Jazz & Drummer

ジャズ・フュージョンの新譜や好きなドラマーのことなど音楽98%、感じたままに書いている個人ブログです。





なんか「オーディオ談義」書庫が大変おろそかになっている。
オーディオをやめちゃったのでそんなに書くことがないんだよな。
とりあえず昔買ったケーブルのことでも書いてみよう。

ケーブル(昔はコードといっていた)で音が変わると言われ始めたのは30年以上も前のこと。当時はほとんどの人がピンケーブルはアンプの付属品の細いやつ、スピーカーケ-ブルも付属品か、その長さが足りないときは普通の電線を使っていたと思うけど、オーディオ専用ケーブルに関しても、出始めの頃はいくら高くてもメーターあたり千円以内だったと記憶している。私が当時使っていたスピーカーケーブルは2種類で、パイオニアの直径5~6ミリで赤白2本づつ線が出ているやつと、ビクターの赤黒10本ぐらいの線を平べったく束ねたやつ。普通の電線に比べれば、パイオニアは若干線が細めでキリッとするし、ビクターは暖かい感じて、どちらにしても確かに音が変ることが確認できた。それからは末端部分をよじってみたり、ハンダを付けてみたり付けなかったり、ハンダの種類そのもので音が変わったり、普通の電線でも2本用意して倍の太さにして、これまたよじってみたりといろいろやってみた。とにかく何をやっても音が変わるというのがこれでよく分かった次第。ピンケーブルもオヤイデの太いのに替えてみたり、カートリッジのリード線なんかもリッツ線にしてみたりとこれまたいろいろやっている。この時代にあれこれやったことが、その後の長いオーディオ人生のいい教訓となっている。
しばらく後になってからはCD時代に突入し、ケーブルはNの競争となってくる。純度99.9999とか99.99999999とかね。この時はオルトフォンの6.7Nを買ってみたけれど、価格はもはやメーター1万円以上がザラという世界。こうなってくるとあれこれと気軽に買い替えするというわけにはいかなくなってくる。買って何度も失敗するよりも、どうせなら一生物を買おうということで、オーディオ・アクセサリー等の本を読んでいろいろ研究し、ジャズに合いそうなのと、見た目やネーミングのカッコよさ、N競争には参加していないこと(単なる高純度銅線としか書かれていなかった)で、ワイヤーワールドに決定した。田舎に住んでいるので現物は見たことがなかったけどね。
まずはプリ~パワー間のケーブルをエクリプスIIIのキャノンプラグ(1.5メートル)を購入。最初は「なんだこりゃ?」という悲惨な音だったのだが、2ヶ月ほど経ってからはガラッと変わりまともな音になった。その音質は下から上まで線が太いし、音もスピーカーの前にズーンとせり出してきて、これまでとは全く次元が違っていた。慣れてきた頃に試しにオルトフォンに戻してみて、その音質のあまりの傾向の違いにはビックリしたね。この時からいつかは全てのケーブルをワイヤーワールドにしようと決心する。
一年後にCDプレーヤー~プリ間としてエクリプスIIIの標準プラグ(1メートル)を購入。本当はキャノンプラグが欲しかったのだが、当時使用していたアンプはマッキンで2番ホットに付き、日本製のCDプレーヤーの3番ホットと合わなくて断念。でもこれで音がますます良くなった。
さあ、いよいよスピーカーケーブルだということで、また1年後に買っているのだが、私の部屋はパワー~スピーカーまでの距離が長い方で6メートル必要で、左右で12メートルにもなってしまうので、エクリプスIIIだと高すぎてとても無理。しようがないので1ランク下のポラリスIIIで我慢したけれど、音的にはこれでも大満足している。
これにてケーブルは完結したのだが、それ以前のものは抜きしにして、ワイヤーワールドだけでも50万近くもかかっている。たかがケーブルだというのにね。これが高いか安いかは個々の価値観の違いだと思うけど、私としてはその後ケーブルで悩むということがなくなり、精神的にはとても楽になった。

--EDIT--



Chick Corea(P,Key)
Eddie Gomez(B)
Anthony Jackson(B)
Steve Gadd(Ds)
Geyle Moran(Vo)
Joe Farrell(Ss,Fl)
etc.

私がこの世で最も尊敬しているミュージシャンはチック・コリアである。このことは私がジャズを聴き始めてからの30数年変わる事がない。有能なミュージシャンが次々と登場してくるジャズ界において、これだけ長きに渡って私の心を捉えて放さないとは、なんともはや凄い人だね。私にとっては「神様」です。
このThe Leprechaun(妖精、76年発表)はちょうどRTFの「ノー・ミステリー」と「浪漫の騎士」の間に発売されたもの。ポリドールとしては「ノー・ミステリー」がRTFとしての最後の作品(「浪漫の騎士」からはCBS)で、これはチックとのソロ契約の第一弾である。

このアルバムではチックはアコピを主体に弾いているので、RTFに比べればサウンド的にはだいぶアコースティックな感じがする。それから生のストリングス・セクションやブラス・セクションを取り入れているところは彼の新しい境地だったな。今の時代だったらシンセで代用できるのだがやっぱり本物は違うよね。ついでだが、当時のアナログシンセのなんと素晴らしいことか。ホーナー・クラビネット、アープ・オディッセイ、マイクロミニ・ムーグ、ムーグ15。ここで使用されている機材だが、これらのアナログシンセとエレピのフェンダー・ローズは今のデジタル機器と比較すればとても人間味があるよねぇ。これよりだいぶ後に登場してくるデジタルシンセのヤマハDX-7なんかとは比べ物にならないほど良い音だったな。
このアルバムは全曲いいのだが、なによりも1曲目から最後の曲までストーリー性を持たせて作られているのが素晴らしい。そしてチックのオーケストレーションがまた素晴らしいときたもんだ。
曲として忘れがたいのはまずはレノーレ。それからなんといってもルッキング・アット・ザ・ワールドとそこから移行するナイト・スプライトが最高だね。
それと重要なのがゲイル・モラン(現チック婦人)のボーカル。この澄み切った声にはチックでなくとも惚れちゃうよ。まるで女神さまだよね。オーバーダブで声を重ねているあたりはもしかすればエンヤの原点じゃないのかな。
あとなんといってもガッドのドラミングの凄さ。新しいドラムパターンのオンパレードで、よくもまあこれだけのリズムを開発できたのもだと感心する。このむずかしい楽曲郡を、楽譜を睨みながら鬼のような顔をして叩いている姿がまざまざと目に浮かんでくる。最近の「旬の終わった」ガッドしか知らない人にはぜひとも聴いてもらいたいものだね。Aジャクソン=ガッド、ゴメス=ガッドの長年のコンビはひょっとすればこのアルバムが初めてかもしれない。

わたし的にはチック・コリア・ベスト5に入る作品である。

--EDIT--



ハーリン・ライリー(1957年生まれ、ニューオリンズ出身)のデビューはアーマッド・ジャマルのバンドで84~87年まで活動。私が初めて耳にしたのはその後のウイントン・マルサリスのMajesty Of The Blues(89年)だった。ウイントン・バンドはこのアルバムからリズム隊がハースト=ワッツ組からビール=ライリー組みにチェンジ。発売当時は問題作として賛否両論だったと思う。ジャズの原点回帰に踏み出したそのサウンドはとてもニューオリンズ色が強くて泥臭いものだったんだね。
その後もウイントンは妙に理屈っぽくなり今度はモンクやエリントンに傾倒して行くことになるのだが、彼がいくら原点回帰に一生懸命でも作られたアルバムが何となくつまらないものばかりで、今までファンだった人たちはだいぶ離れていったような気がする。音楽的には私もどちらかと言えばあまり好きな方ではなかったな。でも、ジャズの歴史の重要性を唱えたウイントンの功績はとても大きなもので、それが認められて92年にはリンカーン・センター・ジャズ・オーケストラが結成され音楽監督に就任する。このビッグバンドは97年にはジャズ界初のピューリッツア賞を受賞している。
なんか話がウイントンのほうにずれてしまったが、ハーリン・ライリーはそんなウイントンと一緒にやってきた人だということである。(もちろんそれ以外でもいろいろやっているが)

彼のドラミングをカッコいいと思ったのは94年録音の大西順子のビレッジ・バンガード・ライブだったな。ベーシストは盟友レジナルド・ビール。2人ともウイントンの制約されている音楽から開放されたのか、とても生き生きと演奏していた。そのよくスウィングするリズムに乗せられて、大西のピアノもノリノリ。私としては彼女のベスト盤ですな。(最近また復帰したようで良かったな)

ドラミングの特長としては伝統的なバップドラマーの奏法と共に、ニューオリンズ音楽(セカンドライン等)の要素もだいぶ含まれている。ファンク系のビートを刻んでいるのは聴いたことがなく、あくまでも4ビートが基本の人なんだなぁ。

最近のもののおススメは何といってもPeter Beets/New York Trio Page 3(別項、05年、輸入盤)。久々のビールとのコンビで乗りにのっている。
あとStefano Di Battista/Parker's Mood(04年)もなかなかいいかな。

--EDIT--

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