Sands, Fonnesbaek, Riel / Take One

Christian Sands(P)
Thomas Fonnesbaek(B)
Alex Riel(Ds)
Rec. October 9-11, 2014, Live at Jazzhus Montmartre, Copenhagen, Denmark
(Storyville 1038453)

一昨日聴いた「Jesper Lundgaard Trio feat. Enrico Pieranunzi & Alex Riel / 60 Out Of Shape」と同様のJazzhus Montmartreでのライブ盤だけど、こちらの方はクリスチャン・マクブライドの秘蔵っ子的存在で、飛ぶ鳥を落とす勢いで活躍中のクリスチャン・サンズのリーダー作なのだから、これまたそそられるね。彼のプレイは「Christian Sands/Risin'(08年)」「Christian McBride & Inside Straight / People Music(13年)」「Christian McBride Trio / Out Here(13年)」「Christian McBride Trio / Live at the Village Vanguard(15年)」「Ulysses Owens Jr. / Unanimous(12年)」「Ulysses Owens Jr. / Onward & Upward(14年)」(各別頁あり)で聴いているけれど、今回は単身でデンマークに出向いて、トーマス・フォネスベック(「Thomas Clausen/Back to Basics(07年、別頁あり)」でしか聴いたことがないかも)、アレックス・リールとどのような演奏を繰り広げているのか興味深い。

ヴィクター・ヤングの「Stella by Starlight」、ビリー・テイラーの「Lonesome Lover」、マイルスの「So What」、エリントンの「In A Sentimental Mood」、シダー・ウォルトンの「Bolivia」、ボビー・ティモンズの「Moanin」、ジョニー・グリーンの「Body and Soul」、サンズの「Sand Dune」、メリー・ルー・ウィリアムスの「Syl-O-Gism」、フランク・チャーチルの「Someday My Prince Will Come」で全10曲(Disc1が5曲、Disc2が5曲)。
エンリコ・ピエラヌンツィ盤と同じく、こちらの方もよく知られた楽曲がズラリと並んでいる。そんな曲調に、ジャズピアノの伝統を踏まえながらのスウィンギー、ファンキーかつ力強いサンズのピアノがバッチリ嵌っていって、アドリブで次第にアグレッシブになっていくのも実にいいのだが、1曲の平均時間が10分以上なのと、どの曲も似たような切り口となっているので、いささか冗長に感じなくもない。この辺はサンズよりもフォネスベックとリールの方に責任があると思うけど、特にフォネスベックのベースは、普段サンズが一緒にやっているマクブライドと比べるとイマイチで(ベーシストとしては十分上手いけどオーソドックスすぎる感じ)、それがトリオとしての面白さ不足にも繋がっているね。でも演奏自体は決して悪いわけではなく、Disc2の最後まで一気に聴き通すことができるので、これでよしとしよう。どの曲も平均的に良い演奏をしているけれど、その中でもピアノソロからスタートする1曲目「Stella by Starlight」、アップテンポな5曲目「Bolivia」、ハンコックの「Chameleon」的なファンクビートでスタートするDisc2の1曲目「Moanin」、「Christian McBride Trio / Live at the Village Vanguard」にも収録されているオリジナルのDisc2の3曲目「Sand Dune」はルンルン気分で楽しむことができた。
サンズはマクブライド・トリオでのプレイの方が好きだけど、たまにはこういうタイプの異なったリズム隊と一緒にやるのも悪くはないね。ピエラヌンツィ盤と同様の若干の古さが感じられる録音(エンジニアはMik Neumann)も、演奏内容にはよくマッチしていると思う。

評価☆☆☆☆ (☆最悪!、☆☆悪い、☆☆☆普通、☆☆☆☆良い、☆☆☆☆☆最高!) 

TAKE ONE
CHRISTIAN SANDS - THOMAS FONNESBAEK - ALEX RIEL
STORYVILLE
2015-10-28