Jazz & Drummer

ジャズ・フュージョンの新譜や好きなドラマーのことなど音楽98%、感じたままに書いている個人ブログです。



オッカケはしていないので年齢も経歴もよくは知らないマット・ウィルソン。
持っているアルバムは彼のリーダー作Humidity(02年)、Wake Up !(04年)とレギュラーベーシストだった井上陽一のPeace(02年)ぐらいかな?あとジェイソン・モランかその辺のヤツにも入っていたハズだが、ちょっと思い出せないでいる。映像としてはModean Drummer Festivel Weekend 2003に入っている。

デビューは意外と遅く、96年にデューイ・レッドマンやセシル・マクビーを迎えて作ったリーダー作As Wave Follows Waveのよう。
何を聴いて(観て)も感じるのだが、彼の音楽の根底にはオーネット・コールマンでも潜んでいるのではないかな。だいぶ自由な曲想とユニークなドラミングはちょっとやみつきになりそうなところもあるのだが、どっぷりと浸かるには勇気が必要。聴き疲れを覚悟しなければならないので、今のところは気力の充実している時だけにしている。

Modean Drummer Festivelは超一流のドラマーの祭典なのだが、マットがこれに出演したということはアメリカではかなり人気があるのかなぁ。う~ん、よく分からん。音楽的には全く一般受けしないことをやっていると思うのだが、動くマットを観れたんだからまあいいや。
彼のドラミングは奏法的にはユニークのひとことに尽きるね。とくにドラムソロなどはかなりコミカルな印象を受ける。好き嫌いは別にして、テクは流石にかなりのモノを持っている。
4ビートジャズの外国人ドラマーとしては数少ないPearl Drumsの愛用者の一人ですな。

最近のもののおススメは上記リーダー作のWake Up !(04年)。Terell Stafford,Larry Goldings,Dennis Irwinらと比較的聴きやすいジャズをやっています。

と書いた後に同メンバーでのArts and Crafts(00年)も持っている事が判明。さっそく聴いて見たが、ごく普通のバップをやっていてオーネット臭さは全く感じられない。やっぱりこの人は訳分からんです(苦笑)

--EDIT--



Bob James(Key)
Gary King(B)
Steve Gadd(Ds)
Idris Muhammad(Ds)B2、3
Richie Resnicoff(G)
Ralph MacDnald(Per)
etc.

ボブ・ジェームスの転機にはなにかとクインシー・ジョーンズが絡んでいる。
60年代にコンテストで優勝した時の審査員がクインシーだったし、70年代にCTIのクリード・テイラーに推薦したのもクインシー。それ以降のボブ・ジェームスの活躍ぶりを見ていれば、彼の才能を早くから見抜いていたクインシーは流石ですな。

当時の彼はピアニストとしての実力もさることながら、サラ・ボーン時代(ピアノ兼音楽監督)やブロードウェイでの作・編曲者としての才能が認められてCTIに迎えられたんだよね。同レーベルのかなりのアルバムにコンポーザー、アレンジャーとしてクレジットされている。あとデオダートもそんな一人だったな。
2人とも自己のアルバムではクラシック曲をアレンジしてその実力を見せつけているが、デオダートが「ツアラトゥストラはかく語りき」や「ラプソディ・イン・ブルー」をやれば、ボブは「はげ山の一夜」や「ファランドール」をやったりで、お互い刺激しあっていていい意味でのライバル関係にあったんじゃなかろうか。CTIお得意のブラスセクションやストリングス等フル・オーケストラに近いゴージャスなサウンドでどれもこれもカッコよかったね。

ボブ・ジェームスの数多いアルバムで最も好きなのは、やっぱりこのCTIでのファースト「はげ山の一夜(74年)」かな。
ボブにとってはある意味再デビューなので(過去にピアノ・トリオで2枚残している)だいぶ気合が入っていて、どの曲を取っても完璧なアレンジメントがなされている。またメンバーもTpのハイトーンが欲しいばっかりにジョン・ファディスを参加させたりとゴージャスそのもの。
A1の「ヴァレー・オブ・ザ・シャドウズ」はこのアルバムの幕開けにふさわしい曲。出だしはかなりおどろおどろしい感じだが、曲調は途中から変化してきて最後にはハッピーに終わる。かなりの意欲作と見受けられる。
A2「涙のカノン」はカノン進行に乗っかって吹かれるハーモニカ(ヒュー・マクラッケン)の爽やかさが前曲の重みを消してくれている。
A3「スーレロ」はボレロを意識して作られた曲。最後のフォルテシモに向けて次第にエスカレートしていく曲想はかなりボレロっている。
B1「はげ山の一夜」はボブのアレンジャーとしての魅力が十分に発揮されている曲。この完成度の高さとカッコよさには、なんも言うことがありません。最高!!
B2「フィール・ライク・メイキン・ラブ」はロバータ・フラックで仕事をしたボブが、あまりにもこの曲が気に入ったので自分のアルバムにも入れたとのこと。数ある「フィール・ライク~」のカバーの中でも私が一番好きなのがこのバージョン。ボブのエレピソロのなんとメロディアスで優しいことか。私は今でも彼のソロを丸暗記しているぐらい大好きだ。
B3「ノーチラス」は以降のボブの音楽性が早くも現れていてだいぶ軽めの曲である。

CTIには4作品を残してボブ・ジェームスはタッパンジーレーベルを設立。1作目の「ヘッズ」が大ヒットしその後も次々とアルバムをリリースするが、フュージョンの衰退と同時にタッパンジーもいつしか倒産。時代の流れだったんだね~。

--EDIT--



Moncef Genoud(P)
Scott Colley(B)
Bill Stewart(Ds)
Michael Brecker(Ts)2,6,8
Dee Dee Bridegewater(Vo)10
Frederic Folmer(B)10
Thierry Hochstatter(Ds)10

いやはや参りましたな。こんな素晴らしいピアニストを今まで見逃していたとは。
すでにもう4~5枚もリーダー作があるんだね。いずれみんな揃えるぞ~!
それにしてもどうして表ジャケの写真(中、裏も)のモンセフが下をうつむいているのかなと思っていたら、何となんと目の不自由な人ではないですか。
テテ・モントリューにしてもマーカス・ロバーツにしてもレイ・チャールズにしてもスティービー・ワンダーにしても、目の不自由な人は当然のことながら目からの音楽情報は入ってこないので、楽譜を読むとか人のやっているのを見て覚えるとかは出来なくて、本当に耳だけが頼りなんだよね。その分人一倍血の滲むような努力をしているはずで、私はそんな体の不自由な努力の人たちは無条件で尊敬している。

モンセフ・ジュヌはチュニジア生まれ(1961年)で、2歳の頃スイスに移住。現在はフランスで活躍中とのこと。
研ぎ澄まされた感性はヨーロッパ気質もあるのかもしれないが、やっぱりそれ以上に目のハンディがあるからこそだろう。
前々作のレコーディングではビル・スチュワートとやりたいばかりに、自らテープを送って売込みしたそうだ。こんな姿勢は私は大好きだなぁ。ジェフ・ワッツに売り込みをかけたキャスパー・ビヨーム(別項)ととてもよく似ている。基本4ビートの人たちなので、やっぱりあこがれのドラマーはアメリカの一流どころなんだね。

本作はオリジナルはとても完成度が高いし、スタンダードも曲を素材化してまるで自分の曲のようにアレンジメントしている。テクも凄いがなによりも音楽性が素晴らしいなぁ。
今回ビルスチュとコンビを組むベーシストはスコット・コーリー。あちこちで一緒にやっている黄金のコンビだね。あとゲストがマイケル・ブレッカーだし、この豪華メンバーでのテンションの高い演奏は尋常じゃないですな。
これほどカッコよくも難しい曲を、いったいどのようにしてバンドのサウンドとして完成させて行ったのかはとても興味深いところ。きっとリハから綿密な打ち合わせが行なわれたんだろうな。

実は10曲目のFrederic Folmer(B)とThierry Hochstatter(Ds)がモンセフのオリジナルメンバーのようだが、このアルバムに関しては上記メンバーが凄すぎるので、2人ともかなり聴き劣りがするのは止むを得ないだろう。でも前作を試聴した限りではまずまずといったところかな。まあいずれじっくりと聴いてみよう。



気になるのはマイケル・ブレッカーの容体。生死にかかわらなければいいのだが。
ここでの2曲目の彼の演奏が曲想ともあいまってとても物悲しく聴こえます。

--EDIT--

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