Gary Smulayan(Bsax)
Joe Magnarelli(Tp)
Mike LeDonne(P)
Dennis Irwin(B)
Kenny Washington(Ds)

バリトンサックスのGary Smulyan(何て読むのだろう?)は初めて聴く人だが、このCDはバックメンバーによるいわゆる「メンバー買い」である。Dsがケニー・ワシントンなのでバップ系の音楽だと思って買ったら、まさにその通りであった。スタンダードやオリジナルを混ぜながらの曲の進行や、アップからバラードまでのさまざまな曲のテンポなど、奇をてらったところのないごく当たり前のジャズ。聴いてて安心するね。

そもそもバリトンを吹くようになったサックス奏者たちのきっかけはなんだったのだろうか?よくブラバンでありがちな「アルトやテナーは人がふさがっていてバリトンに回されてしまった」ぐらいのものだったんじゃないだろうか?トロンボーンを吹きたかったのにチューバに回されたとか「やりたくてやってるんじゃないよ」という人たちが多いのではと思うね。
そのせいかジャズの世界でもこの楽器を演っている人はホントに少なくて、バリトンといえばジェリー・マリガンと、誰でもが思い浮かべるほどこの楽器はマリガンのイメージが強い。
あとはペッパー・アダムスやロニー・キューバとか数えるしか思い浮かばないな。
そんな中でのGary Smulyan・・・ちょっと期待しております。