Jazz & Drummer

ジャズ・フュージョンの新譜や好きなドラマーのことなど音楽98%、感じたままに書いている個人ブログです。



Joe Lovano(Ts,Ss)
Hank Jones(P)
George Mraz(B)
Paul Motian(Ds)

「日本ではいまいち人気がない」と必ず書かれているジョー・ロヴァーノ。アメリカではいろんな賞をもらったりしていてかなりの人気なのにネ。やはり、あの独特なうねうね感や微妙なビブラートが嫌われているのだろうか。確かにクセが強すぎて一般大衆には敬遠される部分もあるかもしれないが、別にフリージャズをやっている訳でもないので、もう少し彼の奏法を認めてやってもいいのではないだろうか?
と思っている私も気分的にあまり聴きたくない時があるけれど・・・
91年のLand Marksから数えてみたらロヴァーノのリーダーアルバムは本作品で14枚目と結構買い集めていた。私って意外とロヴァーノファンなんだな。

前作の同メンバーでのバラードアルバム(Ballad Songbook)は私にとっては最悪。全曲バラードのアルバムって嫌いなんですよ。ブランフォードにしてもブレッカーにしてもエリック・アレキサンダーにしても、CD一枚通して聴くのが苦痛なんだな~、飽きてきて。思うにミュージシャンや制作側の単なるエゴではないかな、聴く側の精神状態を考えていなくて。まあ、聴き流す分にはいっこうにかまわないのだがネ。

本作品はアップテンポからバラードまでとてもいい塩梅で曲が進行しているので安心して聴ける。
スタンダードを中心としているので、ロヴァーノ嫌いの方にもある程度は受け入れられるのではないだろうか。あっ、でもそれ以上にクセの強いモチアンがドラムなのでやっぱりダメかな?
ここでのハンク・ジョーンズは意外とアグレッシブな面があったりして、いつもとは別の面を見せてくれている。あまり年を感じなくてこんなハンクもなかなかいいね。
それにしてもムラーツのベースの音が弱すぎる。ジョー・フェリーアの録音にしては珍しいことではないかな。できれば長年の盟友ジェームス・ファーバーに録ってもらいたかったな。そうすればサックスがもっとふくよかになるし、モチアンの持ち味(なんか洒落風になっちゃった)であるバスドラもズーンと沈んでくれるのにネ。

--EDIT--



Dennis Chambers(Ds)
Jim Beard(Key)
Kenny Garrett(As)
Dean Brown(G)
Adam Rogers(G)
Will Lee(B)
Anthony Jackson(B)
Bob Malach(Ts)
Jim Hynes(Tp)
Mike Davis(Tb)
Lenny Pickett(Ts)
Stan Harrison(As)
Steve Elson(Bs)

他人のアルバムでは叩きまくるのに、自分のアルバムでは妙におとなしいデニチェン。果たして今回のアルバムではどんなことをやっているのやら。という訳で4作目のリーダー・アルバムの登場だ。

1曲目、シンプルながらもトリッキーなリズムの曲でスタート。メロディがずいぶん調子っぱずれに聴こえるなと思ってライナーノーツを見たらサン・ラの曲だった。このCDでは他にも2曲やっている。変なサウンドというイメージしかなくて、私はサン・ラにはかかわらないで生きてきたのだが、やっている3曲はとても面白いね。特に8曲目はケニー・ギャレットとデニチェンが、曲の途中から8分にも及ぶ壮絶な戦いをしていて思わず興奮してしまった。本作品中のベスト!
2曲目、7曲目、12曲目はワールド・サキソフォン・クァルテットのようなサックスユニットとドラムだけの演奏。これもまたユニークで面白い。アイデアの勝利といったところかな。
ゴーゴー系の2曲目やセカンドライン系の5曲目などはいつもながらのファンク調でカッコいい。
4曲目のドラムソロはデニスが最近マイブームにしているフリースタイルで、音の隙間がないほど叩いていながらも小節の頭とかはきちんと合っているというやつ。この人の頭の構造は一体どうなってるんだろうとまた思ってしまった。
6曲目は6/8、7/8、8/8拍子を組み合わせたとても難解な曲。好きです!
その他バラードあり4ビートありとかなり「ごった煮」的なアルバムではあるが、ホーン楽器を多用しているためとジム・ベアード色が薄れたので無機的なところがなく、今までのと違ってとても人間臭いサウンドになっている。

このアルバムを製作するにあたり、デニチェンは「売れセン」をほとんど意識していのではないだろうか?前3作と比べればかなりマニアックです。
彼の作品の中では、私としては最高傑作ではないだろうかと思っとります。

--EDIT--



Richard Galliano(Accordion)
Larry Grenadier(B)
Clarence Penn(Ds)

アコーディオンという楽器そのものが私としてはそんなに好きな方ではないので、リシャール・ガリアーノのアルバムはずっと避けてきた。本作品も買うかどうかだいぶ悩んだのだが、ロザリオ・ジュリアーニのMore Than Everにゲストで参加してとてもいい演奏をしていたのと、バックのメンバーに負けてついに買ってしまった。まあ、ガリアーノも1枚ぐらいは持っていないとね。
それにしてもアコーディオン・トリオというのもなんか初めて聞く気がする。ギターとかピアノとかが入っているのは前にもいろんなところで聴いているが今回は最小ユニットでのライブ盤。はたしてどんな演奏をしているのかちょっとワクワクしながらCDの封を切る。

おぉ、いきなりモンクのルディ・マイ・デアーがとても哀愁をおびて聴こえますな。なんかフランスの街角(シャンゼリゼ通り?)にテレポーティションしてしまったような気分。やっぱりアコーディオンはフランスの伝統楽器っていう気がするね。その音色だけでフランスの景色とかが浮かんでくるものね。シャンソンという音楽ジャンルも浮かんでくるし。
1~3曲目まではそんなことを思いながら聴いていたが、4曲目のリフが終わっていきなりグレナディアのベースソロに突入したあたりから急にジャズを聴いているっていう気になってきた。
案の定そのあたりからメンバー全員熱くなってきて、その後は最後まで違和感なく楽しく聴くことができた。ガリアーノはやっぱり上手いね~。それと、バックのグレナディアとペンが音の薄くなりそうなところをうまくカバーしてくれていて流石ですな。
まあ、中にはいかにもフランス臭いのもあったがこのCDは4曲目だけでも買った甲斐があったと思う。
あと9曲目の3/4拍子の曲もなかなかいいし。

一服の清涼剤としてタマに聴くにはうってつけのCDかもしれない。

--EDIT--

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