Jazz & Drummer

ジャズ・フュージョンの新譜や好きなドラマーのことなど音楽98%、感じたままに書いている個人ブログです。

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Jerry Bergonzi (Ts)
Phil Grenadier (Tp)
Carl Winther (P)
Johnny Aman (B)
Anders Mogensen (Ds)
Rec. March, 2015, Westwood, MA
(Savant SCD2163)

Anders Mogensen / Just Another Day At The Office(13年、別頁あり)」がなかなか良かったアンダース・モーゲンセン(1969年デンマーク生まれ)買い。ジェリー・バーガンジとモーゲンセンは過去にも「Carl Winther Quartet / Sonic Shapes(11年)」「Jerry Bergonzi, Carl Winther / Tetragonz(13年)」で共演しているのだが(その他にも何かあるかも)、私としてはこれが初聴き。他のメンバーのカール・ウインター(1984年デンマーク生まれ)は上記モーゲンセン盤にも参加。フィル・グレナディア(ラリー・グレナディアの兄)とジョニー・アマン(スウェーデンを拠点に活動しているよう)を聴くのはたぶん初めてだと思うけど、所有しているバーガンジのアルバムでトランぺッターと共演しているのは聴いた記憶がないので、はたしてどういうことになっているのか楽しみだ。

バーガンジ曲が6曲、ウインター曲が2曲で全8曲。
バーガンジのプレイ自体はいつもと変わらないコルトレーン・ライクなものだけど、リーダー作を聴くのは「Jerry Bergonzi / Intersecting Lines(14年、別頁あり)」以来なのと、バックのメンバー、特にドラムスがこれまでの共演者とはタイプが少々異なるモーゲンセンなので、やけに新鮮に感じる。自己のリーダー作でのモーゲンセンはアンドレ・チェカレリやアレックス・リールに近い印象だったけど、ここではビル・スチュワート色も加味しながらの現代的なプレイが特徴的。1曲目「Pleiades」では2ヵ所で若干のずれが感じられるけど、どの曲においてもフレッシュなドラミングで聴かせてくれる。また全曲参加ではないながらもグレナディアの、アレックス・シピアギンあたりに似た感じのトランペットも実にいいし、ウインターも2人以上に素晴らしいコンピングやアドリブで聴かせてくれるのがなんともたまらない。ベースのアマンだけは可もなく不可もなしといった感じだけど、バーガンジがわざわざレコーディングのためにアメリカに呼び寄せたやり手のメンバーが揃っているだけあって、これまで聴いてきたバーガンジのリーダー作とは一味違った演奏で楽しませてくれる。ウインター曲も含めたオリジナルの楽曲もどれもが優秀。さすがに硬派なバーガンジだけあって、私好みの曲ばかりをやっているものだから、終始「いいぞ、いいぞ」と思いながら聴いていたら、トータル54分があっという間に終わってしまった。これで曲によってはドラムソロも用意されていれば更によかったと思う。
ここ10年ぐらいはバーガンジの音楽性にマンネリを感じて、リーダー作を買ったり買わなかったりという状態が続いていたけれど、本作に限ってはバックのメンバーのおかげもあってマンネリに感じようなことは一切なく、素敵な演奏を堪能できた。録音(エンジニアはPeter Kontrimas)はテナーが僅かながら硬質に録れているし、ベースも力感に欠けているような気がするのだが、元々がそういう音だと思うし、各楽器のバランスは良好なので、そんなには気にならない。

評価☆☆☆☆ (☆最悪!、☆☆悪い、☆☆☆普通、☆☆☆☆良い、☆☆☆☆☆最高!)


Dog Star
Jerry Bergonzi
Savant
2017-09-22


--EDIT--

Jasper Somsen Trio / A New Episode in Life Pt.II

Jasper Somsen (B)
Jean-Michel Pilc (P)
Andre Ceccarelli (Ds)
Rec. July 12, 2016, Mechelen, Belgium
(Challenge Records CR73437)

Jasper Somsen Trio / A New Episode in Life Pt.1(17年、別頁あり)」の記事の最後に、「パート2が出てもたぶん買わないと思う」と書いたのだが、イェスパー・サムセンのオリジナル曲で統一していたパート1とは違って、本作の方は曲目を見たら「Solar」「Blue Monk」「All The Things You Are」「All Of You」と大好きな曲のオンパレードなので、買わないわけにはいかなかった。はたしてこのトリオで、これらの曲をどのように料理しているのか興味深い。

サムセン曲が7曲(うち4曲はマイルスの「Solar」を組曲仕立てにしたもの)、モンクの「Blue Monk」、エヴァンスの愛奏曲である「いつか王子様」と「My Romance」を合体させた「Someday My Romance Will Come」、ジェローム・カーンの「All The Things You Are」、コール・ポーターの「All Of You」で全11曲。
まずは「Solar」を題材とした4つの組曲でスタートするけれど、よく知っているメロディーは「Solar Suite IV-Solar」に登場するだけで、それまではモチーフを決めただけと思われる半即興的な曲調となっているのが面白い。ただし演奏はパート1とも共通する大人し目な展開となっているので、もっとガツンといってくれと思ってしまうけどね。それでも場面によってはジャン=ミッシェル・ピルクが低音をいきなり「グワーン!」と弾いていたりもするし、「Solar Suite III」や「Solar Suite IV」ではリズミカルな演奏にもなっているので、パート1よりはいい感じで楽しむことができる。特に「Solar Suite IV-Solar」は、ピルクお得意のテーマのメロディをモチーフ的に散りばめながらの4ビート演奏なので、「待ってました!」という気持ちになってしまった。続く5曲目は「Blue Monk」だけど、こちらの方もピルクらしいユニークな手法が施されているのが素敵。ベースソロが終わった後のピルクのアドリブには「サンタが街にやってくる」のフレーズまで引用されていて大笑い。そういうのがサムセンの音楽的なシリアスさを軽減させてくれるし、続くオリジナル曲の6曲目「A New Episode in Life」(アルバムタイトル曲)や7曲目「Someday My Romance Will Come」との繋がりも非常に良くて、4曲目で「Solar」のメロディーが登場してからはユニークさとスリリングさが程よくミックスされた演奏で、グッと引き込ませてくれる。8曲目「All The Things You Are」なんかも、別の曲をぶち込みながら超スローで演奏しているのが意表を突くね。アルバムとしては全体的に大人し目ではあるけれど、ここまで個性的かつセンスのいい演奏をされては、そんなこともどうでもよくなる。
ということで本作は買って大正解。録音(エンジニアはFloren van Stichel)も再生レベルは少々低いけど、各楽器の音質とバランスは上々だね。おそらく前日に録音されたパート1と同じ条件で録っていると思うけど、演奏のマッチングや聴いているときの気分によって音に対する感じ方も変わってくるのだから面白いものだ。

評価☆☆☆☆ (☆最悪!、☆☆悪い、☆☆☆普通、☆☆☆☆良い、☆☆☆☆☆最高!)

A New Episode in Life Pt II
Jasper -Trio- Somsen
Challenge
2017-11-10



--EDIT--

(HMV)
1.Dr. Lonnie Smith / All In My Mind
2.Chick Corea, Steve Gadd / Chinese Butterfly
3.Julian Lage / Modern Lore
4.Wayne Escoffery / Vortex
5.Jeff Hamilton / Live From San Pedro

5枚で40%オフセール利用。
6.Walter Smith III / Trio(1/3輸入盤に切り替えに付キャンセル)

--EDIT--

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