Jazz & Drummer

ジャズ・フュージョンの新譜や好きなドラマーのことなど音楽98%、感じたままに書いている個人ブログです。



70年代のなかば頃、私はイーストコースト派だったのでウエストコーストのものはそんなには好まなかった(あくまでもジャズについてであってフュージョンの話ではありません)。
当時は若かったせいもあり革新的なジャズばかり追及していて、単なるスウィンギーなおじさん臭い枯れたジャズは嫌いだったんだよね。とある喫茶店のマスターは逆にウエスト派でパブロレーベルやコンコードレーベルなどを好んでかけていて、常連客の私はいやいやながらも聴かされていたのである。そんな中でもモンティ・アレキサンダーとLA4だけは私のお気に入りで、そこで叩いていたのがジェフ・ハミルトンだった。彼がまだ30歳ぐらいの時かな。特にLA4はレイ・ブラウンやバド・シャンクといったベテラン勢のバンドで、そこのドラマーとして抜擢されただけあって(前任はシェリー・マンだったかな?)その実力はそうとうなのもであった。おそらくレイたちもバンドのマンネリ化を避けようとして採用したのかも知れないな。その若い血でバンドを鼓舞してもらおうと。

年を取るにつれて私も徐々にウエストの良さが分かるようになって来て、85年頃からは分け隔てなく聴いているが、中でもレイ・ブラウンはそれまで好きだったポール・チェンバースに並ぶぐらい大好きになり、彼が亡くなるまでのアルバムはほとんどオッカケしている。ダイアナ・クラールを発掘したり知れば知るほどホント凄い人だったよね。
LA4以降もジェフの事はお気に入りだったようでテラーク盤とかいろんなところで一緒にやっている。

さてジェフだが、リーダー作で6~7枚(輸入盤がほとんどです)とハミルトン=クレイトン・ビッグバンド、ダイアナ・クラールその他のサイドメンとしての活躍など、その強力なスウィング感とダイナミックで巧みなワザはまさに職人芸といった感じで年を重ねるほどにそのドラミングは冴えてきている。

おススメ盤は映像としてはダイアナ・クラールのパリ・コンサート、CDは去年発売のJeff Hamilton Trio/The Best Things Happen..(輸入盤)が最高です。

--EDIT--



David Binney(As)
Chris Potter(Ts)
Jacob Sacks (P)
Thomas Morgan(B)
Dan Weiss(Ds)

デヴィッド・ビニーは過去のACT盤のを2枚持っているが、全編オリジナルの8ビート系のサウンドで、例えれば60年代のマイルス(というよりウェインか?)のようなミステリアスなものや、変拍子もの、ファンク色が濃いながらもフリー系(マテリアルっぽい)のものとかいろんなことをやっていた。私、こういうのは決して嫌いではないのだが、だいぶ暗めの曲が多くて聴き終わった後にはかなりの疲労感を覚えたものである。あと、ビニーは一体何を言いたいのかもいまいちピンと来るものがなかったな。

今回はCriss Crossレーベルへの初吹き込みである。前作まではユリ・ケインやブライアン・ブレイドなどの有名どころがメンバーだったが、本作品では盟友のクリス・ポッター(お互いの作品に行き来しています)以外は初めて聞く名前の人たちなのでビニーのオリジナルメンバーかも知れない。
Crissレーベルはあくまでも4ビートが基本のレーベルなので、いったいどういうサウンドになっているのかなとワクワクしながらCDの封を切る。
おぉっ、1曲目から真面目に4ビートをやっているではないか。ビニーのアドリブは相変わらずアグレッシブでフリーの一歩手前まで行っているが、これが彼の持ち味なので「いいよ、いいよ!」と応援する。こんなビニーを待っていたんだよね。
いま発見したのだが、こういうのをやればちょっとスティーブ・コールマンに似ているんだな。
2曲目以降は前作までのようなお得意の8ビート系でワンコード風のものもあったりするが、基本的には4ビートが主体となっているので、アルバムに一貫性があってとてもいい仕上がりではないかなと思う。
ビニーとポッターがとても熱い演奏を繰り広げているし、バンドとしてのまとまりもなかなかいいし。なによりも曲がそんなに暗くなくなったのがいいことだね。

ようやっとビニーがやりたいことが見えてきたって感じです。
それにしてもビニーとポッターはいいコンビだな~!

--EDIT--



Boris Nersvetaev(P)
Chris Lachotta(B)
Steve Reid(Ds)

スティーブ・レイドとは初めて聞く名前のドラマーの2001年録音(ライブ盤のようです)のCDで、ネットで調べたら過去に5枚ほど出していた。1944年生まれなので本作品の録音時は57歳、年齢的にはかなりのベテランだと思われる。
ドイツ盤が多いのでおそらくはヨーロッパ系の人かな?

このCDはジャコの演奏でも有名な曲「インビテーション」につられて買った(この曲大好きです)のであるがはっきりいって大失敗!!
リーダーのドラムが超ヘタクソなのだ。
1曲目のインビテーションはスローボサの途中から倍テンでサンバ系のリズムになるのだが、これが全く合いません。この人、ラテン系のリズムは苦手なんじゃないかな。
と思いながら聴いていたら、何と2曲目はマンテカですよ。またラテン系だ。1曲目よりもさら合わないよ~。ドラムがずれるずれる。ピアノとベースがテーマの部分から泡を食っているのが目に浮かびますな。アドリブの4ビートの部分はシンバルのビートが不正確な上に走ってくるし。
4曲目のインプレションズは例によってのアップテンポ。シンバルのビートが逆になるほどのずれまくり。この人に出来るテンポではないっちゅうの!
随所で見せるドラムソロはただドタドタやっているだけでフレーズになっていないし、もしかすればずっとフリージャズをやって来た人なのかも知れないな。(こういえばフリー系の人たちに非常に失礼にあたるし、いったいなんと表現すればいいのだろう?)
どの曲を聴いてもあまりのひどさで10曲中5曲まで聴いてあとヤメにしました。
ピアニスト(当時24歳)とベーシスト(当時42歳)がかわいそう。上手いのにね。今ごろは誰か別のいいドラマーとやっている事を祈ります。

ドラムがひどいとバンドがいかにダメに聴こえるかという典型的な見本なので、それがどんなものなのかジャズドラムを勉強中の方はぜひこのCDを聴いてみてはいかがでしょう。(といってもネット上にジャケットの写真が見当たらないほどのマイナーなCDですが)
少なくとも「これよりだったら自分のほうがまだましだ」という自信にはつながります。

--EDIT--

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