Duane Eubanks Quintet / Things of That Particular Nature

Duane Eubanks(Tp, Flh)
Abraham Burton(Ts)
Marc Cary(P, Rhodes)
Dezron Douglas(B)
Eric McPherson(Ds)
Steve Nelson(Vib)
Rec. July 8, 2014, NJ
(Sunnyside SSC1390)

デュアン・ユーバンクス(1969年生まれ)のリーダー作を買うのは「Duane Eubanks / Second Take(01年)」以来。その間は「Dave Holland Big Band/Overtime(05年)」「Orrin Evans/Listen to the Band(07年)」「Kevin Eubanks / The Messenger(12年)」「Orrin Evans' Captain Black Big Band / Mother's Touch(14年)」(各別頁あり)ぐらいでしか聴いたことがないけれど、本人のサイトを見ると他にもいろんなアルバムに参加しているんだね。実兄のケビンやロビンほど知名度は高くないデュアンだが、本作ではエイブラハム・バートン、マーク・キャリー、デズロン・ダグラス、エリック・マクファーソン、スティーヴ・ネルソンのそそられるメンバーと、はたしてどんな感じの演奏をしているのか楽しみだ。

ユーバンクス曲が9曲と、マルグリュー・ミラーの「Holding Hands」で全10曲。
1曲目「Purple, Blue, and Red」はマイルスの黄金クインテット的な演奏。ユーバンクスは数か所で音程があやふやな部分があるような気がするけれど、そういう荒削りなプレイが勢いのあるバンド演奏とも相まって逆にいい感じ。またバートンの男性的で無骨なテナーやキャリーのモーダルなプレイにも好感が持てて、早くも買ってよかったという気にさせてくれる。それは2曲目「As Is」も同様なのだが、同じような曲調が続いているのは気にならなくもない。と思っていたら3曲目「Rosey」では雰囲気を変えて、キャリーがエレピを弾きながらの16ビート調の演奏となっているし、4曲目「Holding Hands」はネルソンの参加で、またサウンドがガラリと変わっているのでホッとする。曲調はダークなものと明るめなものをバランスよく配しているし、似たようなテンポやリズムの曲が続いていないのもいい塩梅。各人とも最高に上手いといったわけではないけど、曲調によくマッチしたセンスのいいアドリブで聴かせてくれる。また力強くてガッチリとしたダグラスのベースと、4ビート曲ではトニー・ウィリアムスの匂いが感じられるマクファーソンのドラムスとの相性も悪くないね。
ユーバンクスのトランペットは今の若手の有名どころと比較するとそこそこではあるけれど、曲作りに関してはなかなかいいものを持っているね。短めの曲が多いこともあり、聴き終わった後の充実感は得られないものの、ジャズの伝統を踏まえた上での現在進行形の演奏はそれなりに魅力的。録音(エンジニアはTom Tedesco、ミックスとマスターは内藤克彦)もテナーは若干硬質だけど、ベースを筆頭に各楽器が逞しい音色で捉えられていて上々だ。

評価☆☆☆☆ (☆最悪!、☆☆悪い、☆☆☆普通、☆☆☆☆良い、☆☆☆☆☆最高!)