Jazz & Drummer

ジャズ・フュージョンの新譜や好きなドラマーのことなど音楽98%、感じたままに書いている個人ブログです。



変態(いい意味で?)ドラマーの草分け的存在であるビル・ブラフォード。
ブラフォードの変則拍子(小節)はコブハムの変拍子と並んで、以降のその手のタイプのドラマーたちには多大な影響を与えているのではないだろうか?

70年代、キング・クリムゾンからイエス、UKと数々のプログレバンドを渡り歩いたイギリス野郎は、ほどなくして自己のバンド「ブラフォード」を結成(ベースはジェフ・バーリン)し3枚のアルバムを作る。
解散後はピアノのパトリック・モラーツとデュオをやったり再結成されたクリムゾンへ参加(80年代)したり。
(彼が当時使っていた黄色いシモンズにはあこがれたな~。今になって思えば、エレドラでメロディを叩きながらドラムを叩くって奏法は、神保彰のワンマンオーケストラの原点なんだよね)
その後、「ブラフォード」時代のバーリンと渡辺香津美のプロジェクトにも参加。
86年に自己のバンドEarthworksを結成し現在に至るわけだが、クリムゾンから現在までの彼の全てを追いかけてきた私をよくもまあこれだけ振り回してくれたものです。そのおかげで、いろんな音楽にめぐり合えたので一応は感謝しておきましょう。

最近のもののおススメ盤はEarthworks/Random Acts of HappinessとMichiel Borstlap(P)とのデュオ/Every Step a Dance Every Word a Song。どちらも彼の魅力十分でリズム好きにとってはたまらないアルバムです。
彼はもう58歳なんだね。それにしてはいつまでも新しいサウンドを追求しているブラフォードを、私はこれからも追いかけて行くであろう。

--EDIT--



Charles Lloyd(Ts,As)
Geri Allen(P)
Robert Hurst(B)
Eric Harland(Ds,Per)

ビリー・ヒギンズ亡きあとの久々のチャールス・ロイドのレコーディングである。
1曲目は有名なシャンソン(Ne Me Quitte Pas)だそうだが、なにやらヒギンスに捧げたようなとても悲しい曲。まずはこの曲でヒギンスの冥福を祈ろうではないか。

それにしてもこの豪華なメンバーは凄いな。一筋縄では行かない結構くせのある人たちなのだが(いい意味で)、なんかロイドに上手く飼いならされているって感じだな。ジェリ・アレンなど、今までになくリリカルなピアノを弾いているし、エリックもとても神妙にドラムを叩いている。ボブなんかは弓まで使っているし。(もちろん曲によっては各人の持ち味は十分に発揮されていて爆発しています)

ロイドはコルトレーンの、特にスピリチュアルな面を色濃く受け継いでいるミュージシャンなのだが、最近はその静の部分ばかりが強調されていて、聴いていてちょっと疲れる部分があった。静かな曲ばかり続くと飽きてくるんだよね。
それが本作品では静から動までさまざまなタイプの曲をやっていて、またリズム的にも変化にとんでいてあっという間にCDを聴き終える事ができるのだ。(これってアルバム作りにおいてとても大事なことなんだよね)
う~ん、これはフォレストフラワー以来のロイドの最高傑作ではなかろうか?
全曲素晴らしいのだが、中でも7曲目と10曲目(どちらも最初はフリーっぽいゆったりした感じから途中アップテンポに変わる)が最高!!こんなに熱いロイドを聴くのは本当に久しぶりって感じがするね。おそらくバックのメンバーにかなり触発されているのではないかな。このあたりは逆にロイドが飼いならされてしまっているのかも知れない。
かつて引退状態にあった時にペトルチアーニと出会い見事に復帰したロイドだが、ヒギンスを失ってからこのメンバーに出会い、今まで以上に燃えているのではないかと思う。

老いてますますそのひたむきなサウンドに磨きがかかって来たロイド、長生きしてほしいのもです。

--EDIT--



小池修(Ts,Fl)
青柳誠(P)
納浩一(B)
大坂昌彦(Ds)

私が日本で最も好きなバンドEQの第3作目が早くも登場した。
この日本最強のジャズ集団はとにかく「凄い!」の一言につきますな。テクニックはもちろんのこと、各人のオリジナル曲のカッコいいこと。
去年の東京JAZZ2004のインタビューに答えていたのだが、ステージ上には楽譜は一切持ち込まないとのことだった。確かにステージ上には譜面台が立っていなかったな。楽譜を見ながらの演奏だとメンバー間のコミュニケーションが取りづらいんだよね。
それにしてもよくもまあこんな難解な曲郡を暗譜できるもんだ。各人ともそれぞれ他のバンドでも活動しているとても忙しい人たちで、EQとしての練習はあまり出来ないはずなのに・・・きっとかなり頭のいい人たちなのでしょう。

大坂はデビュー当時から私のアイドル。彼のドラミングは、フロントに絡んで行く時やドラムソロなどは、まるでジェフ・ワッツを思わせるような高度なフレーズを駆使していて、全く日本人臭さを感じさせないんだよね。バークレー出身という事と天賦の才能がその要因だろう。今のところ日本のジャズドラマーとしては、本当に世界に通用するただひとりの人間ではないかなと思っている。

納(さん)とは、以前ライブで我が地方に来た時に3~4曲ほど一緒にセッションさせて頂きました(吉岡秀晃がピアノです)。それは私がプロミュージシャンとやった初めての体験。びびりながらも気持ち良く演奏できたな~。終わってからすごく褒められたりして、そのときの経験が今でも生きています。失敗を恐れず自信を持って叩けば何も怖いものはないんだとネ。

本作品ではエレクトリックな部分が前2作に見られなかったところ。
曲によってはエレピ、エレベ(バニー・ブルネル風でいいね~)を使用しており、EQとしてやりたい音楽の全容が徐々に見えてきたかなってところがある。この人たちはアコ系もエレキ系も両方できる人たちだからね。60年代のマイルスサウンドやチックのRTFがちょっと見え隠れしているが、音楽的に今後はどういう方向に行くのか非常に楽しみ。

今年の日本人のジャズアルバムではおそらく最高傑作だと思うのと同時に、EQとして早く全世界にはばたいていってほしいものです。彼らならどこに行っても通用しますよ!!

--EDIT--

↑このページのトップヘ

google-site-verification: google878c7206ee6d4f7b.html