Jazz & Drummer

ジャズ・フュージョンの新譜や好きなドラマーのことなど音楽98%、感じたままに書いている個人ブログです。



4~5年前、ジャン=ミシェル・ピルクの輸入盤Live At Sweet Basilで初めてジャンというピアニストの存在を知った。スタンダードナンバーまでが崩壊寸前(フリーの一歩手前)になるような自由奔放な演奏に久々に音楽的な感動を受けると同時に、3人の恐ろしいほどのテクニックを駆使した非常に高度なインタープレイに衝撃を受けたのだった。なんともはや凄いピアノトリオが現れたものだと。(この時はまだドラマーの名前はおぼえていない)
間をおかずケニー・ワーナーの「フォルムと幻想」(DIW盤)が発売になる。これがまたジャンと似通った音楽的な切り口で私は完全にノックアウト。それにしてはこのドラマー、どっかで聴いたことがあるなと思い調べて見たらジャンのトリオでも叩いているアリ・ホーニッグだったのである。

彼はジャンとやっているのでヨーロッパのドラマーだと思っていたらアメリカ人だったのですね。最近知りました。
ドラミングの特長としては、独自の発想によるフレーズでフロントに敏感に絡んで行くタイプ。
今までのドラマーの誰にも似ていないんだよね。そういう点では別項のビル・スチュワートと共通しますな。2人を聴いているとジャズドラムもまだまだ新しい奏法があるんだなと思うネ。

去年発売の小沼ようすけ「The Three Primary Colors」はリチャード・ボナとアリとのトリオ。
ここでのアリは残念ながら私にはやっつけ仕事に思える。だいぶ手を抜いている、というか音楽的に合わないんではないかな~。彼には決まりきった固定ビートよりも、もっと自由に叩いてもらったほうがいいんだよね。
それにしても小沼くんはアリの存在をどこで知ったのだろう?

最近のもののおススメ盤は自己リーダー作のThe Painter(輸入盤)、1曲目のI Mern YouからラストのSummertimeまでアリがフルスロットルで突っ走っていると同時にジャン(今回はサイドメンとしての参加)が久々にぶち切れてくれています。

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Marc Copland(P)
John Abercrombie(G)
Kenny Wheeler(Tp)

最近のマーク・コープランドは小編成(ソロ、デュオ、トリオ)でドラムレスのレコーディングが随分多いようだがこれもその1枚。最新盤である。
去年は澤野工房が取り扱いしているSKETCHレーベルからゲイリー・ピーコックとのデュオ盤(What It Says これのピーコック、凄かったな)を出していたし、何年か前には本作品と同メンバーでやっている。
どのCDを聴いても室内楽的なまったりした演奏で、全曲を通して聴くのはいさかか退屈なのだが、忘れた頃にふっと聴きたくなるんだよね。
コープランドは昔はマーク・コーエンと名乗っていたのだが、その時代から好きでけっこうオッカケしている。ピアニストに転向する前は確かサックスをやっていたと記憶している。

本作品でのコープランドはいつもながらの非常に手数の少ないゆるいピアノを弾いている。
3人のオリジナルを持ち寄っての(1曲のみスタンダード)アルバムだが、どの曲が誰の作曲か聴き分けが出来ないほど似かよっている。音楽的に3人とも同じ方向性を持っているんだね。
それにしても、ホイラーとアバークロンビーのコンビは長いね。確かECMのDeer Wan(78年)の頃からでなかったかな?お互いを尊重するような気持ちが現れていて、どれを聴いてもとてもいい演奏をしているね。

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ビリー・ドラモンドはラルフ・ピーターソンの後釜としてOTBの二代目ドラマーに抜擢されたのだが、その時のピアニストがリニー・ロスネス。その後二人は結婚するのだが、その頃からビリーのドラミングは変わったように思う。
それまでの、どこにでもいるごく普通の黒人バップドラマーというイメージから脱出し、非常に繊細でアドリブ奏者に丁寧に反応していくドラミングに変化したんだよね。(シンバルもそんなタイプのやつに交換している)
ピーター・アースキンの黒人版といったところかな。
これによって、妻のリニーのアルバムはもちろんのこと、特にエバンス系のいろんなピアニストからのお呼びが多くかかるようになったんですな。

最近のもののおススメとしては、リニーとベーシストのレイ・ドラモンドとのトリオでやっているDrummonds/Once Upon A Timeがいいでしょう。ビリーがとてもいい仕事をしています。

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