Jose Chepito Areas(Timbales,Conga,Vo,Ds,Flh)
David Brown(B)
Michael P.R.Carabello(Conga,Vos,Per,Tb)
Gregg Rolie(P,Or,Vo)
Carlos Santana(G,Vo)
Neal Schon(G)
Michael Shrieve(Ds,Per,Vib)
Rec. 1971 (Sony Records SRCS9440)

未開封盤聴き。
サンタナはまだジャズに興味をもつ前に、ブラス・ロック・グループの「シカゴ」と並んで狂ったように聴いていた。とはいえ当時(高校時代)はそんなにレコードを買えるはずもなく、ほとんどがFMのエアチェックで済ませていたけどね。持っているのは「ブラックマジック・ウーマン」のシングル盤と、「キャラバンサライ(別頁あり)」「ロータスの伝説(別頁あり)」だけだった。
CD時代に突入してからは、初期の頃の「サンタナ」から「ムーンフラワー」までの7作品をコレクションとして買い集めているのだが(「ロータスの伝説」だけは未購入)、本作だけがなぜか未開封となっていた。ちなみに私にとってのサンタナはこの時代(「ムーンフラワー」の前あたり)で終わっていて、大ヒット曲の「哀愁のヨーロッパ」でさえギリの線だった。その後にますます路線変更し、ボーカルをメインにして大衆受けを狙うようになってからはなおさらで、ただ単にダンサブルなだけのサンタナは私にとっては必要ない。やはりインスト主体の、もっと野性味溢れたサウンドでなければね。

サンタナのオリジナルを主体に全12曲(3曲のボーナス・トラックを含む)。
楽曲はラフな作りで、コードもブルース進行のようなシンプルなものが多いのだが、曲によってはブラスも入っていたりしてサウンドはけっこうカラフル。聴いてて退屈するといったことは全くないね。音楽に勢いがあるので、むしろあっという間に聴き終えるような感じがする。ボーカルが入っているといってもコーラス的なものが多くて、決してボーカルがメインというわけではないしね。いかにもサンタナ・バンドらしく、とにかくボーナス・トラック(71年のフィルモア・イーストのライブ音源)を含み最後まで一気に突っ走っている様が凄まじい。
というわけで、今聴いてもやっぱりこの時代のサンタナはいいですなぁ。パーカッションを前面に打ち出した情熱的なサウンドにはいやが上にも血が騒ぐ。チョーキングを駆使したサンタナの泣きのギターがなによりも素晴らしいし、デビューしたばかりのセカンド・ギタリストのニール・ショーンも、まだ10代の若さだというのにサンタナに負けてはいないし、グレッグ・ローリーのオルガンも要所要所でバッチリと決まっているのだが(ちなみにショーンとローリーは後に「ジャーニー」を結成する)、わたし的にはついついドラムスを含めたパーカッションの方に耳が向いてしまう。ホセ・チェピート・アレアス(アリアスだったかな?)のティンバレス・プレイが滅茶苦茶カッコいいし、マイケル・カラベロのコンガ・プレイも同様。本作では二人の陰に隠れてしまっているけれど、マイケル・シュリーブの独特なノリ(少々突っ込み気味)のドラミングも味わいがあって実にいいね。私が当時ラテン系のパーカッションに目覚めるようになったのは、彼らのおかげだったといっても過言ではない。
私的最高傑作の「キャラバンサライ」には及ばないけれど、ウッドストック(69年)の頃のサウンドが色濃く残っている、いかにもラテンロックという言葉がぴったりのサウンドはなにものにも代えがたい。

評価☆☆☆☆ (☆最悪!、☆☆悪い、☆☆☆普通、☆☆☆☆良い、☆☆☆☆☆最高!)