Fabrizio Bosso / Duke

Fabrizio Bosso(Tp, Flh)
Julian Oliver Mazzariello(P)
Luca Alemanno(B)
Nicola Angelucci(Ds)
with Paolo Silvestri Ensemble:
Fernando Brusco, Claudio Corvini(Tp)
Mario Corvini(Tb)
Gianni Oddi(As)
Michele Palga(Ts, Ss)
Marco Guidolotti(Bs)
Rec. February 16-17, 2015, Rome
(Verve 0602547356826)

Fabrizio Bosso, Alberto Marsico, Alessandro Minetto / Spiritual(12年、別頁あり)」「Fabrizio Bosso, Luciano Biondini / Face To Face(13年)」「Fabrizio Bosso, Paolo Di Sabatino / Ancora...e Altre Canzoni(13年)」「Fabrizio Bosso Spiritual Trio / Purple(14年、別頁あり)」「Lorenzo Tucci with Fabrizio Bosso / Drumpet(14年、別頁あり)」「Fabrizio Bosso, Marco Moreggia / Magic Susi(14年)」「Fabrizio Bosso, Julian Oliver Mazzariello / Tandem(14年)」と、近年はトリオやデュオ作品が続いていたファブリツィオ・ボッソだが、本作では逆にPaolo Silvestri Ensembleというホーンセクションも加わった大編成となっているのが興味深い。やはりデューク・エリントン・トリビュートには、ビッグバンド的なホーンアンサンブルが欠かせないということなのだろう。核となっているカルテットのメンバーのジュリアン・オリヴァー・マッザリエロ(?)は名前は覚えていないけど、自ブログで検索したら「Daniele Scannapieco/Lifetime(08年)」「Andre Ceccarelli Trio/Sweet People(09年)」「Stefano Di Battista / Woman's Land(11年)」(各別頁あり)に参加しているのが見つかった。ベースのルカ・アレマンノ(?、本人のサイトあり)はこれが初聴き。ボッソとの共演も多いニコラ・アンジェルッチについては、リーダー作「Nicola Angelucci / Beyond The Drums(13年、別頁あり)」のところでも書いているので、参加アルバム等は割愛する。

エリントンの「I Let A Song Go Out Of My Heart」「Caravan」「In A Sentimental Mood」「It Don't Mian A Thing (If It Ain't Got That Swing)」「Black And Tan Fantasy~Jeep's Blues」「Solitude」と、愛奏曲「Perdido」で全7曲。アレンジはパオロ・シルヴェストリが担当している。
エリントンの楽曲を小洒落たアレンジで聴かせてくれるけど、本物のビッグバンド編成ではないので、その分ダイナミクスには欠けているね。どの曲も比較的サラリとした感触の演奏だし、ボッソも驚異的なテクニックを駆使しながらギンギンに吹きまくっているというわけではないものの、場面によっては相当凄いことになっているし、エリントンの楽曲の魅力も十分に伝わってくるので、これでよしとしよう。アドリブはボッソとマッザリエロ以外にも、Paolo Silvestri Ensembleのメンバーが曲に応じてとっているけれど、各人とも結構な実力の持ち主なので、聴き劣りするようなことは全くない。またアンジェルッチもビッグバンド的なドラミングも取り入れながら、バッキングや多めに用意されているソロで大活躍しているし、アレマンノのベースもいい推進力となっている。でもアルバムを通しては、やはりボッソの上手さがよく目立っているね。エリントンを敬愛しているウィントン・マルサリス以上に素晴らしいのではと思ってしまうほどのテクニックと表現力には完全にノックアウトされてしまう。楽曲はどれもがみんな良いのだが、その中でもザビまでの部分がファンク仕立てとなっている2曲目「Caravan」と、高速ユニゾンがビシッと決まっている4曲目「It Don't Mian A Thing (If It Ain't Got That Swing)」が特に気に入った。
サイド参加のアルバムも含めてリリースされる枚数があまりにも多すぎて、最近は厳選買いするようになってしまったボッソだけど、こうして聴いてみるとやっぱりいいね。エリントン集という企画にもよくマッチしていて、終始ノリノリで楽しむことができた。録音(エンジニアはStefano Del Vecchio)もシンバルだけは小さめではあるけれど、各楽器が温かみを伴った滑らかな音で録れていて非常に好感が持てるので、これは5つ星にしておこう。

評価☆☆☆☆☆ (☆最悪!、☆☆悪い、☆☆☆普通、☆☆☆☆良い、☆☆☆☆☆最高!) 

Duke
Fabrizio Bosso
Imports
2015-06-02