Lee Konitz, Brad Mehldau, Charlie Haden, Paul Motian / Live at Birdland

Lee Konitz(As)
Brad Mehldau(P)
Charlie Haden(B)
Paul Motian(Ds)
Rec. December 2009, NY
(ECM 2162)

発売日前にAmazonに注文していたのだが、「メーカーより、マスター音源に不良があり、商品回収の連絡がありました。商品は廃盤となり、次回入荷予定は未定となっておりますのでご了承ください」とのことで強制キャンセル。あわてて「在庫あり」のHMVに注文し直したけど、抱き合わせ品の関係で今頃になってようやく入荷した。
本作はブラッド・メルドー買い。実はリー・コニッツには全くといっていいほど興味がなく、リーダー作は「Lee Konitz Trio/It's You(96年)」「Lee Konitz & Charlie Heden/Sweet & Lovely(97年)」「Lee Konitz/Dearly Beloved(97年)」「Lee Konitz/Alone Toghether(97年)」「Lee Konitz & Rava Quartet/L'Age Mur(98年)」「Lee Konitz & Paul Bley/Now Here(98年)」「Lee Konitz Trio/Three Guys(99年)」「Lee Konitz Quartet/Sound of Supprise(00年)」「Lee Konitz/Some New Stuff(01年)」を一応所有しているも惰性で買っているだけだったし、チャ―リ・ヘイデンにしてもポール・モチアンにしても、どちらかというと苦手な部類のミュージシャンなのだが、そこにメルドーが加わっただけで本作が非常に魅力的に思えてくるのだから面白いものだね。コニッツ、メルドー、ヘイデンは上記「Alone Toghether」でも共演しているので、どんな感じの演奏なのかはだいたい想像がつくけれど、大好きな楽曲の「Lover Man」「Solar」「Oleo」をやっているのにも釣られている。

「Lover Man」「Lullaby of Birdland」「Solar」「I Fall in Love too Easily」「You Stepped Out of a Dream」「Oleo」で全6曲。
コニッツ、ヘイデン、モチアンの3人だけだとサウンドがドローンとしがちだけど、それをメルドーがピリリと引き締めているね。しかも普段のメルドーの演奏ではなかなかお目にかかることのない楽曲群を滅茶苦茶カッコよく弾いているのだから、もうそれだけでも買ってよかったという気になってしまう。以前から何度も書いているけれど、やっぱりサイド参加のメルドーは最高だね。特にこのようなよく知っている曲をやっているときにはグッと愛着度が増してくる。
そんなメルドーの、自分のトリオのときと変らず高度なテクニックを駆使しながら弾きまくっている様にばかりついつい耳が向いてしまうのだが、コニッツに関してはまあこんなものかなといった感じ。ライブだからといって特に熱くなるといったわけでもなく、イメージどおりの理知的でクールなスタイルで吹いている。またヘイデンはコニッツよりも目立っている感があり、一音一音に存在感のあるベースで聴かせてくれる。ソロも各曲ごとに用意されているので聴き応えもたっぷりだね。モチアンはソロイストのフレーズや呼吸に合わせながらの空間を上手く利用したバッキングや、ドラムソロのドタバタぶりが相変わらず。誰とやってもそのドラミングは全く変わらないというのはある意味凄いことだと思うけど、私としてはブラシを使って叩いているときが、エヴァンス・トリオ時代のドラミングにも通じているので一番しっくりくる。
ゆったり目の曲ばかりが続き、「Oleo」でさえもこの曲としてはけっこうなテンポ・ダウンとなっているのだが、それでいて演奏が全くダレていないのはメルドーのおかげといってもいいだろう。録音はジェームス・ファーバーが担当。「Paul Motian/Lost In A Dream(10年、別頁あり)」と比較するとドラムスの生々しさがイマイチだけど、本作も決して悪くはないね。ただしヘイデンのベースの重量感や、モチアンのバスドラの「ドーン」と下に沈み込む音は、2人の音的な快感でもあるので、もっときちんと捉えて欲しかった。

評価☆☆☆☆ (☆最悪!、☆☆悪い、☆☆☆普通、 ☆☆☆☆良い、☆☆☆☆☆最高!)