Jazz & Drummer

ジャズ・フュージョンの新譜や好きなドラマーのことなど音楽98%、感じたままに書いている個人ブログです。



Adam Rogers(G)
Chris Potter(Ts)
Edward Simon(P)
Scott Colley(B)
Clarence Penn(Ds)

私がアダム・ロジャースを知ったのはCriss Cross盤のリーダー作Art Of The Invisible(01年)から。
同レーベルからはAllegory(02年)も出ていて本作品が3作目(05年)である。メンバーは1作目からずっと不動(クリス・ポッターのみ2作目からの参加)である。アダムは逆にメンバーのスコット・コーリーとクラレンス・ペンのリーダーアルバムの方にも参加している。
その他にはランディ&マイケル・ブレッカー、ビル・エバンス、カサンドラ・ウィルソン、ノラ・ジョーンズ、デニス・チェンバース等のコンテンポラリー・ジャズ系のアルバムにも参加しているが、デニチェン(別項の新譜)以外のは影が薄くてほとんど印象に残っていない。ギターが前面に出てきていないからかな。
調べて見たら00年にマイケル・ブレッカー、02年に小曽根真(ペン絡みか)で来日しているようだ。04年にはマイケル・ブレッカーのQuindectetでまた来日し、このときのライブはTVでも放映されたので録画している。(これまたほとんどマイケルのワンマンプレーだったのでギターは印象に残っていない)

アダムの1作目はスタンダード中心、2作目と本作品は全てオリジナルである。やっている音楽はちゃんとしたジャズだがバップ系ではない。
この人の曲ってとてもオリジナリティがあるのではないだろうか。なかなかいい感じ。静~動までの全ての曲作りにおいて彼の音楽的なポリシーが感じられるね。
フワッとした音色はパット・メセニーっぽいし奏法的にも似ているところがあるが、それにも増してパット・マルティーノに近い部分も多分に持っているようだ。アドリブでコードを弾くことはほとんどなく、単音でぐいぐいと迫ってくるスピード感といったらたまらないね。指が動くうごく! かなりのハイテンション。歌心がどうこうというよりもテクニックで聴かせる人だね。

彼のリーダーアルバムは輸入盤しかないので、日本ではまだまだ知名度が低いのではないかと思うのだが、ギタリストファンは絶対に要チェック!特にマルティーノが好きな人は是非とも聴いて見てはいかがでしょうか。
ギターシーンがアダム・ロジャースという名前で埋め尽くされる日が来るのもそんなに遠くないような気がするといえば大げさかな?

--EDIT--



Pierre De Bethmann(Fender Rhodes)
David El-Malek(Ts)
Michael Felberbaum(G)
Clovis Nicolas(B)
Franck Agulhon(Ds)

Prysm(別項)解散後ピアニストのPierre De Bethmannがリリースした初リーダー作(03年)である。
実はこれ、プリズムの記事を書いている時にネットで調べていて偶然発見し即注文したもの。

本作品でBethmannは全曲ともアコピでなくエレピを弾いているので、プリズムにおける彼の印象とは全く異なって聴こえてくる。曲は相変わらず変拍子がほとんど。プリズムの曲の秘密は彼にあったんだな。
サックスとギターがユニゾンでテーマをやってエレピがバッキングしている曲が多いが、ミステリアスな感じがしてなかなかいいね。ただ、かなり陰気なのでしょっちゅう聴くというわけにはいかないだろう。
60年代のマイルスのE.S.P以降のサウンドに近いかもしれない。
それにしてもこの作品はまるでサックス奏者(かなり上手い)がリーダーかと思えるほどに前面に出ている。エレピのBethmannはほとんど目立たないね。おそらくトータルサウンドとしてこういうのを完成させたかったんだろうな。

聴き終わった後、サックス奏者David El-Malekの名前に何となく見覚えがあったのでCDリストで調べて見たら、やっぱり1枚持っているじゃない。「Talking Cure(03年)」だが、メンバーをみたらなんとBethmannがピアノだしドラマー(Franck Agulhon)も同じだった。フランス人(?)の名前は読みづらくてなかなか頭に入らないんだよね。
私の好みとしては音楽的にはTalking Cureの方かな。Bethmannのアコピを聴くことができるしサウンドも陰気臭くなくて・・・

--EDIT--

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ビリー・キルソンもまた「アラン・ドーソンから習った組み」のようで、ジェフ・ワッツやマービン・スミッティ・スミスが一緒だったそうだ。その後はウォルター・ディビスのトリオでデビューしたよう。
私が初めて彼の名前を目にしたのは、89年発売のレーザーディスク「New Stars On Blue Note」でのダイアン・リーブスのバンドのドラマーとして。この頃のダイアンはアフロ系にとても凝っていた時期で、何と言ってもその要はリズム隊にあるのだが、ビリー・キルソンはパーカッショニスト(名前ど忘れ)と一緒にとても生きのいいリズムでダイアンを乗せまくっていた。彼女のバンドには7年間在籍する。
96年にはヒノテル・菊地雅章クィンテットでレコーディング、90年代後半からラリー・カールトンで2枚のレコーディングと2回(99年、02年)の来日、ボブ・ジェームス・トリオで来日(00年?)と1枚のレコーディング(03年)などさまざまなところで活動しているが、一番メインにしているのがディブ・ホランドとその一派(M-BASEの残党)での活動ではないかな。
基本的には「4ビートジャズもフュージョンもなんでもあり」の人なのだが、やっぱり彼のドラミングが一番生きてくるのはディブ・ホランド系のちょっと変(いい意味で)な音楽ではないかと思う。
ドラマーとしてはウェリポ時代のオマー・ハキムのようなとてもエネルギッシュなタイプといえば分かりやすいだろうか。奏法的にはダブルよりもシングルストロークを多用している。リズム的には多少硬めかな?

生のキルソンを見たのは96年ぐらいの伊東たけしバンドと01年のケニー・ギャレット&チャーネット・モフェット・カルテット。どちらもジャズフェスだったが、夏の暑さよりも熱いドラミングはまるで「北斗の拳」のようにとてもスポーティだったね。彼ってフロント奏者のことをまるで考えないで暴走する時があるんだが、そこが大きな魅力かもしれない。

おススメ盤はDave Holland Quintet/Extended Play Live At Birdland(03年)、この2枚組みライブでビリー・キルソンの全てが分かります。

--EDIT--

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