Jazz & Drummer

ジャズ・フュージョンの新譜や好きなドラマーのことなど音楽98%、感じたままに書いている個人ブログです。



Chick Corea(el.P)
Joe Farrell(Fl,Ss)
Flora Purim(Vo,Per)
Stan Clarke(B)
Airto Moreira(Ds,Per)

これまたハンコックのヘッドハンターズ同様私なんぞが解説するのもおこがましい程の超名盤(72年録音)である。

チック・コリアはそれまでの「サークル」を解散し、フリージャズからいきなりブラジリアンやスパニッシュなサウンドに変身する。私のリアルタイムはちょうどここからだったのでなんの違和感もなく楽しめたが、180度音楽が変わっちゃってびっくりしたファンも当時は多かったんでしょうな。(ただ、チックはもっと昔にモンゴ・サンタマリアだったかでラテンをやっていたけどね)

A面1曲目Return to Foreverの前半はなんとなく薄気味悪いよな~。いつも我慢して聴いていた。曲の後半からはノリノリサウンド。ちょっと高ぶった気持ちを2曲目でリセットしてから爽やかな3曲目を楽しむ。
で一息ついたところでメインであるB面を必ず聴くんだよね。やっぱりSometime AgoからLa Fiestaの流れは圧巻!カッコよすぎです。
このアルバムの成功は何と言ってもモレイラ夫妻の参加。2人のジャズでもロックでもない独特なビート感とサウンドがとても新鮮。
これでデビューしたスタン・クラークだが、物怖じすることなくやりたい放題弾いているよね。さすがです。

この「Return to Forever」が「チックの最高傑作」とか「これでチックは終わった」などと言う方もいるが、とんでもない話し。これは単なるスタート地点で、その後のほとんどのアルバムの方がもっともっと素晴らしい。

何てったってチック様はマイ・フェバリット・ミュージシャンなのである。

--EDIT--



Miguel Zenon(As)
Luis Perdomo(P)
Hans Glawischnig(B)
Antonio Sanchez(Ds)

ミゲル・ゼノンは私としてはSF JAZZ(別項)で注目、もっと聴いて見たいと思って買ったのが04年録音のMarsalis Music レーベル第二弾の本作である。なお初リーダー作は「Fresh Sound New Talent」シリーズのLooking Forward (01年)。
調べてみて分かったのだが、実はSF JAZZ以前のグレゴリー・ターディ、チャーリー・ヘイデン、デビッド・サンチェスのリーダーアルバムにも参加していて、なんと私も持っていたではないか。今まで全く意識して聴いていなかったんだなぁ。情けない!

本作は前作(Ceremonial、03年)と同じ顔ぶれなので、もしかすればレギュラーメンバーなのかもしれない。注目はなんといってもメセニーグループでおなじみのアントニオ・サンチェスがドラマーだってこと。あと、井上陽介やラビ・コルトレーン(別項)でもやっているピアニストLuis Perdomoも聴きものだろう。
で、どんな音楽をやっているかといえば、全曲オリジナルでM-BASE風な曲調でシリアスなものが多いかな。いわゆる4ビートジャズではないし変拍子の曲もあったりで、寺島先生が最も嫌っている「ジャズを難しくしている」的な演奏だよね。
全曲通して聴けば、複雑な曲が多いためか軽い聴き疲れを感じるが、私としては好きだなぁ。ふやけた頭にはタマにはこんな難解な演奏で喝を入れる事も必要。なにも聴き易いものだけがいいジャズではないのでね。
これを聴いているとゼノンはアドリブ勝負の人というよりも、トータルサウンドをとても重要視しているのではないかと思ってしまう。レギュラーメンバーでキッチリとリハを積まなければこんな音楽は出来ないんではないかな?
Luis Perdomoの高速フレーズも冴え渡っているし、珍しく3点セットを使っているサンチェスの驚異的なドラミングも素晴らしい。

こりゃ是非とも前作も買わなきゃね!

--EDIT--



ボブ・ジェームス/はげ山の一夜(別項)でもそうだが、CTI時代のアイドリス・ムハマッドは2番手ドラマーというイメージが強かった。アルバムのメインのドラマーはスティーブ・ガッドとかで、彼はほんの数曲だけ叩いているんだよね。グラディ・テイトもそんなタイプかな。(もちろん全曲叩いているのもあるが)
そんなムハマッドをちょっと注目するようになったのは、80年頃にジョン・ヒックスと組むようになってからかな。ヒックスは昔フリー系だったサックス奏者(ファラオ・サンダース、デビッド・マレイ、アーチー・シェップ等)のアルバムに参加することも多いのだが、その兼ね合いでムハマッドも入っていたりするね。だからといってアグレッシブなドラミングでもなく、丹精に黙々とバッキングに徹している感じでそれほど目立つ訳じゃない。でもおとなしいってことでもないんだよね。
ヒックスだけじゃなく方々で活躍しているムハマッドではあるが、まあ「細く長く」やっているような彼の人生観がそのままドラミングに現れているんじゃないかな。

ドラミングの特長はセカンドラインが好きそうだってこと。16ビート系のリズムでもちょっとセカンドライン風になっているときもあるね。John Scofield のGroove Elevation(95年)なんてカッコよかった~。
あと4ビートのシンバルにはクセがあり、チーチッキチーチッキの2、4拍目にアクセントを置いている。
アップテンポの曲では若干走り気味になることがあるかな。
使用しているドラムはヤマハだと思うが、音的には結構明るめな感じがする。ノーミュートのバスドラが気持ちいいね。

最近のもののおススメはJoe Beck Trio/Gial Talk。2003年のヴィーナス盤なのだが、ギター、オルガンのトリオでとてもブルージー。楽しいドラミングが聴けます。

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