JD Allen / Graffiti

JD Allen(Ts)
Gregg August(B)
Rudy Royston(Ds)
Rec. January 8, 2015, NJ
(Savant SCD2147)

JDアレンのグレッグ・オーガスト、ルディ・ロイストンとのサックストリオ作品は、「J.D. Allen/I Am I Am (08年)」「J.D. Allen Trio/Shine!(09年、別頁あり)」「JD Allen Trio / Victory!(11年、別頁あり)」「JD Allen Trio / The Matador and the Bull(12年、別頁あり)」に次ぎ、これで5枚目ということになるのかな。「The Matador and the Bull」以降は「JD Allen / Grace(13年、別頁あり)」「JD Allen / Bloom(14年、別頁あり)」と、メンバーを替えてのピアノ入りカルテット作品が続いていたので、久しぶりにこのメンバーでの演奏が楽しみだ。

全9曲がアレンのオリジナル。
いきなりテナーとドラムスによる激しいバトルが繰り広げられていて、この手のコルトレーンを源流とするハードな演奏が大好きな私としては嬉しい限り。これまでのサックストリオ作品もこのような演奏がメインだったと思うけど、ここ何年かはロイストンのドラミングが大いに気に入っていることも相まって、ますますいい感じで楽しませてくれる。奇をてらわずに4ビート主体で直球勝負しているのもグッドだね。どの曲をとっても汗が感じられる演奏となっているおかげで、聴いているこちらの方まで熱くなる。トータルサウンドを重視しながらの知的なジャズとは傾向の異なる、アレンに対してロイストンがこれでもかというぐらいの攻撃力で仕掛けている野性味たっぷりのジャズだけど、それでいて全くうるさくは感じさせないし、過去盤と同様の比較的オーソドックスな曲調にも関わらず、マンネリには一切感じさせないのも見事。コルトレーンの魂を引き継ぎながら、サックストリオとしてこれだけいい演奏をされては文句のつけようがない。
久しぶりのこのメンバーでのレコーディングだけど、やっぱりいいね。同じくサックストリオ作品で、先日聴いたばかりの「Colina Miralta Sambeat CMS Trio / Danza Guana(15年)」も相当良かったけど、それとはまた一味違った熱い演奏が堪能できるし、録音(エンジニアはTom Tedesco)も聴き疲れのしない丸みのある音の中にも、演奏によくマッチしたガッツが漲っていて好感が持てる。

評価☆☆☆☆ (☆最悪!、☆☆悪い、☆☆☆普通、☆☆☆☆良い、☆☆☆☆☆最高!) 

Graffiti
Jd Allen
Savant
2015-05-19