、ドラムスもライドシンバルが小さめで、ファンズワースの場合はいつもだいたいこんな感じではあるけれど、リアリティーに欠けているね。まあやっている音楽にはよくマッチしているサウンドだとは思うけど、私としてはミキシングで変にいじくり回さない方が好きだ。
ということで本作は演奏がどうこうよりも録音がイマイチなので、その分星一つ減点しておく。

評価☆☆☆ (☆最悪!、☆☆悪い、☆☆☆普通、☆☆☆☆良い、☆☆☆☆☆最高!) 

THAT FEELIN'
MIKE LEDONNE
SAVAT
2016-10-21