Jazz & Drummer

ジャズ・フュージョンの新譜や好きなドラマーのことなど音楽98%、感じたままに書いている個人ブログです。



1966年生まれ。86年バークレー入学。アメリカ時代はデフィーヨ・マスサリスつながりでいろんなジャズメンと交流をもち90年帰国。
私が初めて大坂昌彦という名前を目にしたのは佐藤充彦のPassagio(90年)、おそらくこれが大坂(当時24歳)の初レコーディングだったと思う。(同じ年に原朋直と大坂・原クィンテットを結成しているがこちらのファーストアルバムは92年)
ちょうどキングレコードが「日本ジャズ維新」と命名して、これまで無名だった日本人の若手ジャズメンを発掘して次々とレコーディングしていった時期。このおかげで今まで低迷していた日本のジャズに一気に火がついたのではなかろうか。とにかくそれまでのベテランジャズメンと違い、若手はいわゆる「日本のジャズ」臭さが全くなくて、曲作りもテクニックも本場アメリカのジャズメンとさほど変わらないのにはビックリしたものである。
なかでも大坂はずば抜けていたね。彼は今までの日本人にはない全く新しいタイプのドラミングをする人(ジェフ・ワッツ以降のドラマーに多い)だが、その天才的な奏法であっという間に引っ張りだこの存在になってしまっちゃったんだよね。
帰国5年後の95年にはSJ誌の日本ジャズメン人気投票で長年1位だった日野元彦を追い抜きトップに躍り出て、それは現在まで変わることなく続いている。まさに日本のジャズドラムの歴史を塗り替えた男と言っても過言ではないだろう。
大坂・原クィンテットで6枚、自己リーダー作で5枚、他にはThe Most、M's、EQ等でのレコーディングやいろんなバンドでのライブ活動、さらにドラマーの育成とますます忙しく活躍している。

私が生の大坂を見たのは4~5回。見るたびに更に磨きがかかっているそのドラミングは、他のドラマーの追従を許さないほど群を抜いている。彼はドラム以外にもピアノ、ギター、ベースなども弾ける(ちゃんとアドリブも)のでカッコいい曲をいっぱい作れるんだよね。

最近のもののおススメはM's/Standard MindとEQ/Third Report。これらのドラミングで感動したら、ぜひライブで見てください。もっと凄いことをやっています。

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Dominick Farinacci(Tp)
Dan Kaufman(P)
Yasushi Nakamura(B)
Carmen Intorre Jr.(Ds)
Jon Irabagon(As,Ss)

ドミニクの第4作目である。私、今の今までファイナリッチと憶えていたがなんとファリナッチじゃないですか。はずかしぃ~!タマに間違って名前を憶えていることってあるんだよね。
デビュー盤から全部聴いてきたがウィントンが見出しただけあってやっぱり上手いね~、まだ22歳なのに。テクニック的には完璧ですな。
ただ「華がない」というか何と言うか、もう少しブリリアントな部分があってもいいんではないかなと思うんだよね。なんてったってトランペットはジャズの花形楽器だからね。
今回のメンバーはドミニクのオリジナルメンバーではないかな?みんな同年代だろうか、そこそこ上手いんだが何となくこじんまりとまとまっていて特にハッとさせるものはないね。

3曲目、ここ数年マイブームのエスターテをやっているがなんか当たり前な演奏なんだよな。原曲のメロディーをとても大事にしているのはよく分かるのだが、もう少しなんらかの工夫があってもいいような気がする。もっともこれは全曲に言える事なのだがネ。
5曲目アリ・リメンバー・クリフォードはトランペッターであれば誰でも一度はやってみたい曲で、聴く側にとってみればこの曲でその人の良し悪しが判断できるほどの曲なのだが、ドミニクはとてもそつなく優等生ぶりを発揮している。ホント完璧ですよこの人は。
6曲目の8ビート風なのは多少遊んで吹いているのかちょっとフレディっぽいところもあるね。そうそうこういうラフな部分が大事なんですよ。
7曲目はまるで過去のウィントン・バンドのような演奏。とてもモーダルな感じのブルースだが、これはいいね~。相変わらずこじんまりとしてはいるが。

いま全曲を聴き終わってからライナーノーツを一通り読んでみてビックリしたのだが、6~7曲目の印象がほとんど同じではないか。書いている都並さんという方と私の思っていることがこれほど一致しているという事は、おそらくどなたが聴いても同じ印象を受けるってことでしょうね。

ヒノテル(別項)とはまさに対極にいるドミニクだが、テクニックに縛られずにこれからどう化けていくか非常に楽しみな存在である。なんといってもまだ22歳だからネ。

--EDIT--



日野皓正(Tp)
多田誠司(As,Ss)
イ・ジョンシク(Ts)
石井彰(P)
金澤英明(B)
井上巧一(Ds)

日野のようなベテラントランペッターに多いのが、マイルスやフレディのようにあまり細かいフレーズを気にせずにハッタリをきかせるタイプで、ある意味ごまかしがとても上手い人たち。逆にウイントン以降の若手のほとんどは、クリフォードのようにとても完璧なフレーズ(リップコントロールが正確)を吹く人たちが多い。どちらが好きかは人それぞれであろう。

私が生まれて初めて(じゃないな、二回目か)のジャズのコンサートを見たのは今から31年前、日野皓正クインテットだった。
ドラムのトコさん(故人)以外はどんなメンバーだったか忘れてしまったが、なんとカッコいいやつらだろうととにかく感動しましたね。その後も日野兄弟は我が地方に一緒に来たり別のバンドで来たりと、どちらも10回以上は見ている。なにかと地方に来てくれてとてもありがたいことです。
現メンバーの日野もすでに2回見ているのだがその新譜が本作品である。

今回ゲスト参加のイ・ジョンシクは、確か私はリーダーアルバムを1枚持っていたハズだが、どこを探しても見当たらずもしかすれば記憶違いかな~。CDリストにもないような感じだし。う~ん、なんか頭の中がもやもやするね。年を取ってきたらこんなことがよくあるんだよネ。まあいいや。
最近の日野はいい意味で吹っ切れたんではないだろうか。若手たちの完璧なテクニックにはついていけないと割り切れるようになったのか、さらにハッタリ感のあるトランペットで勝負するようになったね。若手にはこういう部分が逆に欠けているからな~。
今回のアルバムはアグレッシブな曲もあったりしてなかなかいい感じ。日本のケニー・ギャレットといってもいいぐらいのぶっ飛び男の多田にプラスしてジョンシクの参加で日野が大分触発されていますな~。
1曲目や5曲目ではバックに簡単なリフを繰り返させて、その上にフロントが乗っかっていくという最近流行りの手法を取り入れている。途中から4ビートに行きたいバックを「まだだまだだ」と制止している日野が目に浮かぶようで面白い。
2曲目はオール・ザ・シングス・ユーアーのコード進行を借りて新しい曲にしているね。こういうのは昔よく流行ったタイプ。アルバムは覚えていないが昔デイブ・リーブマンが枯葉のコードを借りて作った曲もとてもカッコよかったな~。
最後の曲はもろフリー、これがなかなかいいんだな。昔からやっていることだからとても懐かしい気持ちになるね。

いつも思うのだが日野のジャズには「日本のジャズ」というイメージが付きまとう。そこが彼のいいところと悪いところかも知れない。


話は全く違うが、リー・リトナーと杏里が婚約したのと、ニールス・ペデルセンが亡くなったのでビックリしている。

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