Jazz & Drummer

ジャズ・フュージョンの新譜や好きなドラマーのことなど音楽98%、感じたままに書いている個人ブログです。

Billy Childs / Rebirth

Billy Childs (P)
Steve Wilson (As, Ss)
Hans Glawischnig (B)
Eric Harland (Ds)
Claudia Acuna (Vo)2
Alicia Olatuja (Vo)3
Ido Meshulam (Tb)2
Rogerio Boccato (Per)2
Rec. December 2-4, 2015, NY
(Mack Avenue MAC1122)

ストリングス等が参加している前作(かな?)「Billy Childs Ensemble / Autumn: In Moving Pictures (Jazz-Chamber Music Vol.2)(10年、別頁あり)」も決して悪くはなかったのだが、基本的にビリー・チャイルズはピアノトリオで弾きまくっているときの方が好きなので、本作にはアルトのスティーヴ・ウィルソン、更に2曲にはゲストも参加しているとはいえ、ドラムスがエリック・ハーランドなのも相まって、久しぶりにイケイケな演奏が楽しめそう。ハーランドとハンス・グロウィシュニクの組み合わせはこれまで聴いたことがなかったので、リズム隊としての2人のコンビネーションがどうなのかも興味深いものがある。

チャイルズ曲が5曲、クラウディア・アクーニャとの共作が1曲、ミシェル・ルグランの「The Windmills of Your Mind」、ホレス・シルヴァーの「Peace」で全8曲。
ミディアムファーストの4ビート基調ということもあって、1曲目「Backwards Bop」からハーランドが本気モードで攻めまくっていて(後半にはドラムソロもあり)、実にいい塩梅。現代感覚に満ち溢れた楽曲も目茶苦茶カッコいいし、華麗な指さばきで弾いているチャイルズのピアノの上手さは当然として、ウィルソンとグロウィシュニクも活力のあるアドリブで聴かせてくれて、早くも買ってよかったという気にさせてくれる。それはクラウディア・アクーニャのヴォイス入りの2曲目「Rebirth」も同様で、1曲目よりも速いテンポのハードな曲調となっているのだからなんともたまらない。ここでのハーランドの攻め具合も半端ではないね。アリシア・オラトゥージャが歌っている3曲目「Stay」は熱冷まし的なバラードだけど、こういう曲調でのチャイルズのアドリブもツボを心得ていて見事としか言いようがないし、続く4曲目「Dance of Shiva」はまた基本的にはハードな曲調の中、今流行りの音楽的な美味しい要素を随所に散りばめた演奏となっているのだから狂喜してしまう。もちろんそういうのばかりではなく、曲によってはリリカルな部分もきちんと用意しているので、聴き疲れするようなことは全くなし。オリジナルの楽曲自体が優秀だし、既成曲の2曲も、特に「The Windmills of Your Mind(風のささやき)」はイメージするのとは異なった大胆なアレンジが施されているおかげで(「Peace」の方はウィルソンとのデュオ)、どの曲をとっても最高にいい感じで楽しませてくれる。
チャイルズは昔から大好きなピアニストだけど、本作は作曲面においても演奏面においても非の打ち所がなくて格別だね。興味津々だったハーランドとグロウィシュニクのコンビネーションもバッチリだし、録音(エンジニアはRich Breen)も各楽器の音質、バランス共に完璧で、当然ながらの5つ星。これだけ良いとなると今年のベストアルバムの上位入りも確実だろう。

評価☆☆☆☆☆ (☆最悪!、☆☆悪い、☆☆☆普通、☆☆☆☆良い、☆☆☆☆☆最高!) 

Rebirth
Billy Childs
Mack Avenue
2017-03-24

 

--EDIT--

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