Jazz & Drummer

ジャズ・フュージョンの新譜を中心に感じたままに書いている個人ブログです

オータム・レコードコンサート2018(2018.10.20)1

昨日大館市中央公民館で行われた大館ジャズクラブ主催のレコードコンサートに当方が持参したCD(ここ1~2年の新譜)は下記のとおり。
今回はドラム特集だったので、自分のCDをかける前に10分ぐらいジャズドラマーの歴史と特徴を簡単に解説させていただいた。

1. Antonio Sanchez / Channels of Energy(アントニオ・サンチェス)
   CD2、4曲目「Channels of Energy」
   (CD1、4曲目「The Real McDaddy」をかけるつもりが間違ってしまった)
2. Joey Alexander / Eclipse(エリック・ハーランド)
   4曲目「Moment's Notice」
3. Edward Simon, Scott Colley, Brian Blade / Steel House(ブライアン・ブレイド)
   2曲目「What If?」
4. Miki Yamanaka / Miki(ビル・スチュワート)
   7曲目「A Fake Hero」
5. Ari Hoenig / NY Standard(アリ・ホーニグ)
   2曲目「Bessie's Blues」
6. Theo Hill / Interstellar Adventures(ルディ・ロイストン)
   5曲目「The Comet」
7. Mark Guiliana Jazz Quartet / Jersey(マーク・ジュリアナ)
   3曲目「Our Lady」
(6、7は時間の関係でかけることができず)
オータム・レコードコンサート2018(2018.10.20)2



--EDIT--

John McLaughlin & The 4th Dimension / L

The 4th dimension
John McLaughlin (12 String Double Neck-G, G)
Ranjit Barot (Ds, Konokol, Vo)
Gary Husband (El-P, Syn)
Etienne M'Bappe (B, Vo)

The Invisible Whip
Jimmy Herring (G)
Jason Crosby (Vln, Rhodes, Vo)
Kevin Scott (B)
Jeff Sipe (Ds, Gong)
Matt Slocum (Hammond B3, Clavinet)

Recorded live at the Warfield in San Francisco on Dcember 8th, 2017
Recording Engineer: Sven Hoffman
Mixed at Eastcote Studios London by George Murphy
Masterd at The Blue Studio London by Andrew Tulloch
Cover Art and Design by Marq Spusta
Inside photos by Alessio Belloni and Drew Stawin
All Compositions by John McLaughlin published by Buma/Stemra
Produced by John McLaughlin

1. Meeting of the Spirits
2. Birds of Fire
3. A Lotus on Irish Streams
4. The Dance of Maya
5. Trilogy
6. Earth Ship
7. Eternity's Breath Part 1 & 2
8. Be Happy

ジョン・マクラフリンの4th Dimensionバンドの、「John McLaughlin & The 4th Dimension / The Boston Record(14年、別頁あり)」「John McLaughlin & the 4th Dimension / Live @ Ronnie Scott's(17年、別頁あり)」に次ぐライブ盤の3枚目(同じくジミー・ヘリング・バンド参加の「Abstract Logix Live! / The New Universe Music Festival 2010(11年、別頁あり)」を含めると4枚目)だけど、近年のマクラフリンはマハヴィシュヌ・オーケストラ回帰しているのが、70年代当時は狂ったように聴いていた身としてはなんともたまらない。本作ではその傾向がエスカレートして、全8曲が「内に秘めた炎」「火の鳥」「虚無からの飛翔」「エメラルドの幻影」からの選曲となっているのだから、もうそれだけでも狂喜してしまう。しかも演奏もレギュラーメンバーであるゲイリー・ハズバンド、エティエンヌ・ムバペ、ランジット・バロットによる4th Dimensionだけでもマハヴィシュヌを凌駕するほど強力だというのに、今回はジミー・ヘリングのハードなバンドInvisible Whipまで全曲に加わって、お互いが対抗意識をむき出しにしながら壮絶な演奏を繰り広げているのだから、これはもう「凄い!恐ろしい!」としか言いようがない。4th Dimensionがこれらの曲をやるのは当然として、Invisible Whipまでもが変拍子もありの難曲群を完全に自分たちのものにしているということは、マハヴィシュヌ・オーケストラのことが昔から大好きで、楽曲も相当聴き込んでいるのだと思うけど、曲中で交互に演奏していてもInvisible Whipの方が聴き劣りするようなことは全く無いし、両バンドが一体となってのテーマやリフのアンサンブルも実に見事。メンバーが入り混じってのソロの応酬も非常にスリリングナノに加えて、Invisible Whipにバイオリン奏者がいることもマハヴィシュヌ色をより濃厚にしていて、どの曲も異常に興奮しながら聴いていたら、トータル73分があっという間に終わってしまった。
本作は文句なしの5つ星。録音もジェフ・サイプのドラムがバロットより若干小さめに感じるものの、ハードフュージョンのライブ盤としては平均以上の良い音で録れていて、オーディオ的にも満足させてくれるので、まだ2ヶ月ちょっと残っているけれど、今年のフュージョン部門の私的第一位はこれに決定しよう。それにしても75歳になってもこれほど凄い演奏をしてしまうとは、流石にチック・コリアと共にマイ・フェイバリット・ミュージシャンのマクラフリンだけのことはある。

評価☆☆☆☆☆ (☆最悪!、☆☆悪い、☆☆☆普通、☆☆☆☆良い、☆☆☆☆☆最高!)


Live In San Francisco
John Mclaughlin / 4th Dimension
Abstract Logix
2018-09-29


--EDIT--

Miki Yamanaka / Miki

Miki Yamanaka (P)
Bill Stewart (Ds)
Steve Nelson (Vib)
Orlando Le Fleming (B)

Executive Producer: Miki Yamanaka / Cory Weeds
Produced by Miki Yamanaka
Recorded at Acoustic Recording, Brooklyn, NY, August 8 and 9, 2017
Engineered by Michael Brorby
Mixed and Mastered by Katsuhiko Naito
Cover photos by John Rogers
Design and layout by Perry Chua
(Cellar Live Records CL020718)

1. Mr. Pancake (Miki Yamanaka) 5:34
2. Eyes (Miki Yamanaka) 5:37
3. Monk's Dream (Thelonious Monk, arr. Miki Yamanaka) 6:42
4. Sea Salt (Miki Yamanaka) 3:54
5. Stuffed Cabbage (Miki Yamanaka) 6:15
6. Book (Miki Yamanaka) 5:29
7. A Fake Hero (Miki Yamanaka) 6:12
8. For All We Know (J. Fred Coots) 4:55
9. Wonder (Miki Yamanaka) 6:23
10. What About Food (Miki Yamanaka) 6:49

山中みきは知らないピアニストだけど、バックのメンバーがビル・スチュワート、スティーヴ・ネルソン、オーランド・ル・フレミングとなれば買わないわけにはいかないだろう。本人のサイトによると、本作が2枚目のリーダー作。さすがに2012年からNYで修行を積んでいるだけあって、楽曲的なことも含めて完全にアメリカナイズされた演奏が堪能できる。クレジットの2番目にビルスチュの名前があるところを見ると、メンバーの中でも特にビルスチュと共演したかったのだと思うけど、ケヴィン・ヘイズやマーク・コープランドあたりを連想させる山中のピアノと、ビルスチュのドラミングがよくマッチしていて実にいい塩梅。もちろん他のメンバーとの相性もバッチリだし、現代的な4ビートをメインにやっているのも私好み。奏法的には上原ひろみや山中千尋、大西順子と比べると音数が少ない方だけど、コンピングにしてもアドリブにしても非常にセンスが良いしアイデアも豊富なおかげで、聴き劣りするように感じることはなし。バックの手抜きは一切なしのプレイとも相まって、どの曲をとってもノリノリで楽しむことができるのだが、その中でも疾走感溢れる1曲目「Mr. Pancake」、7曲目「A Fake Hero」、10曲目「What About Food」(3曲ともビルスチュのソロあり)や、大好きなモンク曲をユニークなアレンジでやっている3曲目「Monk's Dream」、16ビート調の5曲目「Stuffed Cabbage」、ボッサ調の9曲目「Wonder」(フェードアウトながらドラムソロもあり)は特に気に入った。ネルソンとデュオでやっているバラード曲の8曲目「For All We Know」も雰囲気がとてもいいね。
このメンバーなので悪いはずがないと思ってはいたけれど、想像していた以上の演奏には大満足。流石にミックスとマスターを内藤克彦が担当しているだけあって、録音も各楽器が温かみを伴ったガッチリとした音像で録れていて、オーディオ的にも幸せな気分にさせてくるので、山中の将来への期待も込めて本作は5つ星にしておこう。

評価☆☆☆☆☆ (☆最悪!、☆☆悪い、☆☆☆普通、☆☆☆☆良い、☆☆☆☆☆最高!)

Miki
Miki Yamanaka
Mvd
2018-08-16



--EDIT--

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