Jazz & Drummer

ジャズ・フュージョンの新譜や好きなドラマーのことなど音楽98%、感じたままに書いている個人ブログです。

(HMV)
1.Jimmy Greene / Flowers -Beautiful Life Vol 2
2.Christian Sands / Reach
3.David Kikoski / Kayemode
4.Alex Sipiagin, Chris Potter / Moments Captured

4枚で35%オフセール利用。 

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Julian & Roman Wasserfuhr / Landed in Brooklyn

Julian Wasserfuhr (Tp, Flh)
Roman Wasserfuhr (P, Marimba, Seaboard)
Donny McCaslin (Ts)
Tim Lefebvre (El-B, Ac-B)
Nate Wood (Ds)
Rec. August 13-14, 2016, NY
(ACT 8929)

バックのメンバー(ダニー・マッキャスリン、ティム・ルフェーヴル、ネイト・ウッド)に釣られての購入。ドイツの兄弟ミュージシャンであるジュリアン&ロマン・ワッサーファー(?)を聴くのはこれが初めてだけど、CDのブックレットを見ると既に4枚のアルバムが同じACTからリリースされているんだね。今回はこれまでとは趣向を変えてNYに出向いての録音となっているけれど、精鋭揃いのメンバーを相手にはたしてどういう演奏をしているのか興味深い。ちなみにジャケ写を見る限りではピアニストのロマンが兄で、トランペッターのジュリアンが弟のようだ。

ワッサーファー兄弟のオリジナルが7曲と、トキオ・ホテルの「Durch den Monsun」、スティングの「Seven Days」で全9曲。
Donny McCaslin / Fast Future(15年、別頁あり)」「Donny McCaslin / Beyond Now(16年、別頁あり)」等のマッキャスリンのアルバムとも共通する16ビート主体の演奏だけど、こちらの方が曲調的に親しみやすいのは兄弟のカラーなのだろう。中には3曲目「Tinderly」や6曲目「S.N.C.F」のような4ビート曲もあるけれど、どちらのビートの曲であってもバンドとしての完成度が高くて、オリジナルの楽曲も相まって、決してセッション的な演奏にはなっていないのがいい塩梅。ジュリアン&ロマンはさすがにACTが売り出しているだけあって、テクニックはなかなかのものだし、過去のアルバムもこのような感じなのかは分からないけど、その音楽性もグッド。どのような曲調であってもいい意味でそつのないプレイをしているロマンは、4曲目「Durch den Monsun」や9曲目「First Rays Of Dawn」でマリンバをシンセ音代わりに使っているけれど、こういうアイデアにもセンスのよさがキラリと光っているね。8曲目「Seven Days」でのギター的なSeaboard(シンセのようだ)プレイも実にカッコいい。またフリューゲルをメインに吹いていると思われるジュリアンも温かな楽器の音色自体がまず良いし、アレックス・シピアギンあたりを連想させるような現代的なフレージングにも非常に好感が持てる。それに加えてマッキャスリンも、曲によってはもしかすると本人のリーダー作よりもいいのではと思わせるほどに素敵なアドリブを取っているのだから、こんなに嬉しいことはない。16ビート系の曲はエレベ、4ビート曲ではアコベを弾いているルフェーヴルも、ソロは取っていないものの堅実なプレイで聴かせてくれるし、ウッドのバイタリティ溢れるドラミングも聴き応えがあって(ルフェーヴルと同じくソロはないが)、各人が持ち味を存分に発揮しているおかげで、どの曲もルンルン気分で楽しむことができる。
初めて聴いたワッサーファー兄弟だけど、ここまで良いとなると過去盤も聴いてみたくなるね。でも金銭的な余裕がないので我慢するとしよう。本作はACTレーベルだけあって、録音(エンジニアは)も各楽器が音楽的にもオーディオ的にも最高に良い音で録れている。

評価☆☆☆☆ (☆最悪!、☆☆悪い、☆☆☆普通、☆☆☆☆良い、☆☆☆☆☆最高!)

Landed In Brooklyn
Julian & Roman Wasserfuhr
Act Music
2017-02-24

 

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Joey DeFrancesco + The People / Project Freedom

Joey DeFrancesco (Or, Key, Tp)
Jason Brown (Ds)
Troy Roberts (Ts, Ss)
Dan Wilson (G)
Rec. 2016?, NY
(Mack Avenue Records MC11121)

ジョーイ・デフランセスコは、ドラムスがバイロン・ランダムからジェイソン・ブラウンに代わった前作「Joey DeFrancesco / Trip Mode(15年、別頁あり)」から更に良くなった気がするので(それまでは演奏内容は悪くないけどマンネリ傾向だった)、本作にもブラウンが参加しているのがまず嬉しい。またギターのダン・ウィルソンも「Trip Mode」から引き続き。テナーのトロイ・ロバーツは聞き覚えのない名前だけど、自ブログで検索したら「Jeff "Tain" Watts / Blue Vol. 1(15年、別頁あり)」に参加しているのが見つかった。「Trip Mode」ではアコピも弾いていたデフランセスコだけど、今回はオルガンに専念しているので(曲によってはキーボードとトランペットも用いているのはこれまでとも変わらず)、また一味違った演奏が楽しめそうだ。

デフランセスコ曲が7曲と、ジョン・レノンの「Imagine」、トラディショナルの「Lift Every Voice and Sing」、トニー・クロンビー/ベニー・グリーンの「So Near, So Far」、サム・クックの「A Change is Gonna Come」で全11曲。
プロローグ的な短いソロ演奏ではあるけれど、大好きな「Imagine」でスタートするのだからなんともたまらない。しかも途中からアップテンポの4ビートになる2曲目「Project Freedom」ではブラウンが大フューチャーされているし、複雑なテーマのユニゾンも滅茶苦茶カッコいいものだから(グイグイ突き進むような疾走感溢れるバンドとしての演奏にも圧倒される)、もうこの2曲だけでも買ってよかったという気分になってしまう。ブラウンはゆったり目の16ビート(途中からは弾む感じのビートに変化)の3曲目「The Unifier」や、続くミディアムテンポで拍子がコロコロ変わる4ビートの4曲目「Better Than Yesterday」なんかでも豪快なソロを取っていて、このバンドに無くてはならない存在となっているね。数曲でのローチューニングのセカンドスネアも効果的。またロバーツの熱いプレイや、ウィルソンのホットな中にも爽やかさが感じられるプレイも聴きものなのだが、なんといっても曲によってはエレピやトランペットも用いながらギンギンに弾き倒している、ハートフルかつバイタリティ溢れるデフランセスコのホットなオルガンプレイが素晴らしくて、どの曲を取ってもノリノリで楽しませてくれる。
60年代のオルガンジャズやゴスペル風味を加味しながらの、比較的オーソドックスな演奏ではあるけれど、現代的な要素も部分的に取り入れることによって(ブラウンのエフェクト系の鳴り物が効いている)、よくあるタイプのオルガンジャズとは差別化を図っていることに好感が持てるし、4ビートと非4ビートの比率や動と静のバランスも良好で、演奏自体には何も言うことがないのだが、テナーが若干金属的な音質で録れている(エンジニアはTodd Whitelock)のは気になる部分。もう少し温かみのある音で録って欲しいところだけど、それだと全体的にモコモコしたサウンドになってしまう恐れもあるので、これで正解なのかもしれない。

評価☆☆☆☆ (☆最悪!、☆☆悪い、☆☆☆普通、☆☆☆☆良い、☆☆☆☆☆最高!) 

Project Freedom
Joey Defrancesco
Mack Avenue
2017-03-10

 

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