東京JAZZの2002年のショーター・バンド、2004年のハンコック・ショーター・バンドで来日しているので、生でご覧になった方も多いでしょうな。
私は「TVで見た!」組だが、彼のフロントに瞬時に反応して暴発するドラミングにはなにか神がかり的なものを感じるね。それにしても叩いている姿勢の異常に悪いこと。ドラムは背すじをきちんと伸ばして、肘は体からあまり離さないで叩くというのがジャズドラムの基本と聞いたことがあるのだが、彼はそんな事にはおかまいなしで、前かがみになるわ、肘は体から90度ぐらい横に離れているわ、足はペダルから離れて浮いているわで、基本姿勢などというものには全くおかまいなしである。要は姿勢を良くなどと言うことは彼の頭にはないんだよネ。キース・ジャレットもそのタイプ。ただ、見ている方にしてみれば非常にコミカルに感じるのだが・・・
ブライアンはジャズだけではなくポップス系のミュージシャンン達からもお声がかかるドラマーなのだが、16ビートだからといってキチンとしたフュージョン風のビートを叩くという事は全くなく、バスドラやスネアのアクセントなど好き勝手なところに入れている。こんなところはデジョネットに通じるところもあるね。それを望んでのお声がかりだろうしネ。
ただ、ノラ・ジョーンズのバックでのブラシは別にブライアンでなくてもいいような気が・・・なんかヤッツケ仕事に思えてしまいます。
おススメ盤としては、ちょっと前の盤だがジョシュア・レッドマンの2枚組みのライブ、最近のものとしては北川潔のAncestryを挙げておこう。