Marc Copland(P)
John Abercrombie(G)
Kenny Wheeler(Tp)

最近のマーク・コープランドは小編成(ソロ、デュオ、トリオ)でドラムレスのレコーディングが随分多いようだがこれもその1枚。最新盤である。
去年は澤野工房が取り扱いしているSKETCHレーベルからゲイリー・ピーコックとのデュオ盤(What It Says これのピーコック、凄かったな)を出していたし、何年か前には本作品と同メンバーでやっている。
どのCDを聴いても室内楽的なまったりした演奏で、全曲を通して聴くのはいさかか退屈なのだが、忘れた頃にふっと聴きたくなるんだよね。
コープランドは昔はマーク・コーエンと名乗っていたのだが、その時代から好きでけっこうオッカケしている。ピアニストに転向する前は確かサックスをやっていたと記憶している。

本作品でのコープランドはいつもながらの非常に手数の少ないゆるいピアノを弾いている。
3人のオリジナルを持ち寄っての(1曲のみスタンダード)アルバムだが、どの曲が誰の作曲か聴き分けが出来ないほど似かよっている。音楽的に3人とも同じ方向性を持っているんだね。
それにしても、ホイラーとアバークロンビーのコンビは長いね。確かECMのDeer Wan(78年)の頃からでなかったかな?お互いを尊重するような気持ちが現れていて、どれを聴いてもとてもいい演奏をしているね。