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McCoy Tyner(P)
Ron Carter(B)
Billy Cobham(Ds)
Hubert Laws(Fl)
Strings Section
etc.

マッコイ・タイナーは70年代の作品が大好きである。
特に「サハラ(72年)」「アトランティス(74年)」「トライデント(75年)」そしてこの「フライ・ウィズ・ザ・ウィンド(76年)」は昔はよく聴いたなぁ。音楽的にはどれも違うことをやっているけど、かなりヘビーなサウンドという共通点がある。
当時ジャズ喫茶でこれらがかかると、あまりのやかましさに逃げるように帰っていくお客さんもけっこういたっけな。私なんかは逆に「スカッと爽やかコカコーラ」的な爽快感と同時に、なんか力がモリモリ湧いてきたんだけどね。
むしろ私がジャズ喫茶で一番苦痛だったのは、キース・ジャレットの「ケルン・コンサート」だったな。
いや、別に嫌いなわけではないんだけど、コーヒー一杯で何時間もねばっている間に他のお客さんのリクエストで一日に3度も4度も聴かされちゃって、ぐっと堪えていたけれどこれにはさすがに辟易したです。まあ、それよりも気の毒だったのは、私以上に聴かされているお店のマスターなんだけどね(笑)

本作の聴きどころはなんと言ってもマッコイとコブハムの重量級同士のぶつかり合いだが、録音のせいもあってかなりグワンとくる。しかもストリングスまでもが男性的で力強いし、ロウズやカーターまでもがそんな感じ。どうみてもウィズ・ストリングスのなよなよしたイメージとは程遠い。
非4ビートなのでインタープレイ的なものはあまり感じないけれど、「音楽はパワーだ」と言わんばかりにマッコイもコブハムも容赦なくがんがん攻めているのがとても好きなんだな。
聴くなら絶対A面で、特に1曲目が最高ですな!!

そういえば最近のジャズは妙にソフィスティケートされいて、こんなパワー感のあるやつが少なくなったよね。
きっとそのへんのところも、「ジャズは死んだ」派に現代のジャズがやっつけられている原因にもなっているんだろう。
それはそうと「ジャズ構造改革」の発売記念イヴェント以来、「いーぐる」の掲示板がえらい盛り上がっているんじゃないの。あまりにも論点や文章そのものが難しすぎてちょっとついていけないところもあるけれど、読み応えは十分ある。
まだご覧になったことがない方はぜひどうぞ。
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