Jesper Lundgaard Trio / 60 Out Of Shape

Enrico Pieranunzi(P)
Jesper Lundgaard(B)
Alex Riel(Ds)
Rec. June 2014, Live at Jazzhus Montmartre, Copenhagen, Danmark
(Storyville 1018452)

Enrico Pieranunzi / Tales From The Unexpected(15年、別頁あり)」「Enrico Pieranunzi / Proximity(15年、別頁あり)」から連続のエンリコ・ピエラヌンツィ聴きだけど、こちらの方も「Jan Lundgren Trio/Plays Cole Porter Love Songs(07年)」「Jan Lundgren/A Swinging Rendezvous(07年)」「Alex Riel Trio/The High and the Mighty(08年)」「Alex Riel Quartet/Riel Time(08年)」(各別頁あり)等で最高のコンビネーションをみせているイェスパー・ルンゴー、アレックス・リールがリズム隊なのだからそそられるね。デンマークのジャズ聖地(?)であるジャズハウス・モンマルトル(カフェ・モンマルトル)でのライブ録音というのも興味深いものがある。

ジャズファンなら誰でも知っている「Autumn Leaves」「All The Things You Are」「I Can't Get Started」「My Funny Valentine」「What is This Thing Called Love / Everything I Love / Round Midnight」「Oleo」で全6曲。
選曲はジャズの王道路線だし、ピアノトリオとしてもありきたりの演奏だけど、それでいながらこれだけワクワクさせてくれるのだから流石にこのメンバーだけのことはある。エヴァンス的なものを基調としながらのピエラヌンツィのピアノはここでも冴え渡っているし、それに素早く反応しながらインタープレイをしているルンゴーのベースとリールのドラミングも申し分がないね。カフェ・モンマルトルでのライブ盤では「Johnny Griffin /The Man I Love(67年)」「Jackie Mclean Quartet / Live at Montmartre(73年、ドラマーはリール)」あたりが大好きで昔はよく聴いたけど、それらから40~50年を経て新たな名盤が誕生したと思わせてくれるほどの素敵な演奏に巡り合えて嬉しい限り。実質的なリーダーはルンゴーということで、ピエラヌンツィだけではなく、ルンゴーとリールのソロの見せ場もふんだんに用意されていて、どの曲でもライブならではの盛り上がりを見せている演奏にはグイグイ引き込まれてしまった。
ということで文句のつけようがない演奏内容だし、録音(エンジニアはMik Neumann)も少々古めかしい感じはするけれど、モンマルトルにはむしろこういう音の方がよく合っていると思うので、これはオマケして5つ星にしておこう。

評価☆☆☆☆☆ (☆最悪!、☆☆悪い、☆☆☆普通、☆☆☆☆良い、☆☆☆☆☆最高!) 

GO OUT OF SHAPE
JESPER LUNDGAARD TRIO FEAT. ENRICO PIERANUNZI & ALEX RIEL
STORYVILLE
2015-10-28