今から17~18年も前の話であろうか。つぶれかかっていたブルーノート・レーベルが起死回生を狙って新生ブルーノートとして新人やベテランの獲得に乗り出したのは。その時の新人を集めて結成されたのがOTB(Out Of The Blue)であった。そのリーダーがラルフ・ピーターソンである。
2枚のアルバムを残してその後は解散してしまったのだが、メンバーの中で今でも派手な活躍をしているのはラルフぐらいかな。(でも最近のものはほとんどはCriss Crossとかの輸入盤でしか聴くことが出来ないが)

彼のドラミングの特長は一言でいえば「音が大きい」である。なんかいつもフルパワーで叩いているような気がする。スティックも太いのかな?あと、かなり我が強くて強引な感じがするネ。むずかしいフィルインをやって破綻しそうになるぎりぎりのところで帳尻を合わせた見たり。そんなところが大好きで、私などは「もっとやれ~」とスピーカーの前で一人で興奮しているのだ。このスリル感はたまりませんな。なんかマイルス~VSOP時代のトニーを彷彿させるものがあるんだよね。

別項のルイス・ナッシュとは正反対のドラマーである。

近作のおススメはCriss Crossレーベルのリーダー作Tests Of Time
いつもどおり暴れています。