Jazz & Drummer

ジャズ・フュージョンの新譜や好きなドラマーのことなど音楽98%、感じたままに書いている個人ブログです。



Robben Ford(G,Vo)
Jimmy Haslip(B)
Vinnie Colaiuta(Ds)
etc.

ジンチというヘンな名前のバンドの3作目。ブルース系が得意なセッションギタリストのロベン・フォード、イエロージャケッツのベーシストのジミー・ハスリップ、説明不要のドラマー、ビニー・カリウタの3人組である。(曲によってはKeyなどがゲスト参加しています)
前作はライブ盤でかなりぶっ飛んだ演奏をしてくれていたが、本作品(去年発売)はスタジオ盤なのでライブ盤に比べれば大分落ち着いたサウンドに仕上がっている。

1曲目、もろロックからスタート。単調な8ビートで最後まで行くのかと思いきや、後半ビニーの拍ずらしビートでかなりトリッキーになってしまう。そうそうこれですよ。この、なかなか一筋縄で行かない所がジンチの良さでしょうな。
その後の曲にはまるで一貫性がなく、演奏もメンバー3人が意外とまとまりがないというか、ばらばらにやっているように感じるところはいかにもジンチです。曲も収拾がつかなくなってフェードアウトしてしまうのがあったり。(これは3人がやりたい放題のわがままバンドなんですね~)
後半の方にはロベンのヘタウマなボーカルも登場するし(できたらだまってギターだけ弾いていてください)
ロベンとビニーの狭間で黙々とベースを弾いているジミーさん、もう少し出しゃばりましょう。

なんだかんだ言ってますが、私、このバンド結構好きです。

--EDIT--

よくオーディオ雑誌に出てくる言葉「クリアー」「ワイドレンジ」は私が最も嫌っているもの。「クリアー」にすればするほど空気感がなくなりジャズのもつ熱い雰囲気が失われていくし、「ワイドレンジ」にするほど音が薄っぺらなものになっていく。これでは血の通った温かいサウンドになるはずがないんだなぁ。
ジャズにとっては逆に「濁った」とか「ナローレンジ」の方が重要であり、それに「パワー感」や「スピーカーの前に出てくるような立体的な音象感」をプラス。結果として各楽器が「らしく鳴っている」のが私の理想とする音である。一言でいえば「生々しいサウンド」ですな。また「音の色気や艶」といった要素も忘れてはならない。「オーディオ的」にではなく「音楽的」に良い音で鳴ってほしいものだ。
これらを追求するために30年以上オーディオにハマっているのである。


--EDIT--

Antonio Farao/Encore(輸入盤)

Antonio Farao(P)
Martin Gjakonovski(B)
Dejan Terzic(Ds)

ハンコックタイプでものすごいスピードで突っ走るハードなイタリア野郎、というイメージがあるファラオだが、本作品ではおちついたテンポの曲が多いためか、ちょっと方向転換して彼のソフトな部分にスポットが当てられているようだ。
キース・ジャレットの「カントリー」風な1曲目からして、今回のアルバムは今までのヤツとはちょっと違うなと・・・
ほう、こんなのもやるんだね。いい雰囲気ですな~などと思わず感心する。
この人、よく聴けばチック・コリアのフレーズが見え隠れしていているんだね(曲作りに関してもコリアのスリー・クァルテット時代当たりを参考にしていたりして)。あとヨーロッパのピアニストに良くあるキース的なところも当然見受けられるし。つまり、先輩ピアニストたちを「いいとこ取り」しているわけだ。まあ、最近のピアニストはほとんどが「いいとこ取り」している人たちなのだが、それをいかに自分のモノに吸収できるかということが大きな課題なんだよネ。その点ではファラオは満点でしょうな。

ベストは7曲目、いつもながらのアップテンポな曲での疾走感はたまりません。
あと、ファラオのアルバムにはほとんど参加しているDejan Terzic(なんて読むんだろう?)のドラミングはいつ聴いてもカッコいいです。

--EDIT--

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