James Farm / City Folk

Joshua Redman(Ts, Ss)
Aaron Parks(P)
Matt Penman(B)
Eric Harland(Ds)
Rec. January 4-7, 2014, NY
(Nonesuch Records 755979535)

コンテンポラリー・ジャズ界の超強力メンバーで結成されたジェイムス・ファームの、「Joshua Redman, Aaron Rarks, Matt Penman, Eric Harland / James Farm(11年、別頁あり)」に次ぐ2枚目。各人がオリジナル曲を持ち寄っての前作が相当良かっただけに、本作にも過剰な期待をしているのだが、4人を牛か何かに見立てたジャケ写だけは、ピンクフロイドの「原子心母」のパクリのように感じられてイマイチ。ファーム(農場)なので自然とこういう構図になったのかもしれないけれど、できればジャケットデザインにもオリジナリティを持たせてほしかった。ちなみにジェイムスは4人の頭文字からきている。

ジョシュア・レッドマン曲が3曲、アーロン・パークス曲が3曲、マット・ペンマン曲が3曲、エリック・ハーランド曲が1曲で全10曲。
まずはこのバンドを想定して作られたと思われる楽曲自体が優秀。その中でも以前からYouTubeで、いろんなバージョンのカラオケ演奏(ドラムの)を目にしていたハーランド曲「North Star」(3曲目)をやっているのが超嬉しい。前作と同様、個々のアドリブをたっぷりと堪能するというよりも、トータルサウンドで聴かせるような緻密な曲作りとなっているけれど、メンバーそれぞれの作曲面においての個性がきちんと活かされているし、曲の並びにもストーリー性が感じられて実にいい塩梅だね。また演奏の方も一応レッドマンがリーダー格ではあるけれど、James Farmというバンド名義だけあって、パークス、ペンマン、ハーランドにも均等にスポットが当たっているのに好感が持てる。当然ながら全員が本気モードのプレイをしているけれど、アドリブは絶品だし、テーマのアンサンブルや難しいフレーズのユニゾンなんかも完璧に決まっているのだから、さすがにこのメンバーだけのことはあるね。各人とも華麗なテクニックと音楽性で聴かせてくれるし、バンドとしても非常に調和が取れていて、もうこの演奏には何の文句もつけようがない。しいていうと農場をイメージしている関係で、ゆったり目のテンポの曲が多いような気がしないでもないけれど、どの曲にも活力が漲っているので、そんなこともどうでもよくなる。
前作を凌ぐ素晴らしい演奏に聴き惚れてしまい、アルバムの中盤あたりからは筆が全く進まなくなってしまった。本作が今年のベスト10の上位に食い込むのは確実だね。録音(エンジニアはAndy TaubとBryce Goggin)も各楽器が鮮明ながらも、耳に突き刺さることのない温かい音色で録れていて、極上のサウンドを楽しむことができる。

評価☆☆☆☆☆ (☆最悪!、☆☆悪い、☆☆☆普通、☆☆☆☆良い、☆☆☆☆☆最高!)