Jazz & Drummer

ジャズ・フュージョンの新譜を中心に感じたままに書いている個人ブログです

Matt Penman / Good Question

Matt Penman (B)
Mark Turner (Ts)1, 2, 5, 7, 8, 9
Aaron Parks (P, Rhodes, Or, Vib)
Obed Calvaire (Ds)
Nir Felder (G)6, 9
Will Vinson (Ss)3
Rogerio Boccato (Per)3

Rroduced by Matt Penman
Recorded on March 24, 25 & July 12, 2017
by Andy Taub at Brooklyn Recording
Mixed by Alex Venguer
Mastered by Nate Wood
Photography and design by Christopher Drukker
Tracks 1 and 9 originally commissioned by SF Jazz for the SF Jazz Collective
(Sunnyside SSC 1513)

1. Mr Right 6:55
2. Small Famous 5:47
3. Fifths and Bayou 6:20
4. Blues and the Alternative Truth 5:52
5. Cave Life 7:27
6. Ride the Paper Tiger 7:10
7. Copeland 5:58
8. Meats 3:22
9. Big Tent, Little Tent 6:36
All compositions by Matt Penman

マット・ペンマンのリーダー作を買うのは「Matt Penman/Catch of the Day(08年、別頁あり)」以来だが、その間にも「SF JAZZ Collective / 10th Anniversary: Best of Live at the SFJAZZ Center, October 10 Through 13, 2013(14年)」「James Farm / City Folk(14年)」「Enrico Pieranunzi / Proximity(15年)」「Michael Rosen / Sweet 17(16年)」「Camila Meza / Traces(16年)」(各別頁あり)等、30枚以上のアルバムで耳にしているので、久しぶりといった感じは全くしない。そんなコンテンポラリー・ジャズ・シーンになくてはならない存在のペンマンだけど、「Catch of the Day」と同様に、本作でもソロを含めて俺が俺がと前面に出てくるようなプレイはしていないのが、いかにも彼らしいところ。おそらくトータルサウンドを重視してのことだと思うけど、それでいながらどこを切ってもペンマンだと分かるようなベースを弾いているのが流石だね。全曲がオリジナルの楽曲は、ダークな曲調の非4ビートがメイン。けっこう細かいところまで譜面に書き込まれているような感じだけど、作曲者のペンマンは当然として、他のメンバーも彼のやりたいことをきちんと理解しながら調和の取れた演奏をしていて、特に片腕的存在のアーロン・パークスはバッキングからして曲調にバッチリ嵌ったプレイをしているし、シーマス・ブレイクに代わってフロントを受け持っているマーク・ターナーも、ペンマンの書いた曲が自分の音楽性とよほどマッチしたのか、他のアルバムで見受けられるような一人だけ空気感の異なるプレイはしていないのが素敵。またSF JAZZ Collectiveと同様にエリック・ハーランドからバトンタッチしているオベド・カルヴェールも、曲調に合わせた控えめなドラミングながらも、単なるリズムキープだけには終わらない活力のあるプレイで楽しませてくれるし、ゲストのニール・フェルダーとウィル・ヴィンソンも参加曲は少ないながらも、バンドとしてのサウンドに変化を与えていて好感触。楽曲はどれもが私好みだし、演奏にも不満は見当たらないのだが、全体的にゆったり目の曲調が多いので、ペンマンが本当にやりたいこととは異なるとは思うけど、もっとガツンとくるようなハードな曲が2曲ぐらい入っていれば更によかったと思う。
ということで音楽的には全面的に共感できるといったわけではないけれど、いかにもペンマンらしい演奏が堪能できるし、録音も各楽器が過不足のない音で録れていて、本作は買って正解だった。

評価☆☆☆☆ (☆最悪!、☆☆悪い、☆☆☆普通、☆☆☆☆良い、☆☆☆☆☆最高!)


GOOD QUESTION
MATT PENMAN
SUNNY
2018-06-08


--EDIT--

(HMV)
1. Gilad Hekselman / Ask For Chaos
2. Christian Sands / Facing Dragons
3. John Scofield / Combo 66
4. Marco Pignataro / Always Antiguas
5. Misha Tsiganov / Playing With The Wind

5枚で35~40%オフセール利用。

--EDIT--

Peter Erskine & The Dr. Um Band / On Call

John Beasley (Key, P)
Bob Sheppard (Sax)
Benjamin Shepherd (El-B)
Peter Erskine (Ds, Per)

Disc 1
Recorded by Mark Hornsby at Sweetwater Studios, Fort Wayne, IN (June 5 & 6, 2017)
Aistant Engineer: Bobby Dellarocco
Mixed by Mark Hornby (Sweetwater Studios)
Mastered by Ken Love
Produced by Peter Erskine
Co-Produced by Mark Hornsby
Executive Producer: Chuck Surack

Disc 2
Recorded "live" in Occhiobello, Italy (July 30, 2017) by Carlo Buson (Carlo Service)
Mixed by Aaron Walk (AW Srudio) & Mark Hornsby (Sweetwater Studios)
Mastered by Ken Love
Produced by Peter Erskine
Co-Produced by Mark Hornsby & Alessandro Travi (Zenart Records)

Artwork by Mark & Connie Beecher
Photography by Erick Anderson (Studio) and Roberto Cifarelli ("live")
Front Cover Photograph: Peter Erskine
(Fuzzy Music PEPCD025)

Disc 1 (studio)
1. For The Time Being (Peter Erskine) 4:52
2. Might As Well Be (Bob Sheppard) 5:25
3. If So Then (John Beasley) 6:09
4. Uncle Don (Peter Erskine) 6:26
5. Silver Linings (John Beasley) 6:59
6. Two Paths (Benjamin Shepherd) 4:26
Disc 2 (live)
1. Hipnotherapy (Peter Erskine) 7:03
2. Hawaii Bathing Suit (Peter Erskine) 6:59
3. Dreamsville (Henry Mancini) 9:19
4. Eleven Eleven (John Beasley) 11:12
5. Northern Cross (Peter Erskine) 10:12
arrangements by John Beasley
"For The Time Being" is dedicated to Airto Moreira
"Might As Well Be" is dedicated to Jerry Bergonzi
"Uncle Don" is dedicated to Don Grolnick
"Silver Linings" is dedicated to Horace Silver
"Two Paths" is dedicated to Allan Holdsworth

Peter Erskine is Dr. Um(16年、別頁あり)」「Peter Erskine and the Dr. Um Band / Second Opinion(17年、別頁あり)」に次ぐ、ピーター・アースキンのDr. Umバンドの3枚目。今回は2枚組で、Disc1がスタジオ録音、Disc2がライブ録音という豪華版なのだが、「Weather Report / Heavy Weather(77年)」的なジャケットからも想像がつくように、過去2作品以上にWR色が濃厚(Disc1の1曲目「For The Time Being」ではアースキンが加入する前のWR的な雰囲気まで醸し出している)なのが、リアルタイムでWRを狂ったように聴いてきた身としてはなんともたまらない。曲によってはdedicated toとなっている5人のカラーや、Disc2の方ではハンコック的な要素も加味されているけれど、どの曲をとっても単なるカバー的な演奏ではなく、バンドとしてのオリジナリティーがちゃんと感じられるのが、プロとしては当然のことではあるけれど流石だね。アースキンのダイナミクスをつけながらのドラミングのセンスのよさは相変わらずだし(Disc2の2曲目「Hawaii Bathing Suit」、4曲目「Eleven Eleven」、5曲目「Northern Cross」でのドラムソロも素晴らしい)、アレンジを担当しているジョン・ビーズリーも、曲調によくマッチするトーンでキーボード(シンセ含む)やアコピをノリノリに弾いていて大活躍。ボブ・シェパードの都会的なテナーやソプラノもバッチリ嵌っているし、ベンジャミン・シェパードの存在感がたっぷりのベースも目茶苦茶カッコよくて、バンドとして良いだけではなく、各人のプレイも最高にいい感じで楽しませてくれるものだから、この演奏には完全にやられてしまった。
フュージョン系としては極上の演奏が堪能できるし、スタジオとライブの音質を統一しながらの録音も各楽器の質感、バランス共に申し分がなくて(TAMAのドラムも相変わらず良い音している)、本作は文句なしの5つ星。なんか最近は5つ星が続いてしまっているけれど、本当に良いのだから仕方がない。

評価☆☆☆☆☆ (☆最悪!、☆☆悪い、☆☆☆普通、☆☆☆☆良い、☆☆☆☆☆最高!)


On Call
Peter Erskine
Fuzzy Music
2018-03-16


--EDIT--

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