Jazz & Drummer

ジャズ・フュージョンの新譜や好きなドラマーのことなど音楽98%、感じたままに書いている個人ブログです。



Herbie Hancock(Key)
Bennie Maupin(Sx etc.)
Paul Jackson(B)
Harvey Mason(Ds)
Bill Summers(Per)

こんな超名盤を記事にするのも何となくこっぱずかしいところもあるので、あまり内容には触れないで書いておこう。

私がリアルタイムでハービー・ハンコックを聴いたのはこの「ヘッドハンターズ(73年)」から。
マイルスの元を68年に離れたハンコックはその後「クロッシング」や「セックスタント」でエレピの他にシンセも導入し実験的なサウンドを試みてきたのだが、そのバンドを解体し新たなメンバーで吹き込んだのがこれだった。
Fender Rhodes,Hohner Clavinet,Arp Odyssey,Arp Soloist等当時の最先端の機材を使用して、最先端の音楽をやってしまったというイメージかな。ご存知カメレオンはもちろんのこと全曲カッコいいです。

このアルバムのために「ブラックファンク」というニュージャンルが出来るほどの大ヒットに気を良くしたハンコックは、以降自己のバンドではこの路線を突っ走ることになる。中でも「Thrust」や「洪水live In Japan 75」は個人的には「ヘッドハンターズ」と並び大好きなアルバム。その後ボコーダーを導入した「Secrets」あたりからはちょっと嫌いになったかな。
打ち込みやターンテーブルの導入で現在のラップミュージックの先駆けにもなった「Future Shock」からは、もはや音楽性が合わなくなって(デジタル臭すぎて)私はアルバムを買っていない。
ただ、最近発売されたテリ・リン・キャリントンが入っている「Future 2 Future」のDVDは原点に帰ったって感じで好きだな。
(もちろん4ビートサイドのハンコックは60年代のものを始め、VSOP、New Standard等全て追いかけている)

東京JAZZも今年で4年目。総合プロデューサーのハンコックは毎年いくらギャラをもらっているのかとても気になっております(笑)


--EDIT--



Dave Weckl(Ds,Per,Programming)
Tom Kennedy(B)
Steve Weingart(Key)
Gary Meek(Ts,Ss)
etc.

前作(03年)のLeve(and very plugged in)に続くデイブ・ウェックル・バンドの新作。
Liveは大好きなザ・チキンが入っているし、10分間ぐらいのドラムソロがあったりして、個人的にはこのバンドの最高傑作だと思っているのだが、果たしてこれはどうかな?ワクワクしながら封を切る。

本作は内容的には今までのアルバムと変わる事のない「アタックがビシバシ決まる」的ハード・フュージョンなのだが、どことなく音楽的に新鮮味が感じられないというかマンネリ化してきているかなという印象。
いつも何かしら新しいリズムを意欲的に取り入れているウェックルにしては珍しく、今までやってきたリズムのおさらいって感じで進化していないかなって気がする。
最近はチック・コリアのアコースティックバンドやエレクトリックバンドのリユニオンなどもあったりして、忙しさのあまりリズムの開発にそれほど時間を掛けれなかったところもあるのかなぁ。しいていえば今までハイハット側をパーカッションブースにしていて、ドラムスとパーカッションの一人二役の同時進行していたのに加えて、今回は他にパーカッショニストも参加させていて、よりリズムが厚くなったってところかな。(逆にこれだけで誤魔化しちゃったとか)
まあこのバンドを好きなことに変わりはないのだが、結論的にはLiveのほうが上だな。

本作はいつもどおり全曲メンバーのオリジナル(共作が多い)。Saxがテーマ~アドリブと曲の主導権を握っていてKeyは2番手というパターンが多い。(この辺もマンネリ化の原因か?)
1曲目は1回2回聴いただけでは拍子の頭をつかめないようなウェックルお得意のトリッキーなリズムでの曲。サビでようやくやっていることが判明するんだよね。パズルを解いているようで頭の運動になる。
3曲目のようにKeyからのスタートだと、エレクトリックバンドかと勘違いするほど音色が良く似ている。スティーブって音作りに関しては余程のチック・フリークなのかも知れないね。
私が気に入った曲は8曲目の7拍子の曲や9曲目かな。後半のドラムソロ部分は相変わらずの素晴らしさでノックアウトさせられる。

デイブ・ウェックルは両手両足を駆使して音符を細分化しながらも、全くリズムが崩れる事のない正確無比なドラミングが特長。いろいろな亜流が出現するほど今やフュージョン・ドラム界の王者に君臨している。それだけではなく4ビートドラミングでもさまざまなアイデアで革命を起こしていて、まさにミュージシャンズ・ミュージシャン的存在になっている。
私もこのブログの「Drummer書庫」で一番に取り上げているほどの大のウェックル・フリークなのだが、それゆえに彼に期待している部分が人一倍大きい。
これからはもっと音楽的に進化したアルバムを出して欲しいと思うのと同時に、逆にあまりビシバシしていない遊びの多いフュージョン(といっても軟弱なのとは違います。あくまでもハードなヤツ)をやってほしいところもあるね。


参考までに。
ハード面に関しては、最近ヤマハのメイプル・カスタムからバーチ・カスタムに切り替えたよう。
私も以前メイプル・カスタムを使用していたが、どうも音がうまくまとまってくれないのと、音色が明るすぎるので苦労したんだよね。ヘッドのなじみも悪かったし。
今度もしヤマハを買うとすればバーチかなと思っていたところへの変更なので、とても参考になりました。
(まあ、今は4ビートジャズしかやらなくなったので、今度買うのはグレッチと決めているのだが・・・値段が高くてね)

--EDIT--

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実はポール・モチアンが苦手である。あまりにも個性的っていうかアクが強いっていうか。
その不思議なタイム感覚や、空間を利用したシンプルなドラミングがあんまり肌に合わないんだよね。何てったって私が好きなのは手数の多いテクニカルドラマーだからな。
その割には彼が参加しているアルバムは随分持っていて、ビル・エバンスのラファロ入りの4部作を筆頭に、70年代のキース・ジャレット、80年代のチャーリー・ヘイデン等々あげればキリがない。
それらを聴いていればいやが上でもモチアン節が頭に入ってくる。で、そのリズムがなかなか頭から離れなかったりして、自分でドラムを叩いていてなにも思い浮かばない時など知らないうちにヒョッコリ出てきてしまうことがある。叩きながら「なんでこんなフレーズをやっているんだろう」と嫌悪感を抱いたりしてね。
そのように私の頭をじわじわと蝕むモチアンの麻薬的なドラミングは、ハマれば抜けることが出来なくなってしまうので、できるだけ聴かないようにしている。

アマチュアのジャズドラマーで、もしテクニック追求型でない人だったらモチアンをまねてみればどうだろう。
やっていることは比較的簡単なのでコピーしやすいと思う。ただしそのドラミングが全ての音楽に溶け込むかどうかは保証できないけどね。
でも日本人ではモチアン派のドラマーって聞いたことがないので、今がチャンスかも。そのアクの強いドラミングを買われて、プロのミュージシャンからお声が掛る可能性がないとはいいきれない。

最近のもののおススメはJoe Lovano/Joyous Encounter(別項)。相変わらず不気味なドラミングです。

--EDIT--

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