Jazz & Drummer

ジャズ・フュージョンの新譜や好きなドラマーのことなど音楽98%、感じたままに書いている個人ブログです。



Andrea Pozza(P)
Luciano Milanese(B)
Stefano Bagnoli(Ds)

ヴィーナス盤の新譜で日本初デビューである。
アンドレア・ポッツアは当然何枚か持っているだろうなと思ってCDリストを見たら、「もっ、持っていない!」こんな時はとてもくやしいんだよね~。ネットで調べると、去年から今年にかけてイタリアのPhilologyレーベルから3枚も出ているではないか。見逃していたんだね。新譜(新人)買いとしては、誰よりもいち早く新人のアルバム(輸入盤)を手に入れて自慢するのが至上の喜びなのに、今回もまたヴィーナスの原さんにしてやられましたな。

ポッツァはスタンダードを弾くのを得意としているようだが、その演奏はイタリア人気質なのかとても陽気である。暗いイメージがある曲イエスタデイズまでもがなんとなく明るく感じるのはこの人の特長かもしれないね。この辺はオスカー・ピーターソンに通じるところがあるのかも(奏法はまるで違いますが)。
決して泥臭くはないのだが結構ファンキーな演奏をしているので、往年のジャズファンからはかなり人気を得られるのではないかな。やはりこういう演奏をきくとホッとするんだよね。
問題はバックの2人かな?もう少し黒っぽい人たちだったらもっともっと演奏が生き生きしてくると思うんだが。たとえばクリスチャン・マクブライドとカール・アレンとか。
まあ、今回はオリジナルメンバー(だと思う)なのでしょうがないとして、次回はぜひともアメリカ人とレコーディングしてほしいね。

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変態(いい意味で?)ドラマーの草分け的存在であるビル・ブラフォード。
ブラフォードの変則拍子(小節)はコブハムの変拍子と並んで、以降のその手のタイプのドラマーたちには多大な影響を与えているのではないだろうか?

70年代、キング・クリムゾンからイエス、UKと数々のプログレバンドを渡り歩いたイギリス野郎は、ほどなくして自己のバンド「ブラフォード」を結成(ベースはジェフ・バーリン)し3枚のアルバムを作る。
解散後はピアノのパトリック・モラーツとデュオをやったり再結成されたクリムゾンへ参加(80年代)したり。
(彼が当時使っていた黄色いシモンズにはあこがれたな~。今になって思えば、エレドラでメロディを叩きながらドラムを叩くって奏法は、神保彰のワンマンオーケストラの原点なんだよね)
その後、「ブラフォード」時代のバーリンと渡辺香津美のプロジェクトにも参加。
86年に自己のバンドEarthworksを結成し現在に至るわけだが、クリムゾンから現在までの彼の全てを追いかけてきた私をよくもまあこれだけ振り回してくれたものです。そのおかげで、いろんな音楽にめぐり合えたので一応は感謝しておきましょう。

最近のもののおススメ盤はEarthworks/Random Acts of HappinessとMichiel Borstlap(P)とのデュオ/Every Step a Dance Every Word a Song。どちらも彼の魅力十分でリズム好きにとってはたまらないアルバムです。
彼はもう58歳なんだね。それにしてはいつまでも新しいサウンドを追求しているブラフォードを、私はこれからも追いかけて行くであろう。

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Charles Lloyd(Ts,As)
Geri Allen(P)
Robert Hurst(B)
Eric Harland(Ds,Per)

ビリー・ヒギンズ亡きあとの久々のチャールス・ロイドのレコーディングである。
1曲目は有名なシャンソン(Ne Me Quitte Pas)だそうだが、なにやらヒギンスに捧げたようなとても悲しい曲。まずはこの曲でヒギンスの冥福を祈ろうではないか。

それにしてもこの豪華なメンバーは凄いな。一筋縄では行かない結構くせのある人たちなのだが(いい意味で)、なんかロイドに上手く飼いならされているって感じだな。ジェリ・アレンなど、今までになくリリカルなピアノを弾いているし、エリックもとても神妙にドラムを叩いている。ボブなんかは弓まで使っているし。(もちろん曲によっては各人の持ち味は十分に発揮されていて爆発しています)

ロイドはコルトレーンの、特にスピリチュアルな面を色濃く受け継いでいるミュージシャンなのだが、最近はその静の部分ばかりが強調されていて、聴いていてちょっと疲れる部分があった。静かな曲ばかり続くと飽きてくるんだよね。
それが本作品では静から動までさまざまなタイプの曲をやっていて、またリズム的にも変化にとんでいてあっという間にCDを聴き終える事ができるのだ。(これってアルバム作りにおいてとても大事なことなんだよね)
う~ん、これはフォレストフラワー以来のロイドの最高傑作ではなかろうか?
全曲素晴らしいのだが、中でも7曲目と10曲目(どちらも最初はフリーっぽいゆったりした感じから途中アップテンポに変わる)が最高!!こんなに熱いロイドを聴くのは本当に久しぶりって感じがするね。おそらくバックのメンバーにかなり触発されているのではないかな。このあたりは逆にロイドが飼いならされてしまっているのかも知れない。
かつて引退状態にあった時にペトルチアーニと出会い見事に復帰したロイドだが、ヒギンスを失ってからこのメンバーに出会い、今まで以上に燃えているのではないかと思う。

老いてますますそのひたむきなサウンドに磨きがかかって来たロイド、長生きしてほしいのもです。

--EDIT--

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