Jazz & Drummer

ジャズ・フュージョンの新譜を中心に感じたままに書いている個人ブログです

Alexander Claffy / Standards

Alexander Claffy (Ac-B)
Kurt Rosenwinkel (G)
David Kikoski (P)
Adam Arruda (Ds)1, 3, 5
Mark Whitfield Jr. (Ds)2, 8
Aaron Kimmel (Ds)4, 6, 7
Joel Frahm (Ts)2, 6, 7
Benny Benack III (Tp)6, 7
Veronica Swift (Vo)9

Recorded January 31, 2018, Big Orange Sheep Studios, Brooklyn, NY New York
Produced by Alexander Claffy and Michael Perez-Cisneros
Associate Producers: Paul Stache and Damon Smith
Recorded, Mixed and Mastered by Michael Perez-Cisneros
Additional Engineering: Alex Haley and Alon Benjamini
Photography by Tayla Nebesky
Studio Photography by Anna Yatskevich
Cover Design by Chris Baliwas
Executive Producers: Frank Christopher & Heartcore Records
(SMK JAZZ SMKJ-002)

1. Blues on the Corner (McCoy Tyner) 7:11
2. You Must Believe in Spring (M. Legrand / J. Demy, A. Bergman & M. Bergman arr. Claffy) 5:15
3. Michelle (John Lennon / Paul McCartney arr. Kikoski) 8:37
4. Just One of Those Things (Cole Porter, arr. Rosenwinkel) 6:58
5. So in Love (Cole Porter. arr. Claffy) 11:14
6. Is That So? (Duke Pearson, arr. Feifke) 4:38
7. Davil's Island (Wayne Shorter, arr. Benack) 6:23
8. What Are You Doing the Rest of Your Life? (Michel Legrand / Alan Bergman & Marlyn Bergman, arr. Claffy) 7:57
9. Deep Song (George Cory / Douglass Cross) 3:35
This album is dedicated to the memory of Dwayne Burno & Colman Nakano

アレキサンダー・クラッフィーは、「JD Allen / Bloom(14年、別頁あり)」と「Orrin Evans / "...It Was Beauty"(13年、別頁あり)」中の1曲でしか聴いたことがないベーシスト。本人のサイトを見るとウッドとエレベの両刀使いのようだが、初リーダー作と思われる本作には大好きなカート・ローゼンウィンケルとデヴィッド・キコスキが全面参加しているので飛びついた次第。ここでのクラッフィーはウッド1本に絞って4ビートをメインに演奏をしているけれど、アルバムタイトルが「Standards」となっているとおり、マッコイ・タイナー作の1曲目「Blues on the Corner」、デューク・ピアソン作の6曲目「Is That So?」、ウエイン・ショーター作の7曲目「Davil's Island」を除いては比較的オーソドックスな選曲にもかかわらず、ありきたりな印象は全く受けないのは、クラッフィーや他のメンバーが斬新なアレンジを施しているのと、お目当てだったローゼンウィンケルとキコスキが個性的なプレイをしているから。特にローゼンウィンケルは最近の傾向なのか、ホールズワース的なシーツ・オブ・サウンドとギターのトーンで容赦なくいっているのが素晴らしい。私としてはもうこの2人を聴いているだけでも満足するのだが、マーク・ホイットフィールドJr.は他のアルバムや生でも観たことがあるとして、これが初聴きのアダム・アルッダ(?)とアーロン・キンメル(?)もなかなかのもので三者三様のドラミングが楽しめるし、曲によってのジョエル・フラーム、ベニー・ベナックIII、ヴェロニカ・スウィフトの参加もいいアクセント。肝心のクラッフィーはジョン・パティトゥッチから強靭さを希薄にした感じといえば分かりやすいかな。アルコでのプレイも含めて上手いことは上手いけど、これぐらい弾ける人はザラにいると思うので、これだけのメンバーでリーダー・アルバムを作れたということは、ベースのテクニックや音楽性以上に人柄が相当良いということなのかもしれない。バンドとしての演奏はどれもがみんな良いのだが、その中でも6/8拍子でやっている2曲目「You Must Believe in Spring」、サンバ調のアレンジに7/8拍子も部分的にぶち込んでいる3曲目「Michelle」、超高速の4曲目「Just One of Those Things」の流れと、ローゼンウィンケルのアドリブ部分からアグレッシブな展開となっているいる8曲目「What Are You Doing the Rest of Your Life?」が特に気に入った。
クラッフィーはまだ26歳のようなので、これから先が楽しみだね。次回作ではオリジナル主体で、音楽性をより明確に打ち出しているのを聴いてみたいものだ。本作の録音は全体的に柔らかめの音で録れているのが聴きやすさに繋がっていて好感が持てる。

評価☆☆☆☆ (☆最悪!、☆☆悪い、☆☆☆普通、☆☆☆☆良い、☆☆☆☆☆最高!)


Standards: What Are You
Alexander Claffy
Membran
2018-11-15


--EDIT--

2018年のベストアルバム1
2018年のベストアルバム2
2018年のベストアルバム3

昨年のベストアルバム発表後にブログアップしたCDは77枚。その中からジャズ10枚、フュージョン系1枚、特別枠1枚を2018年の私的ベストアルバムに選定しました。

(ジャズ)


(フュージョン系)

(特別枠)

--EDIT--

Andrew Rathbun / Character Study

Andrew Rathbun (Ts)
Tim Hagans (Tp)
Gary Versace (P)
Jay Anderson (B)
Bill Stewart (Ds)

Recorded December 2017
Recording Engineer: Chris Sulit
Mix & Mastering: Nils Winther
Photos: Dominick Gladstone, Nils Winther
Produced by Nils Winther
(SteepleChase SCCD 31862)

1. The Golden Fool (Andrew Rathbun) 6:09
2. Team of Rivals (Andrew Rathbun) 6:49
3. Alphabet Deaf and Forever Blind (Andrew Rathbun) 8:49
4. His Quiet Determination (Andrew Rathbun) 7:09
5. Etcetera (Wayne Shorter) 7:10
6. The Long Awakening (Andrew Rathbun) 9:28
7. Character Study (Andrew Rathbun) 6:41
8. Turmoil (Andrew Rathbun) 9:05

バックのメンバー買い。リーダーのアンドリュー・ラスバン(カナダ出身、オフィシャルサイトあり)を聴くのはこれが初めてと思っていたけれど、自ブログで検索したら「Taylor Haskins/Metaview(04年、別頁あり)」に参加しているのが見つかった。その記事には「特に6曲目でのコルトレーンばりのアグレッシブなプレイにはなかなか感心する」と書いてあるけれど、本作においてもコルトレーンというよりはマイケル・ブレッカー的なプレイで、1曲目「The Golden Fool」(アップテンポの4ビート)からガツンといっているのが私好み。この曲ではベースとピアノを部分的に休みにして、フロントとドラムのアグレッシブさを前面に打ち出しているのに加えて、ダークでモーダルな楽曲自体がカッコよくて、早くも買ってよかったという気にさせてくれる。また非4ビートの2曲目「Team of Rivals」や3曲目「Alphabet Deaf and Forever Blind」も、バラード調の比較的穏やかな演奏ではあるけれど、アドリブからはダイナミックに盛り上がっているし、都会的なクールさが感じられるラスバンのテナーともよくマッチ。この2曲ではフロントの二人や有機的なビートを送り続けているビルスチュだけではなく、普段はオルガンの印象が強いゲイリー・ヴェルサーチのアコピや、ジェイ・アンダーソンの上手さもキラリと光っているね。正真正銘のバラード曲の4曲目「His Quiet Determination」は、ブレッカー的なフレーズを随所に散りばめながらのラスバンのプレイが印象的。ショーター曲の5曲目「Etcetera」は原曲の記憶がないけれど、1曲目と同様のハードな演奏(フリーな展開となっている場面もあり)で、こっち系が大好きな私をのめり込ませてくれる。残りの曲は割愛するけれど、マイルス的なイメージが強いティム・ヘイゲンズが、曲調に応じてエネルギッシュなプレイをしているのも特筆ものだし、曲によってはビルスチュがスネアのスナッピーをオフにして叩いているのも、ジャック・ディジョネットを意識しているようでニンマリしてしまう。
どの曲をとってもこのメンバーならではの演奏が堪能できるし、本作は録音も近年のSteepleChaseと同様そこそこ立体感のある音で録れていて、各楽器の音質やバランス共々良好。これでもう1曲ぐらいハードな曲が入っていれば5つ星にしていたかもしれない。

評価☆☆☆☆ (☆最悪!、☆☆悪い、☆☆☆普通、☆☆☆☆良い、☆☆☆☆☆最高!)


Character Study
Andrew Rathbun
Steeple Chase
2018-11-16


--EDIT--

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