Earl Klugh(ac.G)
Lee Ritenour(el.G)
Dave Grusin(el.P)
Anthony Jackson(el.B)
Louis Johnson(el.B)
Steve Gadd(Ds)
Harvey Mason(Ds)
Ralph MacDonald(Per)
etc.

ブルーノート盤「アール・クルー(76年)」で彗星のごとくデビューしたアール・クルーのアルバムは、「リビング・イン・サイド・ユア・ラブ(77年)」「フィンガー・ペインティングス(本作品、77年)と続く。ディブ・グルーシンがプロデュース&アレンジ、レコーディングがラリー・ローゼンだった。ちなみにこのコンビが後のGRPレーベルに発展することになる。
私が好きなアール・クルーはこの三部作までで、以降のものはあまりにもメロウだしリズムもシンプルになりすぎてそんなには好まない。
それにしてもアコギでのフュージョンって当時はとても新鮮に感じたなぁ。この軽快で爽やかなサウンドは朝の目覚めの1曲にはうってつけだった。
このアルバムはサンバ調の曲Dr.Macumbaでスタートする。この曲はパーソネルではDsがハービー・メイソンになっているが、これは間違い。誰が聴いてもスティーブ・ガッドだよな~。当時のパーソネルのいい加減さには今更ながら呆れている。
4曲目のKeep Your Eye On The Sparrowはルイスのチョッパー(今はスラッピングって言うの?)とブラス・セクションがとてもカッコいい曲。コーラス隊もなかなかファンキー。ガッドもね。
5曲目のDance With Meは名曲だよね。誰の曲かはよく分からないが「ダンス・ウィズ・ミー」と思わず口ずさんでしまうほどの有名な曲。
全編に渡ってのリトナーのギター・カッティングのカッコよさ(サイドマンに徹している)やグルーシンのエレピの暖かい音、生のストリングス(グルーシン・アレンジ)やブラスセクション(トム・スコット・アレンジ)のゴージャスさなど、どれをとっても超一級なこの作品は「やっぱりスゲ~!!」と言いたくなるネ。

ちょっと前までは何度か来日していたアール・クルーだが、最近はどうしているのかな~?