Jim Snidero / MD66

Jim Snidero (As)
Alex Sipiagin (Tp)
Andy Laverne (P)
Ugonna Okegwo (B)
Rudy Royston (Ds)
Rec. April 22, 2016, NY
(Savant Records SCD2156)

かつては秋吉敏子ジャズ・オーケストラにも参加していたことがあるジム・スナイデロ(1958年生まれ)のリーダー作を買うのは、「Jim Snidero / Close Up(04年)」「Jim Snidero / Interface(11年、別頁あり)」に次ぎ、これで3枚目。他にもスナイデロのプレイは「Walt Weiskoph Nonet/Siren(00年、別頁あり)」等、主にCriss Crossのアルバムで耳にしているのだが、本作はこれまでとはメンバーをガラリと代えて、アレックス・シピアギン、アンディ・ラヴァーン、ウゴンナ・オケグォ、ルディ・ロイストンと共演しているのが興味深い。特にラヴァーンとロイストンは、スナイデロの音楽的志向とは異なっている感があるので、その辺でどうなっているのかが楽しみだね。

スナイデロ曲が6曲、ラヴァーン曲が1曲、マイルスの「Blue in Green」で全8曲。
シピアギンのリーダー作諸作品やOpus 5、オケグォ参加のトム・ハレル・クインテットを足して3で割ったような感じの演奏といえば分かりやすいかな。2管編成のハードバップを基調としながらも、非4ビートもありの現代的な演奏となっているのがカッコいい。曲調もモーダルなものばかりで、スナイデロやエヴァンス派のラヴァーンに抱いていたイメージとは異なっているけれど、それもまた私の好みにバッチリで、どの曲をとってもいい感じで聴かせてくれる。またスナイデロだけではなく、他のメンバーのソロスペースがたっぷりと用意されているのもグッド。ロイストンだけは10曲目「Purde」でしかソロを取っていないけど、彼の場合は常時手数が多くて、なおかつスピーディーなドラミングをしているので、叩き足りないと感じることは全くないし、そのパンチの効いたプレイがバンドの機動力にも繋がっている。そんなロイストンに触発されてか、シピアギン、ラヴァーン、オケグォも相当気合が入っているけれど、スナイデロだけはさほどではない印象を受けるのは、おそらく性格自体が控えめなのだろう。でも情熱を内に秘めながらの比較的冷静なプレイも演奏にはバッチリ嵌っているし、バイタリティー溢れるオリジナルの楽曲にも意欲が感じられて、とても好感が持てる。
どの曲も非常に聴き応えがあって、さすがにこのメンバーだけのことはあるね。演奏はもちろんのこと、アルバムとしての動と静のバランスも良好だし、各楽器が過不足なく良い音(音楽的に)で録れている録音(エンジニアはMichael Brorby)も上々なので、これは5つ星にしておこう。

評価☆☆☆☆☆ (☆最悪!、☆☆悪い、☆☆☆普通、☆☆☆☆良い、☆☆☆☆☆最高!) 

MD66
JIM SNIDERO
SAVAT
2016-09-23