Jazz & Drummer

ジャズ・フュージョンの新譜や好きなドラマーのことなど音楽98%、感じたままに書いている個人ブログです。

Jure Pukl, Matija Dedić / Hybrid

Jure Pukl (Ss, Ts, Bass-Cl)
Matija Dedić (P)
Matt Brewer (B)
Johnathan Blake (Ds)
Special Guest:
Melissa Aldana (Ts)2, 7

Recorded at the Samurai Hotel Recording Studios, Astoria, NYC (May 2016)
Engineer: David Stoller
Mixed by Jure Puki & David Stoller (Jan-May 2017)
Mastered by David Stoller (June 2017)
Produced by Jure Puki
Executive Producer: Michael Janisch
Grephic Design Polina Joffe
Whirlwind Recordings WR4712

1. Hybrid (M. Dedić) 5:06
2. Wher Are You Coming from and Wher Are You Going? (J. Puki) 8:43
3. Sequence II (J. Puki) 6:54
4. Hempburger (M. Dedić) 6:09
5. Lonely Woman (O. Coleman) 7:36
6. Plan B (M. Dedić) 4:50
7. Family (M. Dedić) 6:38
8. False Accusations (J. Puki) 6:23
9. Sequence III (J. Puki) 6:24
10. Spinning Thoughts (J. Puki) 8:20

スロヴェニア出身のユーレ・プクルのリーダー作を買うのは、ヴィジェイ・アイヤー、ジョー・サンダース、ダミオン・リード参加の「Jure Pukl / Abstract Society(12年、別頁あり)」、アダム・ロジャース、サム・ハリス、ジョー・サンダース、ルディ・ロイストン参加の「Jure Pukl / The Life Sound Pictures of Jure Pukl(15年、別頁あり)」に次いで本作で3枚目なのだが、こちらもまたマティヤ・デェディッチ(?、1973年クロアチア生まれ、「Matija Dedic Trio / MD in NYC(11年)」「Matija Dedic / Sentiana(14年)」別頁あり)、マット・ブルーワー、ジョナサン・ブレイクと精鋭が揃っているのだから大いにそそられる。その中のデェディッチは双頭リーダーとして楽曲も4曲提供しているけれど、アルバムタイトルにもなっているデェディッチ曲の1曲目からしてアグレッシブな4ビート演奏が繰り広げられていて、アドリブ途中のプクルとブレイクの壮絶なデュオの後にはドラムソロまで用意されているのだから、早くも買ってよかったという気になってしまう。また2曲目(プクル曲)のスピリチュアルなルバート演奏も私好み。ここではブルーワーが自分のリーダー作よりも良いのではと思わせてくれるほどのガッツあふれるソロで聴かせてくれるし、その後のインテンポになってからの9/8拍子の16ビートに変えてのバンドとしてのアプローチも目茶苦茶カッコよくて、「いいぞ、いいぞ!」と思っているところに、3曲目ではテナーのメリッサ・アルダナとの2管でますますいい感じのコンテンポラリー・ジャズが展開されているのだからなんともたまらない。楽曲は変拍子もありの非4ビート曲と4ビート曲がバランスよく配列されているけれど、どちらをとっても私がジャズに最も望んでいるアグレッシブな演奏が基調となっているにもかかわらず、聴き疲れするといったことは全くないのは、モーダルさに加えて7メロディアスな要素も兼ね備えているデェディッチのピアノが他の3人のプレイに絶妙にマッチしているから。演奏的にはその辺が正にHybridといった感じだけど、アルバムとしての動と静、ダークな曲と明るめの曲のバランスも完璧なのと(バスクラとピアノだけによるオーネット曲の5曲目もいいアクセント)、プクル、デェディッチだけではなく、ブルーワー、ブレイクや、ゲスト参加のアルダナもそのカッコよさを存分に魅せつけてくれることが相まって、トータル67分を最後まで集中の糸を切らすことなく楽しむことができた。
昨年9月にリリースされていたのを見逃していて、買うのが今頃になってしまったけど、本作は録音も各楽器がクリアーながらもちゃんと血の通った音で録れていて優秀なので、これは一年遅れのベストアルバム候補にしておこう。プクルもデェディッチもリーダー作以外では全くといっていいほどお目にかからないので聴く機会は多くないけれど、テクニック、音楽性共に私のツボにバッチリ嵌っている2人のことはこれからも注目していきたいと思っている。

評価☆☆☆☆☆ (☆最悪!、☆☆悪い、☆☆☆普通、☆☆☆☆良い、☆☆☆☆☆最高!)

Hybrid
Jure / Dedic, Matija Pukl
Whirlwind Recordings
2017-11-03



--EDIT--

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Victor Gould (P)
Dezron Douglas (B)
Eric McPherson (Ds)
Guests:
Tim Warfield (Ss)1, 3, 7
Godwin Louis (As)5, 7, 9
Kahlil Kwame Bell (Per)

Produced by Gerry Teekens
Recording Engineer: Michael Mardiano
Mixing: Max Ross
Recorded: 19 September, 2017
Recorded at Systems Two Redording Studios, Brooklyn, N.Y.
Photography: Jimmy Katz
Cover Design: Gerry Teekens/Bloemendaal in Vorm
Criss Cross Jazz Criss1398

1. Farewell to Dogma (M. Miller) 5:31
2. Love Vibrations (H. Silver) 4:58
3. Earthlings (J. Ford) 4:14
4. Spider (V. Gould) 5:57
5. Rise (V. Gould/D. Douglas/G. Louis/K.K. Bell) 5:27
6. Roses Poses (B. Hutcherson) 5:52
7. Blues on Top (V. Gould) 5:05
8. Lover (R. Rogers) 5:06
9. Con Alma (D. Gillespie) 5:33
10. Resilience (V. Gould) 8:51

ヴィクター・グールドはサイド参加の「Jonathan Greenstein / Thinking(11年)」「Jeremy Pelt / Make Noise!(17年)」「David Gilmore / Transitions(17年)」(各別頁あり)でなかなかいい仕事をしていたので、「Victor Gould / Clockwork(16年)」に次ぐ2枚目のリーダー作となる本作を買ってみたのだが、1曲目、2曲目とボッサ調の曲が続いているわりには、自分がやりたいことをきちんと表現できているし、アップテンポの4ビートの3曲目からはいよいよ本領発揮といった感じで、バンドとしてもヒートアップしているので、退屈に感じさせるようなことは全くなし。また選曲にもセンスのよさがきらりと光っているね。聴きどころはなんといってもマルグリュー・ミラー的な重量感のあるグールドのピアノで、曲によっては程よくアウトしながらのモーダルなプレイも楽しめるのだが、それに加えてデズロン・ダグラスの骨太なベースが相性的にもよくマッチしているし、それらとは逆にエリック・マクファーソンの軽めのドラミングも、バンドとしての演奏が必要以上にヘビーにならない役目を担っていて好感が持てる。また曲により参加しているゲストの3人もいいアクセント。特にティム・ワーフィールドとゴッドウィン・ルイスのツインサックスによるブルース曲の7曲目では、白熱のとまではいかないものの、お互いを意識し合いながらもそれぞれ異なったアプローチでプレイをしているのがいい感じだね。他のどの曲をとっても各人が曲調の範囲内で自分の能力をきちんと発揮しているので、バンドとしてはもちろん個々のプレイでも楽しませてくれる。欲をいえばアップテンポの曲にはドラムソロも入れたりして、もっとガツンといった方がなおよかったと思うのだが、マクファーソンの代わりにパーカッション(コンガ)のカリル・クウェイム・ベルが参加しているラスト2曲とバランスを取るためにこれぐらいで抑えておいたと思われるし、ゆったり目の曲ではダグラスがソロで、その辺のもの足りなさを上手くカバーしているので、これでよしとしよう。
グールドがCriss Crossでレコーディングするのは上記「David Gilmore / Transitions」に次いで2枚目だけど、その音楽性がレーベルカラーにバッチリ嵌っているので、これからも参加アルバムが増えていくのは間違いなさそう。本作は録音も、ドラムだけは若干奥に引っ込んでいる感があるものの、その他の楽器はスピーカーの前にせり出てきて上々だ。

評価☆☆☆☆ (☆最悪!、☆☆悪い、☆☆☆普通、☆☆☆☆良い、☆☆☆☆☆最高!)


Earthlings
Victor Gould
Criss Cross
2018-02-16


--EDIT--

HMV
1.Spirit Fingers / Spirit Fingers 
2.Eliane Elias / Music From Man Of La Mancha
3.Jim Snidero, Jeremy Pelt / Jubilation! -Celebrating Cannonball Adderley
4.Bill O'connell / Jazz Latin
5.Ari Hoenig / NY Standard

5枚で35~40%オフセール利用。

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