Luis Perdomo / Links

Luis Perdomo(P)
Miguel Zenon(As)
Dwayne Burno(B)
Rodney Green(Ds)
Rec. January 20, 2013, NY
(Criss Cross 1357)

「Luis Perdomo/Pathways(08年)」「Luis Perdomo / Universal Mind(12年)」「Luis Perdomo / The 'Infancia' Project(12年)」(各別頁あり)と、アルバムごとにメンバーを変えながらレコーディングに挑んでいるルイス・ペルドモだが、本作はかつてのバンマスだった(今もかな?)ミゲル・ゼノンとの共演盤。二人は「Miguel Zenon/Jibaro(05年)」「Miguel Zenon/Awake(08年)」「Miguel Zenon/Esta Plena(09年)」「Miguel Zenon / Alma Adentro: The Puerto Rican Songbook(11年)」(各別頁あり)で抜群の相性を見せていたので、ここでのプレイも楽しみなのだが、ドラマーがロドニー・グリーンなのは気になるところ。ペルドモとは「Joe Sanders / Introducing Joe Sanders(12年、別頁あり)」で共演しているけれど、そこでの相性はイマイチだった感がある。でもその辺のところはどういう音楽をやるかによってまた変わってると思うし、ベースストとの絡みもあるので、本作でどうなのかは実際に聴いてみないと分からない。

ペルドモ曲が2曲、ゼノン、ドウェイン・バーノ、グリーン曲が各1曲、ハロルド・ダンコの「Waiting Time」、G. Weilの「Profundo」、ウディ・ショウの「The Organ Grinder」、ローランド・ハナの「Inigma」、エルヴィン・ジョーンズの「Three Card Molly」、M. Jonesの「Elena」で全11曲。
ラテンタッチなものではなく、純粋な4ビートを主体にやっているので、グリーンとの相性がバッチリなのにまずはホッとする。むしろゼノンがこういうオーソドックスな演奏に参加している方が珍しいような気がするのだが、決して教科書的ではないフレーズを自由自在に吹きまくっていて、その上手さをたっぷりと見せつけてくれる。もちろんペルドモの素晴らしさも相変わらずで、特にモーダルな曲では持ち前のリズム感のよさと、ハンコック的なカッコいいコード展開を駆使しながらガンガン攻めているのがさすがだね。またボトムをガッチリとキープしているバーノのベースも力感があって実にいいし、グリーンも張り切って叩いている(ドラムソロの場面も多く用意されている)ので全く問題なし。各人の個性が存分に発揮されていながら、バンドとしても非常に纏まりのいい演奏を楽しむことができるし、このバンドのために作曲されたのではと錯覚してしまうほどに既成曲が違和感なく溶け込んでいるのも素晴らしい。その中では「Three Card Molly」をやっているのが、エルヴィン好きの私としては何よりも嬉しいね。
アルト入りのワンホーン・カルテットとして、ここまで理想的な演奏をされては文句のつけようがないし、マイケル・マルシアーノが担当している録音も本演奏には最高にマッチしている。近年のCriss Cross盤の中では、「Alex Sipiagin / Destinations Unknown(11年)」「David Kikoski / Consequences(12年)」「Opus 5 / Pentasonic(12年)」「Tim Warfield / Eye of the Beholder(13年)」(各別頁あり)あたりが大好きなのだが、それらと比較すると4ビートの直球勝負で、その分解かりやすい演奏となっている本作もまた大いに気に入った。これでアップテンポな曲がもう何曲か入っていればさらによかったと思う。ちなみにゼノンはこれがCriss Cross初吹込みとなる。

評価☆☆☆☆ (☆最悪!、☆☆悪い、☆☆☆普通、☆☆☆☆良い、☆☆☆☆☆最高!)