Tim Garland/Change of Season(輸入盤)

Tim Garland(Ts,Ss,B Cla)
Paul Bollenback(G)
John Patitucci(B)
Gary Novak(Ds)

過去にはチック・コリアのオリジンの2代目サックス奏者として、現在はビル・ブラフォードのアースワークスの一員として活躍中のティム・ガーランドの久々のリーダー・アルバム(04年)である。
メンバーのギタリスト、ポール・ボレンバックは初めて聴くのかなと思い調べて見たらChallengeレーベルで4枚出していて、うち1枚(Soul Grooves 99年)は自分も持っていた。そう言えば何となく丹精ながらもスウィンギーなギターを弾く人だなと記憶にあったような・・・
今回の作品ではアコギからギターシンセまで使っていて、とても気合が入っておりますな。テクも結構あるじゃないですか。写真を見る限りでは結構いい年のようなのでベテランかな?輸入盤でしかお目見えしない人なので、日本ではほとんど知られていないだろうな。とてももったいないことです。

この2人、バツグンのコンビネーションではなかろうか?まるでボブ・バーグ=マイク・スターン・バンドのようなサウンドでフュージョン系あり4ビートありで、聴いていてとても楽しいね。最近はこういうピアノレスのフュージョン系のバンドってとても少なくなってきているんだよね。
やっている曲はトレーン(Tunji)とチック(Inner Space)のやつ以外はティムのオリジナルだが、これがまた全曲いいときたもんだ。
ティムのサックスは爽やかなのや静かな曲はソプラノ、ハードなのはテナーと「いかにも」といったように定番的に使い分けているのだが、フレーズ的には楽器別に全く違うアプローチで攻めてくるのでうれしいね。あと、バスクラの使い方もとても効果的だしネ。アースワークスでかなり自由に吹かせてもらっていて、その成果が着実に現れているように思える。
リズム隊はパテトゥッチとノヴァックなのでとても強力なことこのうえなし。悪いハズがありません。それにしてもこの2人もなかなかいいコンビだね。
このバンドはみんなが同じ音楽的志向なので、まるで長い間グループとして活動しているのではと思えるほどにまとまっているね。

最近のSiroccoレーベルはとてもいいな~。このバンドでもう1枚ぐらい作って欲しいです。