David Binney(As)
Chris Potter(Ts)
Jacob Sacks (P)
Thomas Morgan(B)
Dan Weiss(Ds)

デヴィッド・ビニーは過去のACT盤のを2枚持っているが、全編オリジナルの8ビート系のサウンドで、例えれば60年代のマイルス(というよりウェインか?)のようなミステリアスなものや、変拍子もの、ファンク色が濃いながらもフリー系(マテリアルっぽい)のものとかいろんなことをやっていた。私、こういうのは決して嫌いではないのだが、だいぶ暗めの曲が多くて聴き終わった後にはかなりの疲労感を覚えたものである。あと、ビニーは一体何を言いたいのかもいまいちピンと来るものがなかったな。

今回はCriss Crossレーベルへの初吹き込みである。前作まではユリ・ケインやブライアン・ブレイドなどの有名どころがメンバーだったが、本作品では盟友のクリス・ポッター(お互いの作品に行き来しています)以外は初めて聞く名前の人たちなのでビニーのオリジナルメンバーかも知れない。
Crissレーベルはあくまでも4ビートが基本のレーベルなので、いったいどういうサウンドになっているのかなとワクワクしながらCDの封を切る。
おぉっ、1曲目から真面目に4ビートをやっているではないか。ビニーのアドリブは相変わらずアグレッシブでフリーの一歩手前まで行っているが、これが彼の持ち味なので「いいよ、いいよ!」と応援する。こんなビニーを待っていたんだよね。
いま発見したのだが、こういうのをやればちょっとスティーブ・コールマンに似ているんだな。
2曲目以降は前作までのようなお得意の8ビート系でワンコード風のものもあったりするが、基本的には4ビートが主体となっているので、アルバムに一貫性があってとてもいい仕上がりではないかなと思う。
ビニーとポッターがとても熱い演奏を繰り広げているし、バンドとしてのまとまりもなかなかいいし。なによりも曲がそんなに暗くなくなったのがいいことだね。

ようやっとビニーがやりたいことが見えてきたって感じです。
それにしてもビニーとポッターはいいコンビだな~!