Jazz & Drummer

ジャズ・フュージョンの新譜や好きなドラマーのことなど音楽98%、感じたままに書いている個人ブログです。

(HMV)
1.Dayna Stephens / Gratitude
2.Charnett Moffett / Music From Our Soul
3.Oregon  /Lantern
4.Jack Dejohnette, Larry Grenadier, John Medeski, John Scofield / Hudson
5.George Colligan / More Powerful

4枚で35%オフセール利用。

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Kuba Stankiewicz / The Music of Henryk Wars

Kuba Stankiewicz (P)
Peter Erskine (Ds)
Darek Oleszkiewicz (B)
Rec. July 4-5, 2016, CA
(KSQ Music 9586501)

ポーランドのミュージシャンには疎いので、クバ・スタンキェヴィッチも本作のテーマとなっている映画音楽等の作曲家ヘンリク・ヴァルスも知らないのだが、リズム隊がピーター・アースキンとダレク・オレスキェヴィッチ(ポーランド人)となれば買わないわけにはいかないだろう。2人は「Los Angeles Jazz Ehsemble/Expectation(07年)」「Peter Erskine, Bob Mintzer, Darek Oles, Alan Pasqua / Standards 2, Movie Music(11年)」「Peter Erskine, Alan Pasqua, Darek Oles / The Interlochen Concert(11年)」「Kait Dunton / Mountain Suite(12年)」「Massimo Colombo, Peter Erskine, Darek Oleszkiewicz / Trio Grande(15年)」(各別頁あり)でも素晴らしいコンビネーションを見せているので、ここでのプレイも楽しみだ。

全11曲(「Let the Chips Fall」「Mitosc Ci wszystko wybaczy / Love Forgives All」「Nic o Tobie nie wiem / I Know Nothing about You」「Ach, jak przyjemnie / Ah! It's So Pleasant」「I Remember」「Over and Over and Over」「Good Love」「Po Mlecznej Drodze / Along the Milky Way」「Flipper」「Sleep My Child」「Na pierwszy znak / At The First Sign」)がヴァルス曲。
原曲はどうなのか分からないけど、どの曲をとっても元々がジャズ曲だったかのような自然なアレンジが実にいい塩梅。きっとそれだけスタンキェヴィッチが楽曲を自分のものにしているということだと思うけど、オーソドックスながらも決してありきたりには感じさせないピアノの上手さと(音数は少ない方)、比較的シンプルなバッキングでスタンキェヴィッチの引き立て役に回っていながらも、ソロの場面ではやるべきことをきちんとやっているアースキンとオレスの職人技的な上手さが相まって、ほとんどの曲が落ち着いた演奏にもかかわらず、最後まで退屈することなく楽しませてくれる。それには4ビートを主体としながらも、16ビート系やサンバ調のリズム等の曲がバランスよく配列されていることも関係しているね。普段はもっと難しいジャズや激しいジャズを好んで聴いているだけに、たまにこういうのを聴くとホッとする。
「大人のジャズ」といった表現がピッタリの演奏に特に不満は感じないし、本作は録音(エンジニアはTalley Sherwood)も素晴らしくて、各楽器が非常にナチュラルかつ温かい音質で録れているのだから、もうこの音の良さ(オーディオ的にも音楽的にも)だけでも満足してしまう。これは現時点での今年の最優秀録音盤にしておこう。

評価☆☆☆☆ (☆最悪!、☆☆悪い、☆☆☆普通、☆☆☆☆良い、☆☆☆☆☆最高!) 

Music of Henryk Wars
Kuba Stankiewicz
Imports
2017-02-03

 

--EDIT--

Jeff

1. Chiken Bellet
Jeff "Tain" Watts (Ds), Paul Bollenback (G), James Francies (P), Troy Roberts (Ts), Orlando le Fleming (B)
2. Lenalane
Jeff "Tain" Watts (Ds, Vibes, Marimba, Per), Sy Smith (Vo), Paul Bollenback (G), James Francies (P), Troy Roberts (Ts), Orland le Fleming (B)
3. Water
Jeff "Tain" Watts (Ds), Paul Bollenback (G), Manuel Valera (Hammond C3), Troy Roberts (Ts), Robert Hurst (B), David Budway (P), Russell Malone (G), Dayna Stephens(Sax Quartet)
4. Songs of the Jitney Man
Jeff "Tain" Watts (Ds), Osmany Paredes (P), Dayna Stephens (Ts), Yunior Terry Cabrera (B)
5. You're Mine and Want You
Jeff "Tain" Watts (Ds), Kurt Elling (Vo), Manuel Valera (P), Robert Hurst (B)
6. uh-UH!!
Jeff "Tain" Watts (Ds), Steve Coleman (As), Robert Hurst (B)
7. 14E
Jeff "Tain" Watts (Ds), David Kikoski (P), Gregoire Maret (Harmonica), Hogyu Hwang (B)
8. Waltz for Marvin
Jeff "Tain" Watts (Ds), Frank McComb (Vo), Paul Bollenback (G), James Francies (P), Orlando le Freming (B), Troy Roberts (Ts)
9. Cleo
Jeff "Tain" Watts (Ds), Kevin Eubanks (G), Dwayne Dolphin (B)
10. Blakzilla vs. Yo' Mothra
Jeff "Tain" Watts (Ds), Oamanny Paredes (P), Dayna Stephens (Ts), Yunior Terry Cabrera (B)
11. Reverie
Jeff "Tain" Watts (Bell, Per), David Budway (Pipe Organ)
Rec. Tracks 1, 2 and 8, November 23-24, 2014, Easton PA
       Tracks 3,5 and 6, August 19-20, 2015, Easton PA
       Tracks 4 and 10, June 30, 2016, Easton PA
       Track 7, July 6, 2016, Easton PA
       Track 9, September 21, 2016, Easton PA
(Dark Key Music 2016)

前作「Jeff "Tain" Watts / Blue Vol. 1(別頁あり)」は2015年にリリースされているのだが、Vol.2の本作は同じ日のレコーディングは3曲だけで、他の曲は新録となっているのがまず嬉しい。今回はサイ・スミス、デイナ・スティーブンス(ダイナ・ステファンス?)、カート・エリング、マニュエル・ヴァレラ、ロバート・ハースト、デヴィッド・バドウェイ、ラッセル・マローン、スティーヴ・コールマン、デヴィッド・キコスキー、ケヴィン・ユーバンクスも新たに参加しているけれど、ブルーをテーマとして、このメンバーではたしてどういうことになっているのか楽しみだ。

全11曲がワッツのオリジナル。
1曲目「Chiken Bellet」は、アート・ブレイキーのJM的なザクザクした感じのファンキー曲が、途中で1.5倍テンという、これまで聴いたことがないようなテンポチェンジとなっているのがカッコいい。こういう発想はドラマーならではだと思うけど、この部分があるおかげで演奏もピリリと引き締まっていて実にいいね。2曲目「Lenalane」はサイ・スミスが歌っているソウル的な曲調(ヴォーカルのみCAでレコーディング)。これまた部分的にレゲエ・ビートにしてみたり、拍をずらしたトリッキーな譜割(変拍子かも)もあったりして、決して一筋縄ではいかないのがいかにもワッツらしい。ゆったりとした感じの3曲目「Water」はコルトレーンを連想させる曲。アドリブを取っているギターはポール・ボレンバックとマローンのどちらなのか、またテナーもトロイ・ロバーツなのかスティーブンスなのかいまいちハッキリしないけど、2人とも曲調によくマッチしたモーダルなプレイが素晴らしい。出だしのノンテンポ部分でのハーストのアルコプレイも素敵だし、スティーブンスの多重録音による一人サックス・カルテットもサウンド上のいいアクセントとなっている。4曲目「Songs of the Jitney Man」は6/4拍子。ワッツの強靭な16ビートに乗っかりながら、ソプラノを吹いているトロイ(クレジットではテナーとなっている)と、もろハンコック調に弾いているオスマニー・パレデスがカッコいいアドリブで聴かせてくれる。5曲目「You're Mine and Want You」はカート・エリングが歌っているバラード曲(ヴォーカルのみNYでレコーディング)。現代の男性ジャズヴォーカリストの中で一番好きなエリングの上手さは当然として、こういうヴォーカル向きの曲まで書いてしまうワッツの才能にも驚かされる。6曲目「uh-UH!!」はブルースのコード進行のファンク曲だけど、これもまた5/4拍子と3/4拍子の複合で、一筋縄ではいっていないのがいい塩梅。そんな曲にはうってつけのM-Baseの雄コールマンとハーストによる男臭さがプンプンする骨太なトリオ演奏がなんともたまらないのだが、ここまでドラムソロは一切取っていないワッツなので、できればこういう曲調では取って欲しかった。7曲目「14E」はグレゴア・マレをフィーチャーした抒情的な曲。曲調との相性はバッチリとは言い難いけれど、キコスキもいい感じのアドリブで聴かせてくれるのが流石だね。
残りの曲は割愛するけれど(9曲目「Cleo」でのユーバンクスが、先日聴いたばかりの「Kevin Eubanks / East West Time Line(17年、別頁あり)」と同様に素晴らしいことだけは付け加えておく)、曲ごとに異なった演奏が楽しめるのはいいとして、中には短く感じる曲もあったりするので、曲数を減らすなりして、その分1曲1曲をもっとじっくり聴かせるようなアルバム作りにしてもよかったのではと思う。録音(エンジニアはGlen Forrest、Lura Watts)に関しては、ドラムスとピアノがイマイチだった「Blue Vol. 1」と違って、特に不満は感じなかった。

評価☆☆☆☆ (☆最悪!、☆☆悪い、☆☆☆普通、☆☆☆☆良い、☆☆☆☆☆最高!) 


 

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