Jazz & Drummer

ジャズの新譜を中心に感じたままに書いてます

David Sanchez / Carib

David Sanchez (Ts, Barril de Bomba, Per, Vo)
Lage Lund (G)
Luis Perdomo (P, Rhodes)
Ricky Rodriguez (Ac-B, El-B)
Oded Calvaire (Ds, Vo)
Jhan Lee Aponte (Per, Bomba Barril)
Markus Schwartz (Haitian-Per)

Produced by David Sanchez & Robert Mailer Anderson
Recorded Dec. 19, 20 & 21 at Systems Two
Recorded & Mastered by Mike Marciano at System Two
Photography: Jim Goldberg
Album Design: iamthinker.com
This recording is in memory of my father, Dimas Sanchez & my beloved late wife, Karla.
(Ropeadope - Malaza Music RAD-474)

1. Morning Mist 7:46
2. Wave Under Silk 7:22
3. Madigra 7:09
4. Fernando's Theme 3:59
5. Mirage 7:43
6. Prelude to Canto 1:19
7. Danto 5:59
8. The Land Of Hills 7:21
9. Iwa (Contemplation) 2:27
10. Iwa (spirit going back home) 6:17
11. A Thousand Yesterdays 7:41
All compositions written by David Sanchez
"Morning Mist" & "Madigra" produced by Obed Calvaire & David Sanchez
"Cant" and "Fernando's Theme" are featured tracks on the "Windows on the World" motion picture soundtrack

デヴィッド・サンチェスのリーダー作を買うのは「David Sanchez/Cultural Survival(08年、別頁あり)」以来。その間も「Antonio Sanchez / Live in New York: at Jazz Standard(10年)」「Kenny Werner / Balloons(11年)」「Stefon Harris, David Sanchez, Christian Scott / Ninety Miles(11年)」「Randy Brecker / Randy Pop!(15年)」(各別頁あり)でしか聴いていないので久しぶりの感があるのだが、本作には「Cultural Survival」から引き続きのラージュ・ルンドの他にも、ルイス・ぺルドモ、リーキー・ロドリゲス(「Joe Locke / Love Is a Pendulum(15年、別頁あり)」で聴いたことがある)、オベド・カルヴェールの美味しいどころが参加しているのだから大いにそそられる。その演奏はいかにもプエルトリコ出身のサンチェスらしいラテン色の強いコンテンポラリージャズとなっているけれど、男性的な逞しい音色でストレートに吹いているサンチェスのカッコよさは当然として、他のメンバーもサンチェスの音楽性にバッチリ嵌ったプレイで聴かせてくれるのだからなんともたまらない。特にペルドモは音楽の指向性がサンチェスとよく似ていることもあって、バッキングも含めて最高にいい感じで楽しませてくれる。またSF JAZZ Collectiveで一緒だったカルヴェールも、豊富なアイデアとテクニックを駆使しながらエネルギッシュに叩いているし(ソロをとっている曲も数曲あり)、曲によりウッドとエレべを使い分けているロドリゲスの堅実なプレイも素敵だし、ルンドの場面によってはギターのトーンを変えたりアコギに持ち替えたりしながらの、いい意味でそつのない上手さ(テーマのユニゾンもバッチリ決まっている)も流石としか言いようがない。二人のパーカッション奏者のプレイもいいアクセントとなっていて、どの曲も「いいぞ、いいぞ」と思いながらノリノリで聴いていたら、トータル65分があっという間に終わってしまった。
このようなラテンタッチなコンテンポラリージャズは基本的に大好きだし、録音もドラムのピッチは低めながらも、エンジニアがマイク・マルシアーノだけあって各楽器がやっている音楽によくマッチした音で録れていてバランスも上々なので、本作は5つ星にしておこう。このメンバーなので悪いはずがないとは思っていたけれど、想像していた以上の演奏を楽しむことができた。

評価☆☆☆☆☆ (☆最悪!、☆☆悪い、☆☆☆普通、☆☆☆☆良い、☆☆☆☆☆最高!)


カリブ
デヴィッド・サンチェス
BSMF RECORDS
2019-07-26


--EDIT--

Matt Slocum / Sanctuary

Gerald Clayton (P)
Larry Grenadier (B)
Matt Slocum (Ds)

Produced by Matt Slocum
Recorded August 7 & 8 at Sear Sound, New York, NY
Recorded and Mixed by Brian Montgomery
Assistant Engineer: Owen Mulholland
Mastered by Scott Hull at Masterdisk
Artwork by Eelco Maan
Album Photography by Richard Conde
Art Direction and Design by Christopher Drukker
Matt Slocum endorses Canopus Drums
(Sunnyside SSC 1547)

1. Romulus 5:01
2. Consolation Prize 5:10
3. Aspen Island 6:07
4. Star Prairie 4:22
5. A Dissolving Alliance 4:30
6. Days of Peace 4:56
7. Sanctuary 5:35
8. Anselmo 6:28
All compositions by Matt Slocum
except "Romulus" by Sufjan Stevens, arranged by Matt Slocum

ジェラルド・クレイトン、ラリー・グレナディア買い。リーダーのマット・スローカム(?)を聴くのはこれが初めて。同じ名前の人が「Abstract Logix Live! / The New Universe Music Festival 2010(11年、別頁あり)」「John McLaughlin & The 4th Dimension with Jimmy Herring & The Invisible Whip / Live in San Francisco(18年、別頁あり)」にジミー・ヘリングのバンドのキーボーディストとして参加しているので、もしかするとドラムとキーボードの両刀使いなのかなと思ったけど、ネットに上がっている写真を見てみたらどうやら別人のようだ。5枚目のリーダー作となる本作での演奏は、いきなりグレナディアのソロからのスタートで、ピアノとドラムが加わってからもドラムドラムは全くしていない穏やかな演奏となっているところに、逆にスローカムの個性を感じる。アップテンポの4ビートの2曲目「Consolation Prize」も今どきの凄腕ドラマーとは異なり、パワフルさやアグレッシブさではなく繊細感を重視しているのだが、大人し目に叩いていながらもセンスのよさはきらりと光っているのだから、流石にクレイトン、グレナディアと共演できるだけのことはあるね。以降の曲も穏やかな曲調がメインとなっているけれど、オリジナルの楽曲自体が良好だし、クレイトンとグレナディアがスローカム以上に曲調にバッチリ嵌った魅力的なプレイで聴かせてくれるのだから、退屈に感じるようなことは一切なし。自分のリーダー作なのにソロも僅かしかとっていないほど控えめなスローカムではあるけれど、この小音量ドラミングは自分がPAなしの生ピアノと一緒にやるときの参考にもなる。それにしても普段とは一味違った内省的なピアノを弾いているクレイトンにはビックリ。きっとそれだけ多くの引き出しを持っているのだろう。
本作は演奏が良い(トータル42分という長さもちょうどいい)のに加えて、録音も各楽器の質感、バランス共に上々で、音的にも気分よく楽しませてくれる。

評価☆☆☆☆ (☆最悪!、☆☆悪い、☆☆☆普通、☆☆☆☆良い、☆☆☆☆☆最高!)


Sanctuary
Matt Slocum
Delta
2019-05-31


--EDIT--

VIC FIRTH Modern Jazz Colection MJC5を購入1

3種類持っているVIC FIRTHのModern Jazz Colectionシリーズ(別頁あり)だけど、先日インスタグラムにアップされたVIC FIRTHの動画を見たら、グレゴリー・ハッチンソンがMJC1ではなくMJC5を使っていたので試し買いしてみた。でも握った感触になんとなく覚えがあるので調べてみたところ、以前愛用していたAmerican Classic 8Dとサイズ(太さ1.37cm、長さ40.64cm)もテーパーの形状(ミディアム)も全く一緒なんだね。違うのはチップがナイロンということのみだけど、8Dにもナイロンチップはあるし、ヒッコリー製なのも同様なので、もしかすると他の部分を微妙に変えているのかもしれない。
ナイロンチップのスティックは、ケンドリック・スコットの影響でVATERのAmerican Hickory SwingManhattan 7A(各別頁あり)も所有しているので、これで3本目。私はコツコツしたライド音が好きなので、そういう音を出しやすいウッドチップをこれまでずっと使ってきたのだが、最近はあまり拘らなくなっている。

VIC FIRTH Modern Jazz Colection MJC5を購入2

--EDIT--

Perico Sambeat / Ofrenda

Perico Sambeat (As, Ss)
Danny Grissett (P)
Ugonna Okegwo (B)
E.J. Strickland (Ds)

Grabado el 18 de Septiembre de 2018 en PKO Studios (Boadilla del Monte-Madrid)
Mezclado y masterizado por Vicente Sabater en L'entresol estudis
Técnico de grabasión: Caco Refojo
Técnico asistente: Frank Lozano
Perico Sambeat toca con cañas Dáddario
Producción musical: Perico Sambeat
(Karonte KAR 7870)

1. Ofrenda 6:02
2. Dwarf Steps 5:29
3. Majoun 5:54
4. Palmyra 5:52
5. Nigromante 8:57
6. Implorar 6:47
7. Impasse 3:59
8. Gateway 6:45
9. Magic 5:56
10. Ruthy S Delight 4:14
11. Elagia 2:06

Perico Sambeat / Elastic(13年、別頁あり)」が最高に良かったペリコ・サンビートだけど、メンバーをガラリと変えての本作もまた、流石にダニー・グリセット、ウゴンナ・オケグォ、EJ・ストリックランドの美味しいどころと共演しているだけあって実にいい塩梅。おそらく全曲がサンビートのオリジナルだと思うけど、1曲目「Ofrenda」はコルトレーン・カルテット的な臭いがするアフロ調のブルース、2曲目「Dwarf Steps」はミディアムファーストの4ビート、3曲目「Majoun」はストリックランドがマレットを用いているルンバ調、4曲目「Palmyra」は1拍半ノリの3拍子、5曲目「Nigromante」はアフロ調の7/4拍子、6曲目「Implorar」は歌心溢れるバラード、7曲目「Impasse」はアップテンポの4ビートといった感じで、私好みの演奏が続くのだからなんともたまらない。あまり気張らないで腹八分目で吹いている感のあるサンビートのアルトが、今の暑苦しい時期にはちょうどいいし、グリセットとオケグォもトム・ハレルのクインテットのときとはまた一味違ったアプローチで聴かせてくれるし、エルヴィン・ジョーンズのいいとこどりをしているストリックランドのプレイも曲調にバッチリ嵌っていて、どの曲をとってもノリノリで楽しませてくれる。その中でも非常にアグレッシブでドラムとの8バースも用意されている7曲目は、演奏時間が短いながらも特に気に入ったのだが、不良品なのかどうかは分からないけど、8曲目「Gateway」からはバチバチしたノイズが盛大に発生するのにはがっかり。目に見えるキズはついていないので、ピックアップの精度の低いPCではたぶん大丈夫だと思うけど、良い音楽をオーディオ装置の良い音で聴けないのでは意味がないので、こういうのはいい加減にして欲しい。
ということで8曲目以降は聴くに堪えなくて興醒めしてしまったのだが、演奏自体はとても良いし、録音も温かみのある各楽器がスピーカーの前にドーンとせり出してきて、そのバランス共々上々なので、本作はiTunesに入れるための条件としている5つ星にしておいて、今後はそちらの方で聴くことにする。

評価☆☆☆☆☆ (☆最悪!、☆☆悪い、☆☆☆普通、☆☆☆☆良い、☆☆☆☆☆最高!)

Offering
Perico Sambeat
Karonte
2019-05-30




--EDIT--

ドラムスツール YAMAHA DS840を購入

持ち運びの軽量化を計ってここ4年ぐらい使っているドラムスツールYAMAHA DS750(別頁あり)は、シートが硬くて座り心地がイマイチなのと安定性にも欠けるので、昔20年以上愛用していたダブルレッグの現行品YAMAHA DS840を買ってみた。この手のやつはPearlの旧型も持っているのだが、家で練習台を叩くときに使っているし、シンバルを除くドラムセットの全てをYAMAHAに統一したかったので買い足した次第。
重量は5.3kgとかなり重くなってしまったけど、柔らかめのシートの方が自分には向いているし、フットペダルやハイハットべダルも踏みやすく感じるので、今後のドラミングが僅かながら向上するのではと思っている。

ドラムスツール YAMAHA DS840を購入2

--EDIT--

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