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Terri Lyne Carrington(Ds)
Robi Botos(P,Fender Rhodes)
Phil Dwyer(Ts)
Marc Rogers(B)

カナダのレーベル「Alma Music」からのリリースで、テリ・リン・キャリントンが実質的なリーダーを務めてのスタジオ録音。昨年購入したものだが、同じ音源でCDも発売されている。
ちなみにこのOne Takeものはシリーズ化されていて、ボリューム1のメンバーはJoey DeFrancesco(org)Vito Rezza(ds)Guido Basso(tp)Lorne Lofsky(g)である。これもCD、DVD同時発売で私はCDの方を所有。実はDVDも出ているとは知らなかった。というかデフランセスコとこのテリ・リンのOne Takeが同じ企画だったこと自体今分かった(苦笑)

トータル約73分。画面は16:9のワイドで画質はまあ普通。音声はステレオがPCMにAC3、サラウンドがDolbyにDTSと、値段が安い(HMVで2,500円ぐらい)DVDの割りにはゴージャスである。音的には生々しいながらもリアへの回りこみが少ないDolby Surraundが一番いい感じ。
カメラは3台。ちゃんとアドリブ奏者を捉えているしカット割りもそれほど細かくないので、落ち着いて画面に集中できる。スタジオにカメラを入れたのでは、ついこの間Fabrizio Bosso&Flavio Boltro/Trumpet Legacy(別項あり)を見たばかりだが、あんなカメラ一台のくだらない映像と違ってこちらは見ごたえ十分。
テリ・リン以外は全然知らない人たちだけどなかなかのつわもの揃いって感じで、程よくアウトしたテンションの高い演奏をしている。テナーとピアノはけっこう私好み。
なによりも選曲が抜群なんだよなぁ。全8曲中「Freedom Jazz Dance」「Nothing Parsonal」「Bemsha Swing」「Alone Together」「Surrey With The Fringe On Top」と私の大好きな曲が5曲も入っていて、ドラマーってプロ、アマ問わず好きな曲が似ているものだなとつくづく感じちゃった。特にドン・グロルニックの最高傑作だと自分で勝手に思っている「Nothing Parsonal」をやられてしまってはグーの音も出ませんな。
テリ・リンは4ビートジャズもカチッとしたタテノリのフュージョン系も叩く人だけど、私はやっぱりこういう4ビート系のドラミングのほうが好きだね。意識を集中させてアドリブ奏者と対決している様は、いつものことながらカッコいいっす。
圧巻はラスト曲の「Surrey With The Fringe On Top」。テリ・リンとPhil Dwyer(なんと読むのか?)のデュオなんだけど、2人ともけっこうぶち切れちゃってます。
これ、余裕があったらCDも買っちゃおうかな~。

評価☆☆☆☆ (☆最悪!、☆☆悪い、☆☆☆普通、☆☆☆☆良い、☆☆☆☆☆最高!)


壊れていたパソコンの「音」が約半年ぶりに復活。無音に慣れてしまったので逆に妙に騒々しくなったけど、やっぱり音が出るってなにかと便利だね(^^)