Jazz & Drummer

ジャズ・フュージョンの新譜や好きなドラマーのことなど音楽98%、感じたままに書いている個人ブログです。

(HMV)
1.Robi Botos / Movin Forward(8/22キャンセル)
2.Ralph Bowen / Ralph Bowen Feat.Jim Ridl Trio(8/22キャンセル)
3.Mike Stern / Trip(8/22キャンセル)
4.Mark Guiliana / Jersey(8/22キャンセル)

4枚で35%オフセール利用。

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Makoto Ozone

Makoto Ozone (P)
James Genus (B)
Clarence Penn (Ds, Per)
Rec. February 8-10, 2017, NYC
(Universal Classics & Jazz - Verve UCCJ2144)

小曽根真のジェームス・ジナス、クラレンス・ペンとのThe Trio名義のアルバムは、DVD作品の「Makoto Ozone The Trio/Alive!!(07年、別頁あり)」以来ということになるのかな。CDとしては「Makoto Ozone The Trio/Real(05年、別頁あり)」以来だと思うけど、初代ベーシストである北川潔の時代も含めて好きなトリオだったので、久しぶりのレコーディングは嬉しい限り。小曽根はThe Trio以降の「Makoto Ozone, Christian McBride, Jeff "Tain" Watts / My Witch's Blue(12年、別頁あり)」や、サイド参加の「The Dave Weckl Acoustic Band / Of the Same Mind(15年、別頁あり)」等でも素晴らしいプレイをしているので、本作にも期待している。

全9曲が小曽根のオリジナル。
The Trioという名前に相応しい、小曽根だけではなくリズム隊の2人にもきちんとスポットを当てた演奏となっているけれど、特に今回はジナスが多くの曲でソロを取っているのが演奏上のいいアクセントにもなっているね。トリオとしては全体的にこじんまりと纏まっているので、ペンの出番は思ったほど多くないけれど、それでも1曲目「Dues」、6曲目「M.C.J.」、8曲目「Tag Me, Tag You」ではいい感じのソロを取っているし、その6曲目ではドラムセットにローチューニングのサイドスネアを追加してみたり、サンバ調の5曲目「Flores Do LiRio」ではパーカッションもオーバーダブで叩いていたりと、曲によっては音的にもカラフルなプレイをしているので、バッキングだけでも十分に楽しむことができる。流石に小曽根だけあって、ピアノの上手さだけではなく楽曲自体もよく練られていて、ファンキー調の1曲目はホレス・シルヴァー的な雰囲気を醸し出していながらも、アドリブに入ってからはモーダルさも感じさせるのが素敵だし、3拍子(6/8拍子)の2曲目「Wishy Washy」には部分的にミュージカル的なものが感じられるし、3曲目「Mirror Circle」ではタンゴ的な要素をうまく取り込んでいたりと、どの曲をとってもセンスのいいアプローチで聴かせてくれる。その中でも特に6曲目は、ただでさえカッコいいドン・グロルニックの「Nothing Personal」を現代的にしたような感じで大いに気に入ったのだが、アルバムとしては落ち着いた感じの曲が多く収録されているし、ラスト曲の9曲目「Time Thread (for Bill Evans)」もバラードで締めているので、こういうバイタリティーのある曲をもっと増やした方が聴き終わった後の満足感がより得られていたのではと思う。
ということで、私好みのハードな演奏がメインといったわけではないけれど、久しぶりにThe Trioとしての演奏を堪能できたのに変わりはないので、これでよしとしよう。本作は録音(エンジニアはAkihiro Nishimura)も、ピアノは少々綺麗すぎるような気がしないでもないものの(もしかするとSHM-CDだからかも)、力感のあるベースや、繊細ながらもダイナミックなドラムスとのバランスは良好だ。

評価☆☆☆☆ (☆最悪!、☆☆悪い、☆☆☆普通、☆☆☆☆良い、☆☆☆☆☆最高!)


ディメンションズ
小曽根真 THE TRIO
ユニバーサル ミュージック
2017-08-02


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Alex Sipiagin / New Path 2

Alex Sipiagin (Tp, Flh)
Hiske Oosterwijk (Vo)
Boris Kozlov (B)
Misha Tsiganov (P, Rhodes, Minimoog)
Donald Edwards (Ds)
Rec. 2014?, NJ
(Butman Music IB74002)

アレックス・シピアギンは現在最も好きなトランぺッター。テクニックがどうこう以上に、その音楽性が大好きなんだよね。なので本作にもすぐに飛びついたのだが、よく見たら2015年のリリースだし、シピアギンと同様Opus 5(「Opus 5 / Tickle(15年)」等、別頁あり)のメンバーでもあるボリス・コズロフ、ドナルド・エドワーズや、3人との関わりも深いミシャ・シガノフ(「 Misha Tsiganov / Dedication(12年、別頁あり)」「Misha Tsiganov / The Artistry Of The Standard(14年、別頁あり)」「Misha Tsiganov / Spring Feelings(16年、別頁あり)」)の参加にはそそられるものの、女性ヴォーカリストのイスク・オーステルヴェイク(?、オランダ出身のよう)が全面的にフィーチャーされているので、最新作である「 Alex Sipiagin / Moments Captured(17年、別頁あり)」ほどの期待はしていない。

全7曲がシピアギンのオリジナル。
いかにもシピアギンらしいコンテンポラリーなジャズ(非4ビート)が展開されている。まずは懸念していたオーステルヴェイクのヴォーカルだけど、一応歌詞は付いているものの、他の楽器とユニゾンでスキャット的に歌っている場面がほとんどで、サイド参加のときのグレッチェン・パーラトあたりの歌い方とも変わらないので、こういうのだったら全然オーケー。ただし曲によってはヴォーカルにスポットが当たりすぎているような気がしないでもないけどね。その分シピアギンが活躍する場面が少なくなっているけれど、今回は自分よりもオーステルヴェイクを多くの人に知ってもらうためのアルバム作りだと思うので致し方ないだろう。その代わりに楽曲の方はシピアギン節が満載なので、これまでのリーダー作やメンバーがダブっているOpus 5 と比べて違和感を覚えることもない。似たような曲調が続いてしまっているのは気になる部分ではあるけれど、どの曲をとってもシピアギンの上手さは相変わらずだし、シガノフのエレピやシンセによる曲調にバッチリ嵌ったプレイも素敵だし(アコピを使う場面はもっと増やしてもよかったと思う)、土台をガッチリと支えているコズロフの力強いベースも実にいい。エドワーズだけは、ここ何枚か続けて視聴したルディ・ロイストンやエリック・ハーランドと比較するとテクニック的にもアイデア的にもイマイチだけど、今回はあくまでもヴォーカルがメインなので、これ以上のドラミングを望んでも意味がないだろう。楽曲的には5拍子基調の1曲目「Returning」、7/8拍子の4曲目「Afternoon Dreams」、10/8拍子の7曲目「Videlles Dreams」が特に気に入った。
ということでヴォーカルがフィーチャーされているわりにはいい感じの演奏が堪能できるし、録音(エンジニアはTedesco Recording Studioの人)も各楽器の音質、バランス共に上々で、日本でのリリースは2年遅れではあるけれど、それだけの価値がある作品に出会えて嬉しく思っている。

評価☆☆☆☆ (☆最悪!、☆☆悪い、☆☆☆普通、☆☆☆☆良い、☆☆☆☆☆最高!)

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